昨日、仕事で千葉県内を車で走っていました。
東関東自動車道・四街道インター近くの一般道路です。
そのあたりは、信号が少なく、道路交通法はちょっと置いとくと、60km以上の速度でビュンビュン走ることのできる道路です。
その途中に、「押しボタン式信号」がありました。
普段、滅多に赤にならない信号が赤になったので、正直、こんなところに信号があったのか、と思いました。
こんなところに信号があったのか、と思ったくらいですから、換言すれば「チェッ、ついてないな」くらいの感覚でした。
もっと言えば、「誰だよ、押しボタン押したのは・・」といったところでしょうか。
私は、信号の3台目で停車しました。
反対車線に車はいませんでした。
どんな人が渡ってくるのかと前方を眺めていました。
きっと近隣に住むお年寄りなのだろうと・・。
しかし、車のカゲから現れたのは、意外にも小学生でした。
しかも、5〜6年生と思われる長身の男の子でした。
「おいおい、男の子なら、押しボタンなんか押さずに、車のいないとこ見計らってダッシュで渡っちゃおうよ。」
そう思った瞬間、信じられないことが起こりました。
横断歩道を渡り終えたその小学生は、停車している我々の方を向き、学帽のつばに手を添えて、深々と一礼したのです。
心臓がドキリとしました。
赤信号でちょっと止まった程度で、何となく不快な気持ちになった自分が、すこぶる小さな人間に思えました。
そして、この少年の親御さんにお目にかかってみたい気がしました。
子は親を映す鏡と言います。きっと品格ある方なのだと思います。
反省が必要です。
しかも、猛省です。