136 共存共栄

昨年暮れ、相模鉄道とJR直通線の新駅の名称を「羽沢横浜国大駅」にする、という報道を目にしました。
横浜国立大学関係者の利用が多いことを想定し、当初の案「羽沢駅」から変更されたようてす。
母校の名前が駅名になるのは、非常に嬉しいことです。
欲を言えば、単に『横浜国大駅』だったら最高でしたが・・。

ところで、国立大学の名称は「都市名(または地域名)+大学」というパターンが定番です。
北海道大学、東北大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、九州大学等々。

そんな中、我が母校だけは横浜大学ではなく、横浜国立大学です。
「☆☆国立大学」という名称は、ほかに例がありません。

横浜市立大学と区別するために横浜国立大学と命名されたのではないか、という説をよく耳にします。
しかし、大阪市立大学や名古屋市立大学、広島市立大学がある府県に、大阪大学、名古屋大学、広島大学がありますから、これは理由になりません。

実は、この名称の秘密は、かなり昔に遡ります。


1947(昭和22)年、学制改革が施行され、小学校6年と中学校3年の9年間が義務教育になり、高等学校は3年、そして、大学は4年と定められました。

この学制改革によって、師範学校などと呼ばれていた学校が、新制大学として生まれ変わることになったため、多くの学校が新しい大学名を付けなければならなくなり、混乱が生じました。

現在の横浜国立大学も、この学制改革により「神奈川師範学校」「神奈川青年師範学校」「横浜経済専門学校」「横浜工業専門学校」の4つの旧制官立学校を統合し、新制大学として1949(昭和24)年に設立されました。

が、時を同じくして「横浜市立経済専門学校」と「横浜専門学校」も、新制大学へ移行する事が決まっていました。
前者は現在の横浜市立大学で、後者は神奈川大学です。

そして、この2校に現・横浜国立大学を含めた3校が名称を申請した際、同じ「横浜大学」という名称を希望する事態になったのだそうです。
そうです、3校が同一の名称を希望してしまったのです。

そこで、3者間で協議が行われました。
その結果、各校とも「横浜大学」という名称を使用しないという約束が交わされたのだそうです。

かくして、旧制官立学校を統合した国立大学は「横浜国立大学」となり、市立経済専門学校は「横浜市立大学」、そして、横浜専門学校は「神奈川大学」を名乗ることと相成りました。

横浜国立大学のサイトによると、当時の文部省が間に入り・・、

「国立には『国立』、市立には『市立』を付け、そして、私学である学校には、もっと大きく神奈川にしてはどうか、というようなアドバイスがあったと伝わっています。」

時代が生んだ事件ですね。

因みに、地元では略して「コクダイ」と呼ばれることが多いのですが、「コクダイ」は国立大学の略であり、ヨコハマ全然関係ないじゃんと思ったりもするわけです。
「ヨココク」という呼称もありますが、「コ」が続いて発音しにくいせいか、地元では「コクダイ」が主流です。
なお、横浜市立大学は「ヨコイチ」と呼ばれているようです。

もしも横浜大学という名称だったら、どう略されていたのでしょう・・。
ヨコダイなら、まだハマダイの方がいいですかね・・。

ところで、昔から不思議に思っていたことがあります。
国立の大学で「県名+大学」がなく、「都市名+大学」が存在する県がいくつかあるのです(国立大学に限っての話です)。

一例として、青森県には国立弘前大学はありますが、国立青森大学はありません。
(私立青森大学はあります)

私が認識しているだけでも同様の事例が以下の通り存在します。

栃木県:×栃木大学 ○宇都宮大学
石川県:×石川大学 ○金沢大学
長野県:×長野大学 ○信州大学
兵庫県:×兵庫大学 ○神戸大学

都道府県名と県庁所在地の名称が異なるところが該当するのか!?と思ったのも束の間、北海道大学は存在しますね・・。

ここにも何か知られざる事情が潜んでいるのでしょうか・・。

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