投稿者「izuart」のアーカイブ

059 吉凶禍福

石清水八幡宮に関して、もうひとつご紹介したいことがあります。
それは、おみくじです。
私が引いたおみくじはこれでした。

「平」

「平」です。
「たいら」と読むのだそうです。
調べて見ると、石清水八幡宮以外にも、広島の厳島神社や大阪の住吉大社、香川の金刀比羅宮などでも見られるそうで、場所によっては「へい」「ひら」と読む場合もあるそうです。

石清水八幡宮のおみくじに「平」があることは、事前に調べて知っていました。
ですから、参拝に行ったときは試しに引いてみようと決めていたのですが、まさか本当に「平」を引くとは思いませんでした。
いわば狙って引いたも同然ですから、「大吉」よりも嬉しかったですね。

「平」は『普通』という意味で、吉凶のふり幅が狭いのだそうです

調べてみると、ここには「未分」という運勢のおみくじもあるそうです。
「いまだわかれず」と読み、吉にも凶にもなるという意味だそうです。

普段は、大吉でも凶でも神社に結んでくるのですが、こればかりは持ち帰ってきました。
この日の午後、北野天満宮さんで引いた「大吉」のおみくじとともに。

058 名所旧跡

先週末、京都に行ってまいりました。
主たる目的は、セガレの中学受験合格を祈願した北野天満宮さんへの御礼参り。
そして、セガレを授けてくださった上徳寺さんに、今後のご加護をお願いに上がりました。

春休み中のセガレはカミさんと共に先に京都入りしていましたが、私だけ日帰り。
でも、午前中は自分の予定を入れたので、12時に予約した御所近くの中華屋さんで合流しました。

自分の予定とは、石清水八幡宮の参拝です。
京都には参拝したい寺社がたくさんあるのですが、一番訪れたかったのがここでした。
多々特徴があるのですが、搔い摘んでご紹介したいと思います。

石清水八幡宮

①読み
いししみず」と書いて「いわしみず」と読みます。
なでしこジャパンのディフェンダー・岩清水梓さんは「岩」と書きますが・・・・。

②日本三大八幡宮
ほかの2つは、大分県の宇佐神宮と福岡県の筥崎宮(はこざきぐう)です。
近代では、筥崎宮に換えて鎌倉の鶴岡八幡宮を入れる場合もあるそうです。
因みに、全国に40,000社余りある八幡さまの総本宮は、宇佐神宮です。

③ケーブルカー
最寄り駅は、京阪電車・八幡市駅です。
しかし、八幡さまが鎮座しているのは標高143メートルの男山山上で、徒歩30分要します。
そこで、ケーブルカーがあり、これに乗るとわずか3分で到着します。
料金は片道200円。因みに、PASMOやSuikaは使用できません。
あ、関西エリアは「ICOCA」と「PiTaPa」ですね。

④エジソン記念碑
偉大な発明王、あのトーマス・エジソンの記念碑があります。
エジソンと京都の神社にどんな接点があるのか、不思議ですね。
詳しくは石清水八幡宮オフィシャルサイト「はちまんさんとエジソン」に掲載されています。
ぜひご覧下さい。

エジソン記念碑

057 一言芳恩

今日はセガレの入学式でした。
年度末の繁忙期を抜けたことと社員の協力もあって、私も参列できました。

受験戦争を勝ち抜いた240人の主役たちは、皆、輝いていました。
その中に、ピカピカでブカブカの制服に身を包んだセガレを見つけたとき、中学生になったんだなあ・・・・、と親としては感慨深いものがありました。

そして、いつものことながら、子供の式典への父親の出席率の高さに今日も驚きました。

私もはるか昔、中学受験をしましたが、「受験勉強」に励んだ記憶は皆無です・・・・。
週末は野球ばかりしていましたし・・・・。

一番の思い出と言えば、「私立中学を受験する」ことを周囲に伝えたところ、小学校の担任と、塾の先生から、正反対の言葉が返ってきたことでしょうか。

「受験はやめた方がいいです。受かる見込みはありません。」
こう言ったのは小学校の担任の先生です。
この先生は、4年生から3年間続けて担任だったのですが、とにかく私は反りが合いませんでした。
お前のような不真面目な生徒が合格出来るはずがない、受験料のムダだ、と一蹴されました。

「受験はやめた方がいいです。受かっちゃいますから・・・・。」
塾の先生からは真逆のことを言われました。
その言葉の本意は、受験しようとしたのが大学の付属中学だったからです。

『この学校に行ったら、大学までストレートだぞ。もう、大学を決めてしまうのか?』
『今後の努力によっては、東大に入れる可能性だってあるのに、その扉を閉めてしまうのか?』

この先生は、私を評価してくださり、大層期待を寄せてくださる先生でした。
東大は言い過ぎですが(笑)。

実は、中学1年生のとき、私はクラスで仲間外れにされた時期がありました。
両親も担任も気付かなかったその異変を、唯一、察してくれたのがこの先生でした。
そして、ある日の授業後、私は居残りを命じられました。

山田、お前、学校で何かあったんじゃないか?
最近明らかに元気がない。
そして、元気がなくなってから、成績も変だ。
言いたくなければ言わなくてもいい。
しかし、誰かに相談したいと思ったら、まず、オレのところに来い。

もう40年も前のことですが、この時の光景は鮮明に覚えています。
自分を見てくれている人がいるって、力が湧きますし、勇気が出ますね。
忘れもしません、お名前は松永先生です。
地元に根付いた小さな小さな塾でしたが、私にとっては大切な場所でした。

さて、肝心の中学受験の結果は、見事、不合格。
学校の担任からは「オレは間違ったことは言わない」みたいなことを言われました。
一方、松永先生からは「悔しいかも知れないが、喜べ。」と複雑なお言葉を頂戴しました。

そして、3年後。
高校受験に臨んだ私は、大学の付属校は受験しませんでした。
大学受験でもう一度勝負をしようと決めたからです。
その決意の源は、間違いなく松永先生の言葉でした。

これからの6年間で、恩師と呼べる先生にセガレが出会えることを、切に願っています。

056 暮雲春樹

平成22年1月4日、
49歳という若さで逝ってしまった「ユミ」は、今年七回忌を迎えました。

節目の時期から2ヶ月遅れてしまいましたが、先週日曜日、墓参に出向きました。
ユミは、ご両親が暮らす静岡県三島市に眠っています。
1年3ヶ月ぶりの再会でしたが、お彼岸の中日に会えて、良かったなと思っています。

一緒に行ったのは、大学の同級生2人と、その奥さん1人。

同級生の1人は、福島市に単身赴任中の「ミゾ」。
広島出身のミゾは、酒も結構飲むし、不規則な生活をしている割には、中年太りとは縁がなく、大学時代よりも体重が減って、現在53kg!
身長は私と大差ないので、たぶん172〜173cm。
メタボは全く心配ないけど、ある意味心配かと・・・・。

いつも飄々としているミゾは、この日も「時間に遅れそうだから先に行ってくれ」と電話をしてきたかと思ったら、発車時刻ギリギリに新幹線に飛び込んできました。
スリムな体型を活かして、東京駅構内をダッシュしてきたようです。
しかし、そこは50代半ば。
新横浜駅あたりまでは、虫の息でしたね。

もう1人は、数年前に自宅を新築し、また借金生活だ!と苦笑している「あっちゃん」。
大学時代から穏健な男で、知恵袋的存在だった彼は、近年手足の痺れに悩んでいます。

「分かりやすく言うと、左手では大ジョッキが持てない。」

明るくそう言う反面、
「ちょっとずつだけど、時間と共に進行しているような気がする。」
とも言います。

手術も受け、脊髄症を疑われているものの、病名も原因も今一つはっきりしないために、治療法もどこか手探りなのだそうです。

「少し酒を控えようと思って、自分から誘うのを止めたら、週の半分が休肝日になった!」

お酒の量が減るのはきっといいことなのでしょうが、やっばりあっちゃんには、
大ジョッキで軽やかに乾杯して欲しいな、と思ってしまいます。

そして、もう一人。
墓参には一緒に行かなかったけれど、大切な友人のひとりが、近年体調を崩しています。

大学時代の彼を一言で形容すると、「天真爛漫を絵に描いたような若者」でした。
私は彼の下宿に頻繁に泊めてもらいました。

そして、ある試験の前夜・・・・。
「授業には出ていない、試験範囲は分からない、頼りになる友人もいない、まいった。」
私が煎餅布団で悶々としていると、
「お前な、今日それを考えて、結論出るか?出ないだろ。じゃ、寝ようぜ。」
まもなく、彼のイビキが聞こえてきました。
明日のテストに向けて、何ひとつ準備もせず・・・・。

あ~、自分もこういう思考回路になりたいなあ、とつくづく思ったものです。
奔放で悠然とした彼と違って、うじうじした自分が、とても煙ったく感じました。

しかし、時を経て、立場が変わり、双肩に担うものが増え、少しナーバスになったようです。
彼とは、仕事の環境が似ているので、決して他人事ではありません。
私も正に紙一重、明日は我が身です。

しかし、私には、彼に何の力も与えられません。
春の訪れと共に、少しずつ前に進めるよう、ただただ、ひたすら、願うばかりです。

遠く離れた友を思い、心を痛めています。
改めて自らの足下も見つめ直しつつ・・・・。

055 春和景明

我が家の中学受験が無事済んで、約50日が過ぎました。
受験生という肩書きが取れたセガレは、気楽な日々を過ごしているようです。

しかし、中学校側からは「入学までにするべきこと」が指示されています。
夏目漱石らの名作を読む、これから本格的に始まる英語の準備をする、などです。
羽を伸ばして思う存分遊んでよろしい、とは言わないんですね。
因みに今セガレは「吾輩は猫である」を読んでいます。
文庫本は文字が小さいとか、ページ数が多いとか、不平不満をこぼしながら・・・・。

中学受験には、親の役割も大きいですね。
受験生といってもまだ12歳の小学生ですから、親のサポートは当然必要です。
スケジュールの管理、テキストの整理整頓、弁当作り、夜のお迎えなど、親子で受験するといっても過言ではないでしょう。

中には、積極的に勉強を教える親も少なくありません。
親がテキストを事前に解いておき、授業後に子供の理解度を確認しながら自宅で教える、なんて強者もいるようです。

私は、というと・・・・、
一生懸命に尽くしたのは「車での送り迎え」。
あとは、子供を見守ることに努めました。

ある時、算数の答案用紙に、投げやりな落書きをしたことがありました。
算数は元々大好きで得意な科目でしたが、何かに躓いたのではないかと思い、落書きを叱るのではなく、彼の胸中を聞きました。

また、「今日はこんな難問が解けたんだ!」と、子供が目をキラキラさせながら話すときは、仕事があろうと、考えごとがあろうと、真剣に聞いてあげるよう心掛けました。

信じて見守ること。
誉めて伸ばすこと。
セガレの受験を通して、私も学び、成長できた気がします。

ほかに奮励したのは、天神様巡りですかね(笑)。
「ここに最もエネルギーを費やしたんじゃない?」
「それって趣味じゃん!」
と言われると、弁解の余地はありませんが・・・・。

改めて数えてみると、合格を祈願した天神様は、北野天満宮を含めて22箇所でした。
湯島天満宮、町田天満宮など、既にお礼参りを済ませたところもありますが、年度末の繁忙期と重なったこともあって、なかなか捗っていません。

そんな中、今日の午前中、新井天神北野神社に行くことができました。
JR中野駅から徒歩10分ほどの場所です。

合格祈願に訪れたのは、昨年の11月でした。
その頃は、酉の市に向けて提灯がたくさん飾り付けられていましたが、季節は変わり、今日は早咲きの桜が迎えてくれました。

IMG_5084のコピー

この桜は「プリンセス雅」という種類です。
平成13年12月、愛子様のご誕生を祝して植樹されたのだそうです。

この辺りは桜の名所として有名です。
4月1日〜3日には新井薬師公園で桜まつりが開催されるとのことです。
今年は第30回目にあたるので、中野通りの桜のアーチ下を人力車が走るとか。

奇しくも、今日、東京・靖国神社で、気象庁が桜の開花宣言をしました。
来週末は都内のあちこちで、満開の桜を楽しむことが出来るのでしょう。

上野公園内にある五條天神社へも、お礼参拝に行かねばなりません。
ちょっと混むかもしれませんが、桜見物も兼ねて、来週訪れてみようかと考えています。

054 白首窮経

先週末、大丸に用事があり、東京駅八重洲パーキング西駐車場に車を停めました。
そして、地下街に上がってくるとすぐ、若い外国人の男性に突然声を掛けられました。
その男性は、地図を私に差し出し、八重洲中央口の先にあるインフォメーションセンターに行きたいと訴えました。

さほど急いでいなかったこともあり、道案内役をすることにしました。
というか、言葉では説明ができなかった、というのが正解です・・。

“OK!  I will take you to the Information Center.”

英語が流暢でないことを隠すため、不自然なほど明るく、そう言いました。
スリムで端正な顔立ちをしたインド系とおぼしき青年は、小さく微笑んでいました。

目的地を目指しながら思いました。この青年は旅行者なのかなあ、と。
スーツケースのような大きなバッグは持っていないけど・・。
これもひとつの出会いです。いろいろ聞いてみたいと思いました。

ひとり旅行で来たの?
日本に来たのは初めて?
好きな日本食はあるの? などなど。

しかし、実際に聞くことができたのは、
“Where are you from?”  だけ。
あとは、黙ってひたすら歩きました・・。

残念ですね、英語ができないと・・。
コミュニケーションをとることができたら、もっと楽しい時間だったのに、と思います。

でも、無事目的地に着くと、彼は笑って握手を求めてきました。

“Have a nice day. Enjoy Tokyo! ”
私はそう言って、握手をし、肩を叩いて別れました。

とてもシャイで寡黙な印象の男性でした。
見知らぬ街で迷い、ナーバスになっていたのかも知れませんね。

因みに「どこから来たの?」という私の質問への答えは、
“Sri Lanka”
でした。

しかも、1回では聞き取れず、“Excuse me?” なんて聞き返してしまいました。
まずは、NHKラジオの基礎英語でも聞きましょうかね・・。

追伸:
白首窮経は「はくしゅきゅうけい」と読みます。
白首は白髪頭、転じて老人。窮経は儒教の経書を究めること。
即ち、年を取るまで、学問に励むことの意です。
肝に銘じたいと思います。

053 万死一生

我が家のセガレは小学校6年生です。
つい先日、中学受験を終え、運良く第1志望の学校から合格をいただきました。

そして、今日、2月11日は、「統一招集日」でした。

これは、一部の私立男子校が同じ日、同じ時間に実施している「合格者招集日」のことで、例年2月11日の13時なのだそうです。

因みに、この招集に応じないと、入学拒否と見なされます。

なぜ、同じ日時に保護者同伴で招集するかというと、学校側が入学予定者数を把握し、定員充足に向けて必要な 「繰上げ合格者」を出すことができるからと言われています。
即ち、この日は、繰り上げ合格連絡の日、でもあるのです。

昭和55年3月、私は、第1志望だった大学の合格発表から漏れました。
遺憾ながら、第6志望の大学への入学を決めました。
入学金に加え、授業料も振り込みました。

その後、高校の同級生とスキーに行きました。
誰がどこに受かったとか、様々な情報が入ってきました。
なんだか、凹みました。
苗場のシングルリフトで寒風にさらされ、いじけたのを覚えています。

スキー旅行から帰宅したその夜、自宅の黒電話が鳴りました。
昼はスキー、夜は麻雀という3泊4日から戻った私は、かなりヘトヘトでした。
家人が誰も電話をとらないので、舌打ちしながら嫌々受話器を取りました。

「はい、もしもし・・。」
「山田様でしょうか。こちら、横浜国立大学経営学部学務課の中村ですが・・・」

ありゃりゃ、受験の時、何かやっちまったかな??
確か、タバコは吸っていないよな??
不正行為なんて、ゼッタイしてないし・・。

瞬間パニックに陥りましたが、電話の趣旨は「繰り上げ合格」でした。

あるんですね。こういうことって。

そして、今日。
塾で親しくさせていただいたお母さんから、一報がありました。
ご子息が開成中学に繰り上げ合格になったと。

18歳の春を思い出しました。
我が事のように嬉しかったです。

052 行儀作法

昨日は昼間も気温が上がらず、雪にならなかったのが幸いという寒い日でした。
そんな天気のせいもあり、私は自宅で一日中パソコン仕事をしていました。

しかし、今日は天気予報も晴れ。気温の予想も昨日比プラス5度。
ここぞとばかりに、早朝から神社へ出かけました。

訪れたのは、千葉神社。
その摂社である千葉天神に、以前息子の中学受験合格祈願に訪れたことがあります。
先日、無事に千葉県内の中学校から合格通知を頂戴できたので、御礼に伺った次第です。

参拝を済ませて帰りの電車に乗ったときのことです。
私は一番後ろの車両の、その最も後方に座りました。
車掌さんに一番近い場所ですね。

千葉駅は始発なので、座って発車を待っていると、目の前に20代の男性が座りました。
その男性は、座るとすぐにバッグを膝に置き、中からコンピニ袋を取りだしました。

出てきたのは、缶コーヒーとドーナツ。

私にとっては参拝帰りですが、時間はまだ午前8:30。
比較的空いている車両の一番隅で、朝食を食べようと思ったのでしょう。

男性はドーナツをビニール袋から少し出して、美味しそうに食べ始めました。
先程、タリーズコーヒーで抹茶ドーナツを我慢した私には、とても美味しそうに写りました。

すると、ドーナツの食べかすが膝に置いたカバンに2つ3つ落ちました。
塊ではなく、ほんの「食べこぼし」です。

気付いた男性はその食べかすをつまむと、私の予想と反する行動をとりました。

彼は、その食べかすを、食べているドーナツの脇から、袋にそっと入れたのです。

そうです、車内を汚すことなく、ビニール袋にしまったのです。

私だったら・・・・、
ひょっとしたら・・・・、
指ではじいて、電車の床に落としたかもしれません・・・。

少しダブダブのジーンズとハイカットのスニーカーの口を大きく広げて履いていたその男性。

車内で食べる行為は、におい・咀嚼音など、問題もあろうかと思います。
しかし、車内を汚さなかった彼の行為は、称賛に値すると思います。
これが電車の中でなければ、本当に品格があると言えるのでしょう。

何となく、複雑な光景ではありました・・・・。

051 珍味佳肴

もうひとつ京都ネタです。

さて、今回購入したお土産は以下の通りです。
中年オヤジが、お菓子ばかり、しこたま買っちゃうのです・・・・。

☆満月の「阿闍梨餅」
☆洛匠の「わらび餅」
☆西利の「千枚漬」
☆マールブランシュの「茶の菓」
☆亀屋良長の「焼きカカオ」
☆豆政の「丹波黒 黒豆チョコ」ほか
☆Frais Frais Bonの「濃厚チーズケーキ」
☆塩芳軒の「雪まろげ」
☆鶴屋吉信の「柚餅」

京都土産について評論したり、ご教示するほどの知識は持ち備えていませんが、何度か行って感じたことを書き流してみたいと思います。

一番人気は、阿闍梨餅ではないでしょうか。
ジェイアール伊勢丹の地下や、京都駅ビル専門店街・The CUBEの売り場は、いつも大行列です。
並びたくないならば、京都駅八条口の近鉄名店街・みやこみち内の「ハーベス」というショップに行くことをお薦めします。ほとんど行列することなく購入できると思います。
究極の裏技は・・、
日本橋三越地下1階に菓遊庵というコーナーです。
入荷状況は日によってまちまちですが、日本中の銘菓を扱っていて、かなりの確率で阿闍梨餅に遭遇できます。
態々京都まで行かなくても、結構お手軽に買えるんです(笑)。
ちょっと身も蓋もない話ですが・・。

それから、最近、マールブランシュが人気を集めているように思います。
毎回、大行列を目にします。
これを手っ取り早く買うには、新幹線の改札内をお薦めします。
ホームに上がる前に、特設の売り場があり、ここは空いています。
確か試食もできると思います。

個人的には、豆政の豆菓子が好きです。
特に、「弥次喜多 京の豆道中 わさびピーナッツ」がイチ押しです。
我が家の息子もこれが大好きです。
わさび味が結構強いので、「鼻痛ぇ〜」と半分泣きながら、喜んで食べています(笑)。
ちょっと高級バージョンの「京の町かど 丹波黒 黒豆チョコ」、これもおいしいです。
今回は、わさびx3、黒豆x2、お買い上げしました。

今回購入した中で、最も感動したのは、Frais Frais Bonの「濃厚チーズケーキ」です。
正直申し上げると、現地に行くまで知りませんでした。
実は、デパ地下で5〜6人が行列しているのを見て、思わず並んでしまったのです。
詳しいことは分からないのですが、ネットでも購入可能だそうです。
Frais Frais Bonは「フレフレボン」と読みます。
皆さん、お暇な時に検索してみて下さい。

050 思慮分別

京都ひとり旅の雑文3つめです。

行きの新幹線での出来事です。
私の席は3人席の窓際でした。

座ってまもなく、隣に小学生の兄弟がやって来ました。
「まさか、子供2人だけ??」と思った次の瞬間、後部座席に座るお母さんが視界に入りました。
3人並んで座席が確保できなかったんですね。

そこで・・、
「あの〜、座席替わりましょうか?」と申し上げ、私は1列後ろの通路側に移動しました。
まだ20代にも見える若いお母さんでした。
ちょっと良いことをしたかな、などと思いながら読書をしてその後を過ごしました。

京都駅が近づいた頃、前の座席の親子がなんとなく気になりました。
「車内で騒ぐこともまったくなく、ずいぶんおとなしい男の子だな・・。」
「まだ下車していないはずだよな・・。」

荷物をまとめ、降りる準備をして立ち上がると、その親子は肩を寄せ合って爆睡していました。
なるほど、これならおとなしいはずです。朝早くて、きっと眠くなってしまったのでしょう。

しかし・・、
元々の私の座席に、京都から誰かが乗ってきたらどうするんだろう??

よく考えてみれば、席を交替する時に、先様の目的地を確認するべきでした。
親切心でしたことですが、思慮が足りませんでした。

ひとこと伝えようと思っても、親子3人は、深い夢の中です・・。
声を掛けることを躊躇い、私は京都駅のホームに降り立ちました。
今の座席のまま、目的の駅まで到着できますように、と祈りながら。