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109 前途洋々

ドイツのデュッセルドルフで開催されていた世界卓球が幕を閉じました。
私が、最も印象に残ったのは、弱冠13歳、中学2年生の張本智和くんです。

史上最年少でベスト8に進出し、最後は世界ランク3位の中国選手に負けはしましたが、1ゲームを奪う健闘を見せました。
この試合は、日本時間の早朝4:45から放映されたのですが、我が家は全員でテレビ観戦しました。
私にとっては、いつもより15分だけの早起きでしたので、特別なことでもありませんでしたが・・。

今大会、張本くんの快進撃のきっかけとなったのは、日本のエース・水谷隼選手を破った2回戦ではないでしょうか。
大番狂わせ、下剋上と報じられましたが、破れた水谷選手も『純粋に強かった』と述べていたように、決してまぐれではないでしょう。

しかし、とても残念なことに、この試合は地上波では放映されませんでした。

日本時間の6月1日夜、『さあ、このあとは水谷さんと張本くんの日本人対決だぞ!』と思ったその時、世界卓球から全仏オープンの錦織選手の試合へ、中継が切り替わってしまいました。
二元中継であることは知っていましたが、世界の大舞台での日本人選手の対決を放送しないことに、ひどく失望しました。

ネット上でも、『卓球やれー』『今日はテニスじゃないでしょ』などという声がかなり上がっていましたし、危うく錦織選手がキライになるところでした。

タイムアウトの際に監督の助言をまっすぐに聞く姿勢や、4回戦で対戦したヨーロッパの選手に嫌がらせとも思える仕打ちを受けても自分を乱すことなく正々堂々を戦う姿には、感動を受けました。
東京オリンピックを17歳で迎える張本くんの成長を、陰ながら応援したいと思います。

 

それから、もうひとり中学生の怪物にも触れておきたいと思います。
そもそも非凡な人たちの集団である将棋界にあって、「天才」と呼ばれる藤井聡太四段です。

藤井くんは平成14年生まれの中学3年生で、21世紀生まれ初のプロ棋士なのだそうです。
ご両親は将棋界とは関係がないようで、初めはおばあちゃんに手ほどきを受けたとか…。

彼が現在通学しているのは、名古屋大学教育学部附属中学校。
愛知県内有数の名門校で、辻元清美衆議院議員も同附属高校の卒業生とのこと。
勉学も優れた少年のようです。

一方、相当のおっちょこちょいだそうで、お母さんは「生活能力が低い」とコメントしています。中学に入学してまもなくの頃、大阪の関西将棋会館に1人で泊まりがけで行かせたところ、「服と傘を全部(将棋会館に)忘れて帰ってきた」という逸話の持ち主だとか。
将棋も勉強も私生活も完璧、なんていうより、とても魅力的な少年だと私は思います。

2017年6月6日現在、プロデビューから公式戦20連勝中ですが、記録はどこまで伸びるのでしょう。
将棋界は、対局中にスマホで将棋ソフトを使用した云々騒動がありましたから、藤井くんは正に救世主のような存在かも知れませんね。

張本くんも藤井くんも、それぞれの世界でひときわ輝きを放っています。
正に、前途洋々。
明るい未来へ突き進んで欲しいと思います。

108 塞翁之馬

先日ネットでこんなニュースを見ました。

日本郵便は19日、6月1日の料金値上げに合わせて今月15日発売した新しい往復はがき1,400万枚に、印刷ミスがあったと発表した。本来は表裏両面の上部に入る「郵便往復はがき」の文言で「往復」が抜けていた。利用に支障はなく、販売は続ける。6月2日以降、在庫がなくなった郵便局から正しく印刷したはがきに切り替える。

印刷会社が内容を微調整した時に、通常のはがきのデータを流用したのが原因。刷り直しの費用は印刷会社が負担する。はがきの印刷ミスは民営化後初めてで、「これだけの規模は過去にも例が無いのでは」(広報)という。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170519-00000059-asahi-soci

思わず「あちゃー」と声が出てしまいました。
去年のデータを利用したら日付を直し損ねた、といった類いの、実にありがちなミスですね。
事態が発覚したのは、販売開始後の郵便局員による指摘だったそうで、ここが世間の非難を浴びている一因のようです。

ミスについて、若い頃、先輩に教わったことがあります。

分厚いページものを作っていて、本文は穴が開くほどチェックした、目次も大丈夫、紙も間違ってない、物流も確認済み、でも、出来てみたら、表紙の一番大きな文字が間違っていた…。
ミスが起こる時は、得てしてそんなものだ、と。

刷り直し費用を印刷会社が負担する、という点も気になりました。
誤った製品は使用可能であるにも関わらず、業者負担で刷り直しとは、なんとなく腑に落ちないですね。
契約上の理由でもあるのでしょうか。

この際、普通のはがきも往復はがきも、「郵便はがき」と印刷してはダメなのでしょうか。
こう言っては何ですが、利用者にとっては、全く気にならないはずです。
そうすればリスク回避になりますし、怪我の功名のような結末は、担当業者にとって少しは希望になるのではないか思います。

最後に、上記に関してひとつウンチクを。
はがきとして郵送するためには、「郵便はがき(またはPostcard)」と印刷されていなければなりません。
この印刷がない場合は、手紙(第一種郵便物)と扱われますので、はがきの体裁をしていても、82円切手を貼る必要があります。
念のため。

107 開巻有益

高校生のとき、ノンフィクションに目覚めました。
松本清張の「日本の黒い霧」を読んで、帝銀事件と下山事件を知ったことがきっかけです。
GHQの支配下という特殊な環境下で起こった、凶悪かつ不可思議な事件に、心を奪われました。

その後、凶悪犯罪や事故、死刑問題に興味を抱いた私は、今も関連の本を読み続けています。
それ故、自宅の書庫は、家宅捜索が入ったら疑いの要素には事欠かないラインナップです。

ただ、こういったジャンルの本は、小説のように数多く発行される訳ではありません。
従って、書店のノンフィクションコーナーに興味を惹く本がないと、「仕方なく」小説を買うことも少なくありません。

その仕方なく購入した小説が、気が付くと、数冊「積ん読」になっていました。
そのうち・・と思っているうちに、ズルズルと月日が経過してしまったのです。

しかし、連休前に意を決し、「ゴールデンウイーク積ん読ゼロ化」を人知れず宣言しました。
日中自宅で、就寝前に布団の上で、移動中の電車の中で、休憩中のカフェで・・。
様々なシチュエーションで読書を心掛け、本日、目標を達成しました。

読破後「読書は楽しいなあ」と改めて感じました。
元々書店に行くのは好きなので、来週末、新たな本を探しに行こうと思います。

余談ですが、私、電子書籍はダメです。
紙にインキで刷られた「本」が好きだからです。
しかし、電子書籍は印刷業界の敵ではないかという思いも、正直、心の隅っこにあります。
デジタル化の波に抗おうとする、商業印刷に携わる者としての譲れない何かが、思考回路の一角にこびり付いて離れないのだと思います。

ところで、セガレが小さいとき、私は意識して、自宅で本を読むように努めました。
「オヤジはよく本を読んでるだろ?」「読書は楽しいぞ!」とセガレに擦り込むためでした。
極端言えば、虚像でも構わないので、オヤジが日常的に読書している姿を印象付けることで、セガレに読書の習慣が付けば・・と願ってのことでした。

作戦が奏功したのかどうかは不明ですが、セガレは現在、通学の電車で読書をしているようです。
最近では、風呂場に本を持ち込み、浴槽につかりながら読書しています。
湿気で本がヨレヨレになるのは些か問題ですが、本を読む習慣は続けて欲しいと思っています。

ただ、読むのはミステリーが多いので、夏目漱石や川端康成も・・と願うのは欲張りでしょうか。
「じゃ、オヤジは今、なんの殺人事件の本、読んでんの?」
なんてツッコミに遭わぬよう、余計なことは言わずにおこうと思います。

106 耳聡目明

耳聡目明。
目と耳の感覚のどちらもすぐれていることです。
若い頃は、そんな自負がありました。

ところが、40歳を目前にして、まず、近くが見えなくなってきました。
現在は、老眼鏡がないと仕事になりませんし、食事も摂りにくいほど進んでしまいました。

そうこうしているうち、遠くも見づらくなってきました。
ついには、近く用と遠く用、両方のメガネを持つようになりました。

また、30歳代後半頃から、健康診断で左耳の聴力異常を指摘されていました。
とはいえ、自覚症状が全くないため、ずっと放置していました。

しかし、5年ほど前、左耳に違和感を覚え、耳鼻科を受診したところ、難聴と診断されました。
それでも意に介さず、聞き流していたある日、テレビを見ながら良好な耳をふさいでみたら、テレビの音量が半分ほどになってしまいました。

流石にこれはショックでした。

その後、経過観察を続けていましたが、最近、会話の中で「えっ?」と聞き直すことが増えたように思い、改めて検査したところ、補聴器を試してみてはどうか、と医師から勧められました。

「私の聴力は、補聴器を使用するほどのレベルなのでしょうか?」と尋ねると、
「そうですね」と医師にあっさり答えられ、これまたショックを受けました。
「将来のために、一度体験しておけば?」程度の話かと思ったら、そうではありませんでした。

そして、今・・・・、
私の左耳には補聴器が装着されています。
医師の紹介状と検査検査を持参して専門店へ出向き、2週間の約束でレンタルしてきたのです。

難聴の診断が下って以来、補聴器の存在は、どこかで意識していました。
いつか使用する時が来るのだろうと・・。
しかし、こんなにも早く、その時が来るとは思いませんでした。

補聴器を借りた後、スターバックスでお茶して、小一時間散歩をし、電車で帰路に着きました。

スターバックスの店員さんが椅子をズリズリっと動かす音、なんかうるさいなあ・・。
電車のホーム、ちょっと賑やかに感じるなあ・・。
装着感はほとんど感じないなあ・・。

そんなことを感じながら家に戻り、トイレに入りました。
すると、用を足す音の大きさに、ひどく驚きました。
また、水が流れる音も、とても新鮮でした。

明日、出社すると、ほかにも新たな発見があるのでしょう。
オンデマンド機の音に、驚いたりするのかなあ・・。

105 雨過天晴

♪探しものは何ですか?
見つけにくいものですか?カバンの中も机の中も
探したけれどみつからないのに♫

昭和48年にリリースされた、井上陽水さんの「夢の中へ」の歌詞です。
子供心に、独創的でユニークな歌詞だなあと思っていました。

ところで、先日、御朱印帳が1冊、見当たらないことに気付きました。
普段保管している場所は、押し入れというかクローゼットのカラーボックスの一番上。
白い紙を敷いたその上に置いています。
ところが、1冊、どうしても見当たりません。

その1冊は、諏訪大社で購入したお気に入りの黒い御朱印帳です。
その後、二荒山神社や上賀茂神社、下鴨神社などで御朱印をいただき、最後に頂戴したのは、3月20日、静岡県の三嶋大社でした。

忘失に気付いた当初は、そのうちどこかから見つかるだろうと高をくくっていました。
さしずめ「探しものは何ですかぁ〜〜」と鼻歌まじりで探していた感じです。

しかし、何の手がかりもなく一週間が経過し、徐々に焦ってまいりました。

「御朱印帳をなくすなんて、神様に失礼だよね〜。」
「三島からの帰り、新幹線の車内に置いてきちゃったんじゃない?」

凹んでいるところに家族から非難の声を浴び、踏んだり蹴ったりでした。
しかし、片付けに関してはカミさんの方が何倍も上手ですから、反撃の余地はありません。
大切な御朱印帳を新幹線に忘れてくるほどアホじゃないわい!と言いたいところでしたが・・・・。

そこで、昨日夜、クローゼットの大捜索を敢行しました。
手前にある荷物を全て取り出し、定位置をつぶさに眺めてみました。

すると、御朱印帳を置いてあった場所の後方に、3cmほどの隙間を発見しました。
一縷の望みをかけて裏側を覗くと、暗闇の中に、何か物体が見えるではありませんか!

こうして、無事に探し出すことができました。
モヤモヤが一気に失せ、正に晴れ晴れしい気持ちとなりました。

よし、気分も新たに神社巡りだ!と張り切っていたのも束の間、絶好の神社日和の日曜日は、家族サービスであっという間に過ぎていったのでした。

104 蚤寝晏起

ゴルフの祭典・マスターズが、日本時間の今朝、終了しました。
優勝したのは、スペインのセルヒオ・ガルシア選手。
イングランドのジャスティン・ローズ選手との死闘は、見応え満点でした。

マスターズが行われているのは、アメリカのジョージア州です。
時差の関係で、日本でテレビ中継が始まるのは、早朝4:30とか5:00。
しかし、朝型人間の私にとって、この時間にテレビを観ることは、全く苦ではありません。
土曜日は、4:30の放送開始前に目が覚めてしまったくらいです。

普段の私の生活リズムは、10時半就寝、5時起床。
平日も週末も、ほぼ一緒です。
飲み会などで、稀に就寝が12時を過ぎることがあっても、起床時間は変わりません。

日曜夜には、家族の批判にさらされながら9時消灯、なんてシーンも珍しくありません。
目が覚めて時計が11:50だったりすると、「まだ今日じゃん」とガッカリすることも。

正に、年寄りの典型ですね。

朝型ゆえに困ることといえば、LINEです。
夜10時以降に始まるグループ会話には、決まって参加できません。

そんな私も、若い頃は完全な夜型人間でした。

高校3年のとき、受験勉強は専ら深夜でした。
どうしても、日中は勉強に身が入らなかったのです。

具体的には・・、
学校から帰ると、速攻で寝ます。
2〜3時間寝ると、両親が仕事から帰ってきます。
夕食、風呂、そして、22時過ぎにようやく勉強を開始し、終了はだいたい3時ごろ。
ただ、母の作ってくれた夜食を食べる時間を差し引くと、勉強時間の程度は知れています。

蚤寝晏起(そうしんあんき)の「蚤」は早い時間、「晏」は遅い時間を意味します。
要するに、早い時間に寝て、遅い時間に起きるという赤子や子供のさまを示しています。

今の私に欠如しているのは「晏起」。
気づいたら8時だった、なんて週末の朝をもう一度経験してみたい、と願うばかりです。

103 鼓腹撃壌

先日ラジオで紹介されていた話です。

小学校3年生のお嬢さんが「籠(かご)」という漢字をさらさら書いたのだそうです。
びっくりしたお母さんが、
「どうしてこんな難しい字を覚えたの?」
と聞くと、娘さんの答えは・・、
「新聞に毎日大きな字で書いてあるからね。」

ふむ、森友学園の籠池理事長のことですね。

衆参両院の予算委員会の証人喚問での様子は、 NHKで生中継されていました。
その前日、侍ジャパンがWBC準決勝で敗れたこともあって、高い視聴率だったようです。

そもそも、鑑定価格9億5600万円の国有地を、1億3400万円という安値で購入した経緯が問われていたはずでしたが、いつの間にか、安倍首相夫人からの寄付金・100万円の存在が大きくクローズアップされています。
8億円より100万円に注目が集まっているところが、なんだか不思議な感じがします。

一方、東京都議会では、豊洲市場(東京都江東区)への移転問題を検証する百条委員会で、移転決定当時の最高責任者だった石原慎太郎元知事に対する証人喚問が先日行われました。
侍の心境だと述べていた石原氏でしたが、「記憶にない」を繰り返す答弁は残念でした。

どちらの問題も、犯人捜しに終始している気がしますが、多額な税金を扱う組織や体制の見直しや、職員の意識改革が肝心なのではないかと思います。

舛添前東京都知事による公私混同問題の際も、連日のように指弾して、辞職に追い込んだものの、結局、2,000万円以上ともいわれる退職金は支給され、刑事責任の追及も行われていないようです。

子供たちには、政治家って何してんだろ?と映っているのではないでしょうかね・・。

ところで、森友学園の小学校の設置認可手続きを巡って、大阪府議会は自民党が提出した調査特別委員会(百条委員会)の設置動議を大阪維新の会と公明党の反対多数で否決した、との報道を目にしました。

石原氏の証人喚問が行われたのも「百条委員会」。
私には耳慣れない言葉でしたので、ちょっと調べてみました。

自治体の事務に関して疑惑や不祥事があった際、事実関係を調査するため、
地方自治法100条に基づいて地方議会が設置する特別委員会。
関係者の出頭や証言、記録提出を求めることができるなど強い調査権限を持つ。
虚偽の証言をした場合は5年以下の禁錮刑、
正当な理由がないのに証言を拒否した場合などは6カ月以下の禁錮刑や
10万円以下の罰金を科すことができる。

                     (朝日新聞デジタルより引用)

なるほど、地方自治法100条に基づいているからゆえのネーミングだったんですね。
疑惑や不祥事の解明のために設置される特別な委員会である訳ですから、この委員会を立ち上げようとする動きがあること自体、健全な状況にないと言えます。

鼓腹撃壌(こふくげきじょう)。
満腹で腹つづみをうち、足で地面をたたいて拍子をとる意から、太平の世の形容。
善政が行われ、人々が平和な生活を喜び楽しむさま。

幸せな生活に良い政治が欠かせないことは、古人の言葉を引いても明らかですね。

102 春風駘蕩

連休最終日、午後からカミさん方の墓参を予定していました。
が、その前に、早起きしてユミに会いに行くことにしました。

ユミと私の関係は「大学時代の同級生の元・嫁さん」とやや複雑です。
今、彼女は、静岡県三島市のお寺で眠っています。

7時前の新幹線に乗り、到着したのは8時過ぎ。
お寺は、春風がのどかに吹いて、正に春風駘蕩たる穏やかな朝でした。

聡明で努力家だったユミは、多様な資格を数多く持っていました。
「オレは運転免許しか持っていない」と言うと「ダメじゃん」と笑われたことがあります。
私が、50歳以降、一念発起、漢検二級や神社検定三級を受験したのは、ユミの影響とも言えます。

まあ、わずか2つくらいでは、ユミの足元にも及びません。
草葉の陰から誉めてもらえるよう、もっともっと努力しなければなりません。

墓参後、近くの三嶋大社を参拝しました。
三嶋大社は、伊豆国一宮と称され、延喜式内名神大社で旧官幣大社です。
「社格」は聞き慣れないと思いますが、要するに「歴史ある由緒正しき神社」な訳です。

ここは天然記念物の金木犀が有名です。
公式サイトには、
「樹齢は1200年を越えると推定される巨木で、現在もっとも古く、かつ大きなモクセイ」
と紹介されています。

一方、桜の名所としても知られています。
境内には、15種・200本の桜があるそうです。
残念ながら、この日はまだつぼみでしたが、境内が桜の花で彩られる日は近そうです。

突然ですが「桜開花の600度の法則」をご存じでしょうか。
「2月1日以降の毎日の最高気温を足し上げ、その累計値が600度を超えた日に桜が開花する」
というものです。

私は今年知りました。
結構当たる法則なんだそうです。

東京の最高気温を足し算してみると、私の計算では今日で591度(くらい・・)です。
明日開花宣言、ということになるのでしょうか。

101 七珍万宝

御朱印を集めはじめて、早2年以上が経ちました。
最近は、御朱印帳を様々なカテゴリー別に分けています。

☆天満宮用(vol.1〜3)
☆八幡様用
☆護國神社用
☆全国一の宮用
☆東京十社用
☆京都の神社用
☆京都のお寺用・・・・ etc

分けているがために、持っていく御朱印帳が増え、ややこしくしているきらいがあります。
先日京都に行った際にも、5冊の御朱印帳を持参しました

ところで、御朱印ブームの影響か、オリジナル御朱印帳を扱う神社が増えている気がします。
また、御朱印帳に比べればわずかですが、「御朱印帳袋」を販売しているところも見受けます。

私の使用している御朱印帳袋は、母のお手製です。
以前紹介しましたが、2種類持っています。
ほかに、京都の石清水八幡宮と、広島の厳島神社で購入したものを所有しています。

そして、先日梅花祭の見学に訪れた北野天満宮でも、御朱印帳袋を販売していました。
これが4〜5回目の参拝になりますが、かつて御朱印帳袋が販売されていた記憶がありません。
ネットで調べてみても、特にヒットしないし・・・・。
ひょっとしたら、発売されたばかり??!!

☆右は以前購入した御朱印帳です。

100 雪裏清香

週末、また、京都へ行ってまいりました。
毎年2月25日に行われている、北野天満宮の梅花祭の見学が主たる目的でした。
梅花祭とは、菅原道真公の祥月命日に行われる祭典で、約900年の歴史があります。

この日は、三光門前広場で「梅花祭野点大茶湯」も催されます。
お茶を振る舞ってくれるのは、上七軒の現役の舞妓さんたち。
これが(特に男性からの)人気を集めている要因のひとつです。
野点に参加するには、1,500円の野点拝服券を購入しなければなりません。
このチケットは当日の購入も可能ですが、1ヶ月前も前から販売されています。

また、この時期、梅苑が公開されています。
開苑期間は梅の開花状況にもよりますが、例年2月初旬から3月下旬です。
様々な種類の梅の間を縫うように散策路が延び、お茶とお菓子を供する茶屋も開かれます。

しかして、私が北野さんに到着したのは午前9時10分頃。
既に、野点に参加する人たちがかなりの行列を作っていました。
この時点で野点への参加は断念し、梅苑の見学をメインに行動することに決めました。

拝殿で手を合わせ、古いお札やお守りを返納し、新しいお札を買い、御朱印もいただきました。
9時40分。
梅苑の公開は10時からですが、開苑を待つ30人ほどの列の最後尾に並びました。

そして、10時。入場料700円を納め、中へ通されました。
入園チケットには、茶菓引換券が付いていて、苑内の茶屋でいただくことができます。
まずは梅を愛でてから・・・・とも思いましたが、花より団子とばかり、休憩所へ向かいました。

椅子に腰掛け、梅茶とお菓子をいただきながら、数分携帯でLINEに興じ、顔を上げると・・・・、
茶屋はほぼ満席となっていました。
この時、10時7分でした。

この日は土曜日と好天とが重なったことで、混雑にさらなる拍車がかかったのでしょう。
しかし、広い梅苑内のベンチで梅に囲まれていると、まさに癒やされる思いでした。
暖かな初春の陽射しのもと、穏やかな時間を過ごすことができました。

「桜切る馬鹿、切らぬ馬鹿」という故事があります。
桜は幹や枝を切るとその部分が腐りやすいが、梅は余計な枝を切らないと翌年花が咲かなくなる。
そんな剪定方法の違いを教える言葉ですが、梅の剪定には、大層手間が掛かるのでしょう。
天満宮の梅を支える関係者の方々に、感謝の意を表したいと思います。