雑学」カテゴリーアーカイブ

181 鳶目兎耳

若い頃、視力には絶対の自信がありました。

車を運転していると、同乗者が驚くほど遠くの標識が識別できました。
また、大学時代は試験中に周囲の答案を拝覧し、単位取得にずいぶんと役立ちました。
視力検査で1.5以外を計測した記憶はありません。

一方、聴力にも長けていたと思います。
目を瞑って集中した時は、人並み以上の知覚能力があったと自負しています。

ところが、30代後半で老眼の症状が現れ、今は食事の際も老眼鏡が手放せません。

そして、数年前から、補聴器も使用するようになりました。
補聴器無しでは生活できない、というレベルではありませんが、左耳が軽度の難聴です。

補聴器は大きく分けて「耳かけ式」と「耳あな式」がありますが、私は耳かけ式を使用しています。
下は、私が使用している補聴器のメーカー・Widex社の公式サイトに掲載されているイラストです。

出典:https://www.widexjp.co.jp/ha_choice/about/features.html

①のマイクで音を拾い、ベージュ色で表示された本体部分にアンプの機能が内蔵されていて、⑤のレシーバーから音が出る仕組みです。

私の補聴器の本体部分の長さはおよそ2.5cmですから、小豆大のサイズといったところでしょうか。
非常にコンパクトなサイズです。

小さいだけではなく、色も10種類以上ラインナップがあります。
赤やグリーンといった女性を意識した色もあり、肌に同化したベージュ一辺倒だったひと昔前とは全くの別物、と言えるかと思います。
因みに、私の補聴器はグレイです。

装着方法は、本体部分を耳の後ろにセットし、釣り糸のような細いチューブで繋がったレシーバーは耳の穴に入れます。
本体は耳の裏側ですから、顔の正前からは見えませんし、髪が長い人なら完全に隠れてしまいます。
私も本体が隠れるように髪を少し伸ばしたこともありますが、某オフィスの庶務課長さんから「変な髪型してるね、鏡見た?」とイジられて以来、要らぬ抵抗は止めました。

ところで、今年は私のような耳かけ式補聴器のユーザーは、すこぶる困った事態に陥っています。
マスクを外す際に、補聴器が耳から外れてしまうため、私は8ヶ月以上補聴器が使用できずにいます。
慎重にマスクを外せば済むことですが、補聴器は使用感がさほどないので、外すたびに補聴器に注意を向けるのは現実的ではありません。
ましてや補聴器は高価なので、落下したら一大事です。

耳あな式補聴器ならば、マスクとの相性も悪くないと思います。
しかし、マスクのゴムを耳に掛ける以上、耳かけ式補聴器は大問題です。

これまでは、マスクが必要になるインフルエンザの時期だけ補聴器なしで生活していましたが、常時マスクが手放せない時代になり、非常に困っています。

そこで、補聴器の代役として、「オリーブ スマートイヤー」という集音器とも言えぬ商品を購入してみました。
耳の穴にスポッと入れて使用し、スマホで様々な設定ができる先端的な製品です。
https://www.olive.store

正直言って、難聴の補助役としては、補聴器の方に軍配が上がります。
補聴器は個々の症状に合わせた設定をしますので既製品の範疇ではありませんし、管理医療機器です。
そもそも価格にかなりの差があります。

ただ、オリーブスマートイヤーは、Bluetoothでスマホと繋ぐので、ワイヤレスで通話ができたり、音楽を再生できたりする点は非常に便利です。

色は白と黒があって(私は白を購入しました)、若者のワイヤレスイヤホンと見まがうような今ドキの形状をしています。

先週末、オリーブを装着して会社へ向かおうとする私を見て、カミさんがクスクス笑っています。
「R-1のキャップを耳にはめているのかと思った(笑)」。

ファッショナブルな中年を目指しましたが、遥けき夢だったようです。

出典:https://www.meiji.co.jp/dairies/yogurt/meiji-r1/product/

177 三密瑜伽

まもなく8月が終わります。
少し気の早い話題ですが、今年の流行語大賞は新型コロナウイルス関連が、大半を占めることになるでしょう。

濃厚接触、クラスター、オーバーシュート、ソーシャルディスタンス、ステイホーム、テレワーク、フェイスシールド、不要不急、オンライン飲み会、東京アラート、大阪モデル、8割おじさん、アベノマスク・・。

思いつくだけでも多々ありますが、私の中では「三密」が大賞候補です。
言うまでもなく、密閉・密集・密接です。

また、新たな三密という記事をどこかで読みました。
新聞だったか、ネットだったか忘れましたが、およそ以下のような内容で、感心しました。
  • 今後の人生や生活を綿密に考え直す
  • ソーシャルディスタンスを維持しつつ濃密な関係を築く
  • 人や場所とのつながりを親密に感じながら日々を楽しむ

以前のような生活がすぐに戻ることはないでしょうから、新たな生活様式を頭で理解し、実践していかなければならないでしょう。
それは詰まるところ「簡素」な方向へに舵を切ることになるのでしょうが、過度にならないようにしたいと思っています。

カミさんが早起きして作ってくれるお弁当は、美味しくて抜群に安全ですが、行きつけのお店で食べるランチは、仕事の気分転換に有効です。
デパ地下は、見ているだけで幸せな気分になります。
また、健啖家の義母を、大好きなホテルのビュッフェに連れていってあげたいなあ、とも思います。

様々な感染症を克服してきた歴史からも、この困難を賢く乗り越えられる日が来ると信じたいと思います。

ところで、そもそも三密には「空海がひらいた真言宗をはじめとする密教の教え」という意味があるそうです
そういえば、高尾山に「三密の道」と記された門があるという報道を思い出しました。
ネットを調べてみると、東京新聞6月16日WEB版に関連記事を見つけました。(https://www.tokyo-np.co.jp/article/35764)

「『三密』は、真言宗の教えにある言葉です」。
高尾山薬王院の法務部長、堀江承豊さん(61)が解説してくれた。「三つの密」とは、真言宗(密教)では「身密(しんみつ)」「口密(くみつ)」「意密(いみつ)」のことで、それぞれ正しい行い(身)、正しい言葉(口)、正しい心(意)を心掛けるための修行を指すのだという。
(中略)
堀江さんは「宗教的な意味と異なる『三密』が広まってしまった」と苦笑しながら、「本来の教えを今の生活に生かすこともできる」とも語る。「感染する恐れがある行為は行わない」(身密)「感染者や医療従事者らへの誹謗(ひぼう)中傷を行わない」(口密)「周囲の人にいたわりの心を持つ」(意密)−。気持ちがすさみがちな今だからこそ、「三密を意識することが大切なのではないでしょうか」と訴える。

悲しいニュースに心がざわつくこともありますが、自分の心と向き合いながら、真心を込めた行動や発言を心がけたいと改めて思いました。

終わりに・・、

世の男性たちの多くは、初めて「三密」と聞いたとき、壇蜜さんを思い浮かべたことと思います。
ワタシもその1人です。

『テレビから三密と聞こえると「呼ばれたかな」と反応してしまうんです』と語っていた壇蜜さんのコメントに、ほっこりした記憶があります。

また、「断密、ワタシからもお願い」という文言と壇蜜さんの写真をSNSで公開したファンがいましたが、写真の使用許可を得ておらず、法的問題が指摘されたそうです。

ところが、壇蜜さんの所属事務所は「こんな時代だからパロディで和んでくだされば」と寛容な姿勢を示したとのこと。

ギスギスした時代にあって、まさに、和みますね。

なお、「三密瑜伽」の「瑜伽」は、修行者の三密と仏の三密が互いに交じり、溶け合うこと、なのだそうです。

176 偏旁冠脚

そろそろ7月が終わろうとしていますが、東京では雨の日が続いています。

最も遅い梅雨明けはいつだったのだろうと調べてみると、気象庁のサイト内に「昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け」というページがありました。(https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/kako_baiu09.html)

それによると、昭和57年(1982年)の「8月4日」が最も遅かったようです。

38年前の夏ですね。
私は、大学3年生でした。
ひとりでロサンゼルスへ旅立ったのは、梅雨明けの数日後だったんだなと、学生時代に想いを馳せながらサイトを見ていると、1993年だけ日付が未掲載になっていることに気づきました。

注釈によると「梅雨入り梅雨明けの時期がはっきりしなかったため、特定しなかった場合」とのこと。
こんな年もあったんですね。

今朝、テレビの天気予報を見ていると、今日の雨のポイントは「疎雨」と紹介されていました。
「そう」と読み、「疎らに降る雨」という意味だそうです。
いい言葉だなあと感じながら、雨がつく熟語を書き出してみたくなりました。

梅雨、大雨、長雨、雷雨、風雨、雨季、雨傘、雨靴、雨具、雨天、雨音、雨粒、雨男、雨女、穀雨、雨水、雨樋、時雨・・。

最後の4つは、我ながら良く浮かんだものだと悦に入りながら漢和辞典を開くと、まだまだ数え切れないほど掲載されていました。

驟雨、膏雨1)、陰雨2)、白雨、法雨、喜雨3)、雨意、雨花、雨脚、雨矢、雨施、雨集、雨師、雨飛、雨潦4)、雨涙・・。

1)膏雨:農作物をうるおし、生育を助ける雨。
2)陰雨:しとしとと降りつづく陰気な雨。
3)喜雨:夏の土用の頃、日照りが長く続いて旱ばつ状態となっている時にようやく降る恵みの雨のこと
4)雨潦:雨が降ってできた水たまり。

こういう語彙力を身に付けることは、文字を生業にする者にとって、表現力が向上しますね。

「雨」を調べたついでに、「あめかんむり」のページも読み進めると、大変興味深く、夢中になってしまいました。

雪、雫、雰、電、雷、零、需、震、霊、霞、霜、霧、露・・。
上記の見慣れたもの以外に、興味深い漢字を見つけたのです。

  • 霖:【りん】ながあめ。3日以上降り続く雨。
  • 霪:【いん】ながあめ。10日以上降り続く雨。「霖霪(りんいん)」も長雨の意味。
  • 霤:【りゅう】あまだれ。屋根から落ちる雨水。
  • 雩:【う】あまごい。雨を天に祈る祭り。また、あまごいをする。
  • 霰:【さん、せん】あられ。空中の水蒸気や雨滴が凍って降ってくる粒状の氷。
  • 雹:【ひょう】ひょう。雷雨などに伴って降る氷のかたまり。あられの大きなものをひょうという。
  • 霙:【えい、よう】みぞれ。雨混じりの雪
  • 霏:【ひ】雪や雨の、音もなく降りしきる様子。
  • 霑:【てん】うるおう。うるおす。
  • 靄:【あい】もや、かすみ。地表近くの大気中に霧や水蒸気の立ちこめる現象。靄然はかすみのたなびく様子。
  • 霓:【げい】にじ(虹)。雨上がりの空にかかるにじ。古代には、にじにも雄雌があると考え、雄(鮮明なもの)を虹(コウ)、雌(薄い光のもの)を霓(ゲイ)といった。

漢字は奥が深く、勉強するほど楽しいですね。
漢検準一級にもう一度トライしたいのですが、60手前のアタマは、知識が留まることなくサラサラと流れ落ちるので、厳しい戦いになりそうです。

163 聖人君子

令和になって初のお正月が近づいてきました。

最初の元号「大化」が制定されたのは西暦645年。
令和は、248番目の元号に当たります。

これまで、最も期間が長い元号は「昭和」で64年。
次が「明治」で45年、「平成」は4位です。

3位は、1394年から1428年まで35年続いた「応永」だそうです。
金閣寺ができたのもこの時代。
平和な時代だったと言われ、「応永の平和」なんて言葉もあるのだそうです。

しかし、今年2月、日本経済新聞に歴史学者・呉座勇一氏が興味深い記事を寄せています(以下抜粋)。

中世で「応永の平和」と呼ばれる時期がある。戦乱が比較的少なく、社会が安定した。その応永(1394~1428年)は約35年間続き、明治以前では最も長い。

「ほぼ平成と同じ期間だが、応永の平和は問題を先送りして、もめ事が起きないようにして保たれた。その矛盾が噴出したのが応仁の乱だとも言える」

新しい年号の時代が5月に始まる。少子化問題や国と地方に積み上がる借金。次の時代に引き継がれる負の遺産も多い。今まで目をつぶってきた問題がどんな結末になるのか。悲観論者なので、少し心配している。

今の政治に当てはまる部分も大いにあるのではないでしょうか。
令和の時代に、応仁の乱が勃発するようなことがあってはなりません。

ところで・・、
私は、天皇皇后両陛下の大ファンです。
まさに才色兼備な皇后陛下は、ご婚約されたときからファンでした。
一方、天皇陛下を尊崇するきっかけになったのは、2004年5月、皇太子様時代のご発言です。

「雅子にはこの10年、自分を一生懸命、皇室の環境に適応させようと思いつつ努力してきましたが、私が見るところ、そのことで疲れ切ってしまっているように見えます。それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です。」

陛下の勇気に感動しました。
多くの取り巻き(宮内庁と断言してもいいかも知れません)を敵に回しても妻を守る、という強い意志を感じました。
「僕が一生全力でお守りします」とのプロポーズのお言葉を貫き通す陛下を、同じ男としてただただかっこよく感じました。

そもそも皇后陛下は、魅力ある働く女性の象徴だったと思います。
元外交官で、語学も堪能な皇后陛下は、開かれた皇室と海外の架け橋を担うはずだと信じて疑いませんでした。

しかし、「雅子妃(当時)は外国に行きたがってばかりで、世継ぎについて真剣に考えていない」との歪んだ見方が蔓延っていたのではないでしょうか。
約20年前、子どもができるのは当たり前、できないのは女性が悪い、という時代錯誤な考えがあったと思います。

ご結婚から8年ののち、ようやく愛子様が誕生されました。
しかし、喜びも束の間、すぐに男子の第二子を期待され、おびただしい重圧が雅子様にのし掛かったと、容易に想像がつきます。

しかし、今年、皇后様をお姿をテレビで拝見していると、心身共に健康を取り戻されたようで本当に嬉しく思います。
中でも、11月10日に行われた祝賀御列の儀(パレード)で、オープンカーから手を振られる皇后様は、本当にキレイでした。
多くの国民からの祝福を目の当たりし、孤独と重圧から解放された真の笑顔だったのでしょうか。

そして、去る12月4日、両陛下は皇居・賢所で「御神楽の儀」にのぞみ、即位に伴う一連の全儀式を終えられたとのことです。
年号が変わって早7ヶ月以上が経ちますが、ようやくその務めを終えられたと知り、いささか驚きました。

実は、我が家が子宝に恵まれたのも結婚8年後でした。
天皇陛下は私の2学年上、皇后陛下はカミさんの2学年上、そして愛子様はセガレの2学年上。
共通点を勝手に見出したりもして、親近感を感じています。

この正月、新年一般参賀に初めて行ってみたいな、と思っています。

161 銀鱗躍動

今日10月14日は、体育の日です。
1964年(昭和39年)10月10日、東京オリンピックの開会式が行われた日を記念して、1966年(昭和41年)に国民の祝日に制定されました。
その後、2000年(平成12年)から、ハッピーマンデー制度によって、10月の第2月曜日となりました。

この体育の日、来年大きな変化が2つあります。

1つは、名称が「スポーツの日」へと変わります。
日本の祝日では初めてカタカナの名称です。

そして2つ目は、2020年に限って、10月第2月曜日ではなく、7月24日に変更となります。
そうです、2020年東京オリンピック開会式当日です。

加えて、海の日がこれも2020年限定で7月の第3月曜日から23日(木曜日)へ移動するため、土日を入れると4連休となります。

この祝日の変更について、私は仕事上カレンダーを取り扱うため認識していましたが、世間一般に浸透しているとは言えないのではないでしょうか。

今年は、来たる10月22日が即位礼正殿の儀で祝日であることも認知度が低いようです。
知らずに来てしまう患者が多いと予想されるため、休診にできない医療機関もあると、新聞に取り上げられていました。
政府は広報の方法について、もっともっと工夫の余地があるように思います。

さて、スポーツの秋真っ只中、昨日は私にとって堪らなくエキサイティングな日となりました。

ひとつは、ジャイアンツがクライマックスシリーズを制し、6年ぶりに日本シリーズ出場を果たしたことです。

夫婦揃ってジャイアンツファンの我が家にとっては、待ちに待った日本シリーズです。
何よりも楽しみにしているのは、銀座で行われるパレードです。

前回行われたのは2012年11月。
真っ赤な2階建てバス3台に乗った選手たちに、手を振りながら声援を送りました。

朝早くから大変な人出でしたが、近くに居合わせた人たちが、当時9歳だったセガレを、
「こっちにおいで。よく見えるぞ。」
と、人混みの前に出してくださいました。

「有難うございました。また、来年、この場所でお目に掛かりましょう!」
「そうですね!1年後に会いましょう!」

ファン同士、明るく交わした約束から、既に7年も経ってしまいました。
あの興奮と感動を、ぜひ今年は味わいたいと思っています。

そして、もうひとつは、ラグビーワールドカップで日本代表が初のベスト8入りを決めたことです。

ラグビーは、中学時代の同級生が、高校・大学・社会人とラグビー界で活躍したので、若い頃からテレビでよく観戦していました。

ですから、ルールも知っていますし、現在世間に増殖している「にわかラグビーファン」ではありません(笑)。

今、ラグビーに熱狂している大半の人々は「にわかファン」だと言われていますが、下のようなTシャツが販売されたり、決して悪いことではないと思います。

当初はラグビーのワールドカップを日本で開催しても、盛り上がりに欠けるのではないかと想像していましたが、日本代表の快進撃もあって非常に盛り上がっていますね。
メジャーな競技だけでなく、様々なスポーツが認知されるのは、素晴らしいことだと思います。

出展 https://seikatsunotanoshimi.1101.com/2019_spring/shop_list/rugby

野球とラグビーの試合に熱狂した昨日、私は団体競技の方が好きなんだなと改めて感じました。

草野球をしている頃、試合のあとにファミレスで過ごす時間は愉しいひとときでした。
あのカーブは抜群のコントロールだったとか、あの三振はあまりにも無様だったとか、良いプレイもダメなプレイも、いいおかずになりました。
嫁さんや子供や彼女も一緒になって、そして、勝っても負けても、話は尽きませんでした。

年齢を重ね、スポーツに興じる機会はめっきり減り、ゴルフが唯一かも知れません。

ゴルフは個人競技ですが、コンペという楽しさがあります。
25年前の発足当時から幹事を務めているコンペが、先日111回目の大会を終えました。
スコアはすっかり頭打ちですが、少年のようにワイワイ遊ぶ機会を持てることは、幸せなことだと思っています。

159 香気芬芬

「父さ〜ん、お風呂で髪の毛を洗う前に、塩を地肌に擦り込んで、しばらくしてからシャンプーすると、皮脂が洗い流せるらしいよ。」

ネイルサロンから仕入れてきた情報をカミさんが教えてくれました。
そのオーナーはオーストラリア産の特別な塩を使用しているとのこと。
もちろん我が家にそんな高級な塩はありませんので、戸棚の奥にあった、ややキメの細かい塩を用いました。

早速試してみると、いつもと若干違う爽快感を風呂上がりに感じました。
案外悪くないな、と思っていると、

「原理はね、青魚を料理する前に塩もみして臭みを除くでしょ。アレと同じなんだって。」

オレは鯖か?
そのうち、熱湯にくぐらせるともっといい、なんて言われるんじゃないか?
加齢臭粉砕のために手段は選んでいられない現状とはいえ、感じ悪さは否めません。

仕事上、人と会う機会が多いので、ニオイには一応注意を払っています。

カラダを洗う石けんは、カミさんが美容院で買ってきてくれる、岩塩&竹炭入りを使用しています。
打ち合わせの前には「ビオレさらさらパウダーシート」で額から首を一拭きします。
激しく汗をかいた時のために、夏期はシーブリーズ・デオ&ウオーターを持ち歩いています。

「でもなあ、所詮、年齢には勝てないんだよなあ・・」と半ば観念しながらビオレシートを1枚抜き出すと、残りが少なくなっていることに気付きました。

私にとってこのシートは夏の必需品ですから、切らす訳にはいきません。
その日のうちにドラッグストアへ行きました。

レジに並んでいると、陳列棚の青いボトルが目に留まりました。
『新提案!!女性の気になる〈体臭〉〈汗臭〉〈オトナ臭〉ニオイまでキレイに』なんてポップも付いています。

どこかで見た記憶があるな・・。

ん?
女性用に開発されたにも関わらず、オッサンでも若い女性の匂いに包まれることができる、とかいうブログがネットを賑わせた商品じゃないか?

勢いよく購入し、帰宅後調べてみると、今年の初夏、ネットで評判になってAmazonでも品切れを起こした「DEOCO」でした。

開発したのはロート製薬。
目薬のイメージが強い企業ですが、公式サイトを見ると、以下記載がありました。

ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:吉野俊昭)は、加齢に伴う女性の体臭変化に関して研究を行い、女性には「若い頃特有の甘いニオイ」が存在し、それは年齢とともに減少し、曲り角は35歳付近にあること、その正体は「ラクトンC10/ラクトンC11」という成分であることを見出しました。また、「ラクトンC10/ラクトンC11」は30代以降の女性で減少すること、さらに見た目の印象に対して良い影響を与える可能性があることを示しました。本研究成果は、2017年9月に行われた日本味と匂学会第51回大会(神戸市)にて発表いたしました。引き続き加齢に伴う体臭変化に関する研究に取り組むと同時に、製品開発へ応用していきます。

なるほど、若い女性には特有の甘い匂いが存在し、年齢を重ねると失われていくんですね・・。

肝心の使用感ですが、洗っているときは、オッサンのバディが桃の甘い香りに包まれ、幸せな気分でした。
風呂上がりにも甘い香りを幾ばくか感じることができましたが、ブログにあった「就寝時に布団の中から女の子の匂いがして背徳感を感じる・・」といった体験はできませんでした・・。

そもそも「加齢臭」の名付け親は、資生堂だそうです。
ライオン株式会社は、ノネナール臭とは異なるペラルゴン酸 (C9H18O2) を原因とする加齢に伴う臭いがあることを発見したり、株式会社マンダムは、男性の頭部周辺で生成されるジアセチルという成分が不快な強い脂臭を発していると発表しています。

近い将来、オッサン臭を撲滅できる製品の出現を期待したいと思います。

「父さ〜ん、あのボディーソープ、いい匂いだね。」
買ってきた時は若干冷ややかだったカミさんも、結局使ったんじゃん。

151 蓋世之材

年齢を重ねるとともに、テレビをあまり見なくなりました。
夕食どきになんとなくテレビのスイッチを入れてはみたものの、興味のある番組がなく、結局消してしまうことも少なくありません。

そんななか、クイズ番組は比較的よく見ます。
なかでも「Qさま」と「東大王」が我が家のお気に入りです。

特に「東大王」で、現役東大生が難問をいとも簡単に解いていく様は、驚きというか、感動というか、痛快というか・・。
スポーツ選手も、イケメン俳優もいいけれど、ずば抜けて頭がいいのもカッコイイなと感じます。

そんな東大生の姿をテレビで頻繁に見かけると、本業の勉強が疎かになっていないかと思ったりもするのですが、それは凡人の杞憂なのでしょう。

ところで、私が20代のころ、「アメリカ横断ウルトラクイズ」という番組が一世を風靡しました。
国内の予選会を皮切りに、最後はニューヨークで優勝者を決めるという、壮大なスケールで人気を博しました。

突然ですが、上の写真は、さいたま市岩槻区にある久伊豆(ひさいず)神社の拝殿です。
この神社は、1987年に「アメリカ横断ウルトラクイズ」の国内第二次予選会場になったことで、知名度が急に上がりました。

何故ここでウルトラクイズの予選を開催したかというと・・

「久伊豆」が「クイズ」とも読めるから。

この名称を持つ神社は、埼玉県神社庁に登録されているだけで44社もあるのですが、何故ここが選ばれたのでしょうか。
久伊豆神社については、別の機会により詳しく書いてみたいと思います。

144 臥薪嘗胆

漢検準一級の受検が終わり、2週間が経ちました。
今回の受検を一言で表すと「撃沈」です・・。

予想はしていましたが、想像以上に本試験問題の難易度が高かったですね。
試験問題は「読み」から始まるのですが、「田爺」という問題を見たとき、「なんだこりゃ・・」と感じ、その後の「共通する漢字」で打ちのめされ、「誤字訂正問題」で袋叩きに合い、「四文字熟語」のところで心が折れました。

四文字熟語は、単語帳3冊分を覚えました。
テキストに掲載されていたものは、ほとんど書き写し、勉強したつもりです。

しかし、意味と読みを問われる問題の選択肢8つのうち、知らない四文字熟語が4つも出題されました。
ここで、キレたというか、諦めたというか、やさぐれたというか・・、様々な感情が交錯して、自分をコントロールできなくなってしまいました。

この時点で負けが確定しましたね。
本番に弱いタイプではないと自負していましたが、平常心で臨むことができませんでした。

会場を出てから「田爺」をググってみましたが、出てくるのは台湾のレストランばかり(笑)。
後日、模範解答が郵送されて、「でんや」と読むことをようやく知りました。
私は「でんじ」と解答しました・・。

合否発表はまだ先ですが、自己採点が153点ですから、実際は140点そこそこではないでしょうか。
悔しさだけが残った漢検準一級への挑戦ですが、このまま引き下がる訳にはいきません。
今年6月に開催された平成30年度第1回試験の合格率が6.3%だったことを考えると、非常に狭き門ではありますが、いつか合格を勝ち取りたいと思っています。

因みに、今日10月27日は「文字・活字文化の日」だそうです。
特に意味はないのですが、リベンジを誓う日としては最適なのかと思います。
もう57歳、まだ57歳・・。
「雨垂れ石を穿つ」の心持ちで、努力していきたいと思っています。

142 新進気鋭

Jリーグ、Bリーグ、Vリーグ、Xリーグ。

日本にはいくつものスポーツリーグがあります。
Jリーグがサッカーなのは言わずもがなですが、ほかは以下のスポーツです。

Bリーグ:バスケットボール
Vリーグ:バレーボール
Xリーグ:アメリカンフットボール

そして、今月24日、新たに「Tリーグ」が開幕します。

その正体は「卓球」です。

男女各々4チームで発足します。

T.T彩たま、木下マイスター東京、岡山リベッツ、琉球アスティーダ、これが男子。
木下アビエル神奈川、TOP名古屋、日本生命レッドエルフ、日本ペイントマレッツ、これが女子チームです。

日本の第一人者・水谷隼選手と「チョレイ!」が代名詞の張本智和選手は、共に木下マイスター東京に所属しています。
それから、平野美宇選手と早田ひな選手は日本生命レッドエルフです。

琉球アスティーダには、江宏傑選手がいます。
あの福原愛さんの旦那さんです。

岡山リベッツには、吉田雅己選手が所属しています。
彼が気になっている訳は・・、
名前が私と酷似しているから。

それから、木下アビエル神奈川は注目度大です。
浜本由惟選手、長﨑美柚選手、そして、中国からの袁雪嬌選手など、ビジュアル系の選手が多くいます。

記念すべき開幕の年、卓球部所属のセガレからの要望もあり、チケットを購入しました。
木下マイスター東京 vs 岡山リベッツのアリーナ席で、価格は7,500円でした。

東京ドームのジャイアンツ戦内野指定席Sは6,200円。
再来週開催される、ゴルフのブリジストンオープン土日綴り券(前売り)は5,000円。
大相撲のマスA席が11,700円、マスB席が10,600円。

そういえば、先日チケットぴあで購入した葉加瀬太郎さんのコンサートは8,500円でしたっけ。
これらと比較して高いのか安いのか‥。

個人的には張本くんの試合が楽しみです。
「チョレイ」がうるさいとか出自のことなどが囁かれることもあるようですが、まだ中学3年生でありながら、世界と戦う姿は、応援せずにいられません。

卓球は近年ブームになっていますが、束の間の流行に終わらず、このリーグが拡大発展していくことを祈りたいと思います。

140 一水四見

今日は「奥付」について書いてみたいと思います。

以前、冊子の仕事を進めるなかで「奥付を作成しましたのでご確認願います」と担当の方にお願いしたところ、「奥付ってなんですか」と聞かれました。
一般的な用語ではないんだな、と改めて認識する機会となりました。

どの世界にもあるように、我々印刷業界にも独特の用語があります。

ノンブル、柱、トビラ、ドブ、断ち割り、小口、のど、咬え、化粧・・・・。

お客さんとコミュニケーションを図るため、専門の表現は極力使わないよう心がけていますが、「奥付」は、ほかの呼称が見当たらないので、そのまま使用していました。

改めて「奥付」とは・・・・、
書物の末尾にある、著者、編集者、発行者、発行日、印刷所、版数・刷数、定価など、出版発売に関することがらを記載した部分、をいいます。

奥付は日本独特のシステムです。
歴史的には11世紀末から始まったとも言われていますが、法的には、1722年(享保7年)、江戸幕府が公布した下記「新作書籍出板の儀に付触書」中の1条に由来しています。

何書物ニよらす、此以後新板之物、作者并板元之実名、奥書ニ為致可申候事。

その後もこの規則は受け継がれ、明治時代には出版法で記載形式が整えられましたが、1949年(昭和24年)5月、出版法の廃止とともに法的な規制は解除されました。

現在も掲載されているのは慣行として継承されているからであり、掲載の義務はありません。
しかし、大抵の出版物に今も奥付は残っています。

私は、本を見るとき、表紙の次に見るのは、決まって奥付です。
いつ発行されたのか、どこの印刷会社が担当したのかなどが、気になってしまいます。
一種の職業病ですね。

以前、内装工事会社の社長にそんな話をしたら、
「ボクはレストランやゴルフ場に行くと、まず天井を見ちゃうよ。」

なるほど。皆、それぞれですね。