月別アーカイブ: 2016年11月

086 克己復礼

今年のアメリカ大リーグのワールドシリーズは、シカゴ・カブスが優勝しました。
実に、1908年以来、108年ぶりの優勝だったそうです。

カブスが世界一から遠ざかっていた理由として「ヤギの呪い」があるからだ、と言われています。

1945年のワールドシリーズ第4戦、カブスの熱心なファンだったビリー・シアニスさんが、ペットのヤギ「マーフィー」を連れて観戦に来ると、臭いを理由に入場を拒否されました。
怒ったシアニスさんは、恨みの言葉を投げつけて球場を後にしました。
“Them Cubs, they ain’t gonna win no more.”
「カブスは二度とワールドシリーズに勝てなくないだろう」
すると、この年のカブスはタイガースに第7戦で敗れ、以降、今シーズンまで70年もの間、ワールドシリーズに出場することすらできませんでした。

ビリーさんはいつも「マーフィー」のための座席も購入して球場に来ていたそうです。
1945年の出来事ですから、終戦の年にあたります。
海の向こうでは、山羊を連れて野球観戦か・・・・。
若干複雑な思いも湧いてきます。

そもそも大リーグは30球団で編成されています。
12球団の日本とは規模が違います。
呪いがなくても、30チームのトップになるのは、大層なことだと思います。
4人で遊ぶ麻雀でトップを取るのでさえ、結構大変ですからね(笑)。

話は変わりますが、先週末に私が幹事を務めているゴルフコンペがありました。
しかも、迎えて100回目という節目の大会でした。

平成4年の5月に創始し、遂に100回目を迎えたのですが、第1回からずっと幹事を務めてきましたので、やや感慨深い思いに包まれました。

さて、肝心のコンペの結果ですが、優勝の栄誉に浴したのは、内田くんでした。
朝から冷たい雨に見舞われ、ピンポジションも難しい中、グロス92で堂々の優勝でした。

最多で31人が参加したことのあるこのコンペですが、100回大会の参加者は13人でした。
13人とはいえ、優勝するのは簡単ではありませんし、大変名誉なことです。
現に、私が最後に優勝したのは2013年12月ですから、3年も遠ざかっています・・・・。

ただ、年齢のせいか、最近は「勝つ」よりも「克つ」ことの大切さを感じています。

ゴルフも仕事も、時の運や相手との力関係がありますから、連戦連勝とはいきません。
しかし、自分に克つことは、自分次第で勝率100%も可能です。

些細であっても、小事であっても、自分に克ち続けることが大事なのではないか…。
心だけは折れないようにすれば、人生にもビジネスにも負けないのではないか…。

50代半ばになると、若い頃には思いも及ばなかったことを考えるものです。
不況業種の渦中で、もがいている現れなのかもしれません。

085 暗闘反目

「スタバはなくてもスナバ(砂場)がある」

当時、47都道府県で唯一、スタバの店舗がなかった鳥取県・平井知事の名文句です。
この発言は、流行語大賞にもノミネートされ、マスコミで広く取り上げられましたね。

その後、地元の業者が「すなば珈琲」という店舗を本当にオープンさせたそうですから、県知事の発言は多大な影響を及ぼしたといえましょう。

さて、スターバックスコーヒーは、言わずと知れたシアトル生まれのコーヒー店です。
1971年創立ですから、45年前になりますね。

日本初上陸は1996年(平成8年)。
場所は、東京・銀座でした。

それから2年半の間に、100店舗を展開するなど順調に推移し、今日(2016年11月13日)現在、東京都内に約300店舗、千代田区だけでも40店舗もあるようです。
最近は、駅の構内や高速道路のサービスエリアなど、至る所で目にしますね。

その一方、東京23区内でスタバ空白地域が2つあるのだそうです。
荒川区と江戸川区です。
ネット上では、どちらが「都内唯一」として取り残されるのか、なんて議論もあるようで、誘致に積極的な江戸川区に対して静かな荒川区、という評判もあるそうです。

そして、その対決に決着がつきました!
11月16日にシャポー小岩店がOPENする、とスタバ公式サイトに掲載されたのです。
すなわち、荒川区がスタバ空白最後の区になってしまった訳です。

私個人的には、日暮里か西日暮里あたりに開店して荒川区の勝ち、と予想していました。
なんせ山手線の駅ですから。

暗闘反目などと無責任なタイトルを付けましたが、別に両区が店舗の誘致を巡って争っていた訳ではないですから、荒川区には敗北意識もないと思います。
逆に、鳥取県知事のようなおおらかな受け止め方がいいのかも知れません。
ひょっとすると「すなば珈琲が荒川区内に東京初出店!」なんてことになるかも知れませんから。

084 九鼎大呂

「みんな!ニューヨークへ行きたいかーっ!!」

このフレーズを記憶している方は多いと思います。
昭和50年代から平成の初頭にかけて日本テレビで放送された、アメリカ横断ウルトラクイズで司会を務めていた福留功男アナの有名な絶叫です。

この番組で象徴的な存在だったのは、ニューヨークの自由の女神でしょう。
予選から続く壮大なクイズの決勝戦を、ニューヨークで開催することで有名でしたね。

自由の女神像は、ニューヨークのリバティ島に建っています。
正式名称を「Liberty Enlightening the World」と言うのだそうです。
直訳すると「世界を照らす自由」でしょうか。
学生の頃、自由の女神=Statue of Liberty と学んだ記憶があります・・・・。
若干腑に落ちませんが、まあ、良しとしましょう。

この像は、1986年、アメリカ合衆国独立100周年を記念して、フランスから寄贈されました。
右手には松明(たいまつ)を、左手には独立宣言書を持っています。
高さは約48メートル、重量が約225トン。
奈良・東大寺の大仏さんの座高が約15メートルですから、高さは3倍以上になります。

1984年には世界遺産にも登録され、アメリカの自由と民主主義の象徴であるこの像ですが、9.11の同時多発テロ事件の後、テロの標的になることを懸念し、展望台が閉鎖されました。
現在は、多少の規制が敷かれてはいるものの、立ち入りができるようになっています。
世界屈指の観光地ですから、妙な心配をせずに、多くの人が楽しめる場所であって欲しいですね。

ところで、東京にも自由の女神像があるのをご存じですか?
場所はお台場です。

「日本におけるフランス年」を記念して、セーヌ川の中洲シーニュ島にある「自由の女神像」が平成10年4月から翌年1月までの間、お台場海浜公園に設置されました。
その優美な姿が非常に好評だったため、像の返却後もレプリカの作成を望む声が強まりました。
そして、パリ市からの正式に認可を受けた後、フランスに帰った女神像から直接型取りして制作、平成12年12月に除幕されました。
 

自由の女神

上の写真は、今年8月にお台場で撮影したものです。
こうして見ると、異国情緒も感じられます。
レインボーブリッジを背景にした夜景もおすすめです。
まだ、見たことのない方は、ぜひ訪れてはいかがでしょうか。

【余談】
因みに、第11回アメリカ横断ウルトラクイズの優勝者は稲川さんという25歳の男性でしたが、凸版印刷株式会社の社員だったとか。
ん〜、やるな、印刷屋・・・・。

083 天潢之派

平成28年10月27日、三笠宮崇仁親王が100歳で薨去されました。
謹んで哀悼の意を表します。

このニュースが報道されたとき、ほとんどのメディアが「薨去」と報じました。
確か、昭和天皇が亡くなられた際は「崩御」と報じられていたはず‥‥。
なぜ表現が異なるのか、ちょっと調べてみました。

崩御(ほうぎょ)
日本の天皇陛下をはじめ、皇帝、国王、太皇太后、皇太后、皇后、その他君主などが亡くなられたとき

薨御(こうぎょ)
皇太子や大臣が亡くなられたとき

薨去(こうきょ)
皇太子妃、親王、親王妃、内親王、または、*位階が三位(正三位・従三位)以上の方が亡くなられたとき

卒去(そっきょ、しゅっきょ) 王、女王、または、位階が四位(正四位・従四位)、五位(正五位・従五位)以上の方が 亡くなられたとき

*位階とは、長く官職にあった者や特に功績のあった者など付与される栄典の一つで、
第二次世界大戦以降は、故人にのみ与えられています。

これはなかなか難しいですね‥‥。

死去・逝去・永眠・他界・鬼籍に入る。
私のボキャブラリーはこの5つくらいでしたが、どれも皇室には使用しないんですね。
しかも、身分によって使い分けなければいけないところが、非常にデリケートだと感じます。
宮内庁のスタッフはこれら難解な用語がすべて頭に入っているとしたら、恐れ入りますね。

その宮内庁のホームページには「用語集」が掲載されています。
これもなかなかヘビーでしたが、とても興味深い内容でしたので、一部をご紹介します(http://www.kunaicho.go.jp/word/)。

・行幸(ぎょうこう)天皇が外出されること
・還幸(かんこう) 天皇が行幸先からお帰りになること

・行啓(ぎょうけい)皇后・皇太后・皇太子・皇太子妃が外出されること。
・還啓(かんけい) 皇后・皇太后・皇太子・皇太子妃が行啓先からお帰りになること。

・行幸啓(ぎょうこうけい)天皇・皇后がご一緒に外出されること
・還幸啓(かんこうけい) 天皇・皇后がご一緒に行幸啓先からお帰りになること。

おそらく、「幸」や「敬」には皇族が外出されるという意味があるのでしょうね。
私の持っている漢和辞典には、掲載されていませんでしたが‥‥。

いずれにしろ、こういった使い分けが理解できたら、新聞記事が楽しくなるかも知れません。
眞子様や佳子様、愛子様がご結婚される際には、目新しい言葉が紙面を飾るでしょうから。
ちょっと勉強してみようと思っています。

【余談】
「鬼籍に入る」は、「はいる」ではなく、「きせきにいる」と読むのが正解です。