京都」カテゴリーアーカイブ

020 温故知新

京都日帰り旅の続きです。

清水寺や南禅寺など、中心部に位置している有名どころは外し、観光客が少なめで紅葉が進んでいるところはないものか・・、出発前、ネットやガイドブックでいろいろ調べました。

なるべく北へ行った方が色づきが進んでいるのではないかと思い、一乗寺・修学院エリアに狙いを定めました。

そんな中、圓光寺さんというお寺さんを見つけました。
正直、これまで知らなかった寺院でした。
十牛之庭(池泉回遊式庭園)、奔龍庭(枯山水)、水琴窟、紅葉・・。
見どころ満載の魅力的なお寺さんのようです。

そして、もうひとつ。

ここには、日本最古の印刷用木活字が保存されているのです。

私も印刷業の端くれです。大いに興味を抱きました。

昼食後、叡山電鉄一乗寺駅で下車し、歩くこと約15分。
圓光寺さんに到着しました。

拝観料500円を納めて、本堂へ。
重要文化財でもある日本最古の活字とご対面です。

結構大きなサイズで、2号とか3号くらいに見えました。
漢字もカナもありました。般若心経を組んだものもありました。
カナは「いろは順」ではなく「五十音順」で並んでいましたね。

日本最古の活字を前に、印刷のルーツに出会ったようで感動しました。

ところで、拝観料を納めた際にいただける圓光寺さんのパンフレット。
これがとってもスマートなのです。
A4やB5の三つ折りといった体裁はよく目にしますが、
圓光寺さんは、140ミリの正方形で、12ページ・中綴じなのです。

紙はダル系の135kgベース。
モノトーン調の瀟洒な表紙に、写真とテキストをすっきりレイアウトした本文。
デザイナーの優れた感性を感じるアートなパンフレットです。

それから圓光寺さんのオフィシャルサイトもぜひご覧下さい。
華美ではないけれど凄艶で、美的センス溢れるWEBです。

Facebookもあります。この時期は紅葉のニュースが楽しめます。

日本最古の活字を所蔵しているお寺さんだけあって、パンフレットをはじめ、ホームページもFacebookも、秀逸な出来映えです。

同業の大先輩から、印刷業はこうあるべし、と学んだ気がいたしました。

019 千客万来

一昨日の土曜日、日帰りで京都に行ってまいりました。
しかも、初めてのひとり旅です。

始発の次、06:06分東京駅発の新幹線の座席を確保。
私ひとりですから、04:30過ぎに起床する勝手気ままなスケジュールを組みました。
ところが、東京駅に着いてみると新幹線が発車を見合わせているとのアナウンス・・。
05:30過ぎに、新横浜駅で車両の上に人がよじ登って停電を引き起こしたそうです。
結局出発したのは約1時間遅れの07:10・・。
ちょっと残念なスタートでした。

予定より80分ほど遅れて、京都駅に到着しました。
京都には、我が家にとって大切なお寺さんがあります。
「京の世継ぎさん」とも呼ばれている、上徳寺さんという小さなお寺さんです。
結婚して8年、子宝に恵まれなかった私たち夫婦に、息子を授けてくださった有難い、ありがたい、お寺さんです。
「ここには君の神様がいるんだよ」と小さいときから言われている息子は、上徳寺さんに来ると神妙な顔をします。
子供ながら、なにか感じることがあるのでしょう。

この日も最初に訪れたのは上徳寺さんです。
今回の旅の大きな目的のひとつが、ここ上徳寺さんの参拝だからです。

ご加護のお陰で息子も無事に11歳。中学受験もだんだん近づいてきました。
元気に受験の日を迎えられますように、とお願いしてまいりました。

それから、商売の神様「伏見稲荷大社」を参拝しました。
社員の健康と社運上昇を祈願してまいりました。

昼食はカレーうどんで人気の「日の出うどん」さんと決めていました。
朝の事故の影響で予定より遅れていたため、伏見からタクシーで向かいました。

11:15、目的地に到着。開店は11:00です。
残念・・、大行列です・・。ざっと20人以上は並んでいました。
仕方なく、もう1件の候補に急遽向かい、どうにか食事にありつけました。

秋の京都は紅葉目当ての観光客で賑わいますが、真っ盛りというにはこの時はまだ早く、「色づきはじめ」という評価が目立ちました。

それでもたくさんの人が訪れていました。
外国人観光客も、ものすごく多く見かけました。
観光地・京都の人気はすごいですね。

ちなみに・・、
☆朝、京都駅のタクシー乗り場では乗車まで15分ほど待ちました。
☆路線バスは、お客さんが乗れないほどの混雑でした。
☆京都駅近くのコインロッカーは「使用中」ばかりでした。
☆スターバックスではお客さんが店の外にあふれていました。
☆蹴上のホテルの喫茶も待ち時間でした。

桜や紅葉が古都を彩る季節に訪れたい気持ちと、少し空いている時期にゆっくりと寺社を巡りたい気持ち。
難しいですね。

午後、洛北方面を巡った話は、改めてご紹介したいと思います。