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067 曇華一現

先日京都で立ち寄った、小さな小さな天神様の話です。

京都ひとり旅の楽しみのひとつは、昼ご飯です。
京都には様々なジャンルの美味しいお店がひしめいています。

今回私は、京都屈指の繁華街・四条河原町から少し西に進んだところにある、本家尾張屋という蕎麦屋さんでお昼をいただきました。

この店は、創業550余年という歴史を誇るお蕎麦屋さんで、蕎麦がおいしいことは勿論、「そば餅」というお菓子(饅頭)がとっても美味しいのです。
それもそのはず、創業時は和菓子屋だったのだそうです。

火除天満宮02

天麩羅御膳でお腹を満たしたあとは、すぐ裏手にある火除天満宮を参拝しました。

上の写真は寺町通りから撮影したものです。
見ての通り、ビルの一角のようなところに鎮座しています。

撮ったアングルが悪いのですが、左側はセブンイレブンです。
入口脇には大変立派な社号標があるのですが、神社の存在に気づかない人も多いと思います。

右側の鳥居の先が参道です。
が、ビルの側道のようなロケーションです。
左側はビルの壁面なので、かなりの圧迫感があり、一般的な参道とはかなり差違がありますが、当然手水舎もありますし、社務所や神牛もあり、小さな橋も架かっています。
そして、20mほど進んだ突き当たりの左側に拝殿があるのです。

因みに、火除天満宮(ひよけてんまんぐう)という名称の由来は、元治元年(1864)の蛤御門(はまぐりごもん)の変で、この一帯だけが奇跡的に類焼を免れ、その後もしばしば火難から救われたという伝承によるのだそうです。

とても小さな天神様なので、普段は無人です。
しかし、キレイに手入れがされていて、気持ち良く参拝ができます。

無人なので御朱印はいただけない・・と思われがちなのですが、実はいただけます!
もちろん、自動販売機で売っているわけではありません。

岡本鏡店

実は、斜め向かいにある岡本鏡店さんという一般の商店でいただけるのです。
火除天満宮さんには特に氏子がいないため、地域の中で「岡本鏡店」さんが代表で神社を管理されているそうです。

そうと知りつつも、入店するには少し勇気が入りました。
“ ひょっとしてガセネタなのではないか・・。”
“ そもそも鏡屋さんって、これまで入った経験がないし・・。”

少し胸の動悸を感じつつ、店のドアを開けました。

「こちらで天神様の御朱印がいただけると伺ったのですが・・。」

と申し上げると、男性スタッフの方が快く応対してくださいました。
社務所以外で御朱印をいただくという、貴重な経験をしました。

火除天満宮御朱印

066 乾坤一擲

先週末、またまたひとりで京都に行ってまいりました。
今回のテーマは「京都の天満宮巡り」です。

セガレの中学受験合格を祈念し、昨年、北野天満宮さんを訪れました。
そして、志望校の合格をいただいた後、お礼参りに伺いました。
その時、ほかの天神様もいつかは参拝したいと思い、ようやく先週末に実現した次第です。

私は京都に行くと、まずは決まったルーチンに則って行動します。
最初にお参りするのは、セガレを授けてくださった上徳寺さん。
そして次に、商売繁盛の伏見稲荷大社をお参りする。
この2箇所の参拝を済ましてから、ほかの寺社へ向かうことにしています。

さて、今回、その2箇所を参拝した後に訪れたのは、藤森神社(ふじのもりじんじゃ)です。
ここは、三室戸寺や三千院等と並んで、京都屈指の紫陽花の名所として知られています。
天神様がテーマの旅だったのですが、どうしても紫陽花を見学したくて、行程に入れました。

藤森神社01

下の御朱印は、この時期限定で授与していただけます。
また、淡い紫色のオリジナル御朱印帳もお薦めです。
紫陽花色に、銀の箔押しが大変美しく、センスの良い仕上がりです。

藤森神社04藤森神社御朱印帳

ここ藤森神社は、約1800年前に、神功皇后によって創建された由緒正しき古社です。
菖蒲の節句発祥の神社としても知られ、今日では勝運と馬の神様として篤い信仰を集めており競馬関係者や競馬ファンが多く参拝することでも有名です。
「菖蒲」が「勝負」に転換したのでしょうか・・。

藤森神社03

参集殿の前には、こんな外観をした飲料の自動販売機がありました。
何も知らずにお金を入れ、お茶のボタンを押すと、

「ヒヒーン!」

馬の鳴き声が聞こえたかと思ったら、

「パンパカパーン、パンパンパンパンパカパーン!!」

ファンファーレが鳴りました。

いくら馬の神様とはいえ、これは関西のノリですね。
因みに、ダイドードリンコの自動販売機でした。
また、出てきたペットボトルのお茶は、フツーの商品でした。

それから、こんな案内板もありました。
第一鳥居をくぐってまもなくこの標識を見た時、一瞬、どっちを歩くべきか迷いました(笑)。

藤森神社02

馬の神様に掛けた有名なお守り「うまくいく御守」も買いました。
ん?
明日は宝塚記念だぞ・・。
勝負か・・?

062 万世不刊

急ぎの仕事を片付けるため、昨日は朝7:30に出社しました。
昼には一段落したので、カフェでブログを書きながら昼食を済ませたのですが、青空に誘われ、葛飾八幡宮へ寄り道することにしました。

千葉県市川市にある同社は、寛平年間(889〜898年)に京都の石清水八幡宮を勧請して
建立したと伝えられています。そう、先日念願の参拝が叶った、あの石清水八幡宮です。

ここに惹かれたのは、樹齢1,200年とも言われる大銀杏の存在です。
多数の樹幹が寄り集まって、あたかも根元から1本の大樹が伸びているように見えることから、「千本公孫樹」と名付けられたこの御神木。
実際目の当たりにしてみると、天然記念物に相応しい、想像以上の大木でした。
秋になって葉が色付くと、また違った姿を見せてくれるのでしょう。

千本公孫樹

ところで、「千本公孫樹」の読み、わかりますか?
「千本」はそのまんま「せんぼん」です。

問題は「公孫樹」・・。
当たり前ですが「こうそんじゅ」ではありません。

これで「いちょう」と読むのだそうです。
そりゃないだろ!とスマホに入力してみると、普通に変換されました(^_^;)。
ワタクシ、「銀杏」以外の「いちょう」は「胃腸」しか知りませんでした。

調べてみると・・・・、

「銀杏」は、実の形がアンズに似て殻が銀白であることに由来し、「公孫樹」は、植樹した後、孫の代になって実が食べられると意味による。

のだそうです。(語源由来辞典より http://gogen-allguide.com/)
まだまだ勉強が足りません・・。漢字は奥が深いです。

なお、葛飾八幡宮の千本公孫樹は、オリジナル御朱印帳の表紙にも描かれています。
紺の地色に金の刺繍が映える、大変綺麗なこの御朱印帳は、社務所にて1,000円で購入できます。

葛飾八幡宮御朱印帳

061 悔悟奮発

今朝、家族と亀戸天神へ出向きました。
ここは関東の三大天神様のひとつで、2月には梅の花を愛でることができますが、東京一の藤の名所としても広く知られていて、この時期多くの人で賑わいます。

藤まつり

今日ここを訪れたのは、先月届いたハガキがきっかけです。
昨年7月にセガレの受験合格祈願で参拝した際、藤の花の育成基金に1口だけ協力したところ、4月16日〜5月5日の藤まつりの期間中、社殿にてご祈祷いただけるとのご案内が届いたのです。

亀戸天神では、通常ご本殿でご祈祷をお願いする場合は、5,000円以上の祈願料が必要です。
しかし、お納めした協力金はわずか1口、3,000円・・・・。
申し訳ないという気持ちもありましたが、ご本殿に上がる機会はそう多くはありません。
まして、祀られているのは学問の神様・菅原道真公です。
ご厚情に感謝しつつ、セガレの合格御礼も兼ねて、家族で訪れました。

受付でハガキをお渡しすると、若い男性の神職の方が気持ちよく出迎えて下さり、白い装束をお借りして、ご本殿に上がりました。
そして、約15分ほどのご祈祷の後、お神酒を受け、おさがりを頂戴しました。

やっぱり、いいですね。
心が洗われるような、敬虔な気分になることができました。

帰り際に御朱印もいただきました。
藤まつりの押印がある、期間限定の御朱印です。

亀戸天神藤まつり御朱印

また、ここは、若き日に絵馬に不適切な文言を書くという愚行を犯した地でもあります。
そして、タイトルの「悔悟奮発」は失敗や誤りを悔い、挽回しようと奮い立つことです。
私の神社巡りは、悔い改める思いを伝える巡礼でもあります・・。

060 春日遅遅

先週日曜日、横浜&横須賀に行ってきました。
目的のひとつはセガレの合格祈願をした天神様へのお礼参りです。
永谷天満宮と岡村天満宮、そして久里浜天神社に行ってきました。

同行してくれたのは横浜在住のたけちゃん。
彼は私の小学校時代からの親友であり、セガレの中学校の先輩にあたります。

彼と私の最近の関係は、平たく言うと「御朱印仲間」。
この日もお互いの御朱印帳を持ち合いました。

鎌倉五山や鎌倉十三仏の御朱印を見せてもらいましたが、これが豪儀で見事!
特に鎌倉十三仏の十三番札所・成就院での結願印は、大変印象的でした。
総じて、神社の御朱印はシンプルで、お寺の御朱印はダイナミックと言えます。
私は神社派(?)なので、お寺派・たけちゃんの御朱印帳は大層重厚に感じました。

昼食は、観音崎京急ホテルのビュッフェを予約しておきました。
小雨が残っていて、窓から見渡す海はやや煙っていましたが、優雅な90分でした。
また、お世話になっているお客さんと、レストランでばったり出会いました。
お互い自宅から遠く離れた横須賀で数年ぶりにお目に掛かるとは、世の中は狭いですね。

そして、午後は浦賀にある東叶神社と西叶神社を参拝しました。
ここを参拝することが、御朱印オヤジたちのもう一つの目的でした。

叶神社の歴史は、黒船来航よりも遙か昔にさかのぼります。
平安時代末期、京都・高雄山神護寺の僧侶・文覚上人が、源氏の再興を祈願して第15代天皇である応神天皇をご祭神として建立しました。
建立後、数年のうちに平家が滅亡し、源頼朝による鎌倉幕府の設立・・・・と、源氏の再興が見事に叶ったことから、「叶大明神」と呼ばれるようになったとのことです。

この東西の叶神社は、海(入り江)を挟んだ対岸同士に位置しています。
ポピュラーな参拝方法は、まず、西岸の叶神社で勾玉をいただきます。
そして、渡し船に乗って対岸へ渡り、東岸の叶神社で勾玉を入れる袋をいただくのです。

この渡し船が、のどかで楽しいのです。
乗船料は片道200円。
時刻表はありません。
船がいない時は、ボタンを押すと対岸から迎えに来てくれるシステムです。
黒船の来航や咸臨丸の出港など、昔を偲びつつ、麗らかな時間を過ごすことが出来ました。

浦賀の渡し

なお、「叶神社」という名前の神社は、ここ浦賀にしかありません。
「願いを叶える神社」
これほど縁起の良い名の神社は、ほかにはないでしょうね。

この日、参拝者の中に外見がちょっと派手な女子3人組がいて、東西の両神社ですれ違いました。
しかし、そんな彼女らの視線を気にすることなく、御朱印オヤジは勾玉と袋を嬉々として選び、春の三浦半島で、ややオタクで楽しい週末を過ごしました。

叶神社御朱印

注釈:向かって右が西叶神社、左が東叶神社の御朱印です。
東口に西武、西口に東武デパートの池袋駅のごとき位置ですが・・・・。

059 吉凶禍福

石清水八幡宮に関して、もうひとつご紹介したいことがあります。
それは、おみくじです。
私が引いたおみくじはこれでした。

「平」

「平」です。
「たいら」と読むのだそうです。
調べて見ると、石清水八幡宮以外にも、広島の厳島神社や大阪の住吉大社、香川の金刀比羅宮などでも見られるそうで、場所によっては「へい」「ひら」と読む場合もあるそうです。

石清水八幡宮のおみくじに「平」があることは、事前に調べて知っていました。
ですから、参拝に行ったときは試しに引いてみようと決めていたのですが、まさか本当に「平」を引くとは思いませんでした。
いわば狙って引いたも同然ですから、「大吉」よりも嬉しかったですね。

「平」は『普通』という意味で、吉凶のふり幅が狭いのだそうです

調べてみると、ここには「未分」という運勢のおみくじもあるそうです。
「いまだわかれず」と読み、吉にも凶にもなるという意味だそうです。

普段は、大吉でも凶でも神社に結んでくるのですが、こればかりは持ち帰ってきました。
この日の午後、北野天満宮さんで引いた「大吉」のおみくじとともに。

058 名所旧跡

先週末、京都に行ってまいりました。
主たる目的は、セガレの中学受験合格を祈願した北野天満宮さんへの御礼参り。
そして、セガレを授けてくださった上徳寺さんに、今後のご加護をお願いに上がりました。

春休み中のセガレはカミさんと共に先に京都入りしていましたが、私だけ日帰り。
でも、午前中は自分の予定を入れたので、12時に予約した御所近くの中華屋さんで合流しました。

自分の予定とは、石清水八幡宮の参拝です。
京都には参拝したい寺社がたくさんあるのですが、一番訪れたかったのがここでした。
多々特徴があるのですが、搔い摘んでご紹介したいと思います。

石清水八幡宮

①読み
いししみず」と書いて「いわしみず」と読みます。
なでしこジャパンのディフェンダー・岩清水梓さんは「岩」と書きますが・・・・。

②日本三大八幡宮
ほかの2つは、大分県の宇佐神宮と福岡県の筥崎宮(はこざきぐう)です。
近代では、筥崎宮に換えて鎌倉の鶴岡八幡宮を入れる場合もあるそうです。
因みに、全国に40,000社余りある八幡さまの総本宮は、宇佐神宮です。

③ケーブルカー
最寄り駅は、京阪電車・八幡市駅です。
しかし、八幡さまが鎮座しているのは標高143メートルの男山山上で、徒歩30分要します。
そこで、ケーブルカーがあり、これに乗るとわずか3分で到着します。
料金は片道200円。因みに、PASMOやSuikaは使用できません。
あ、関西エリアは「ICOCA」と「PiTaPa」ですね。

④エジソン記念碑
偉大な発明王、あのトーマス・エジソンの記念碑があります。
エジソンと京都の神社にどんな接点があるのか、不思議ですね。
詳しくは石清水八幡宮オフィシャルサイト「はちまんさんとエジソン」に掲載されています。
ぜひご覧下さい。

エジソン記念碑

055 春和景明

我が家の中学受験が無事済んで、約50日が過ぎました。
受験生という肩書きが取れたセガレは、気楽な日々を過ごしているようです。

しかし、中学校側からは「入学までにするべきこと」が指示されています。
夏目漱石らの名作を読む、これから本格的に始まる英語の準備をする、などです。
羽を伸ばして思う存分遊んでよろしい、とは言わないんですね。
因みに今セガレは「吾輩は猫である」を読んでいます。
文庫本は文字が小さいとか、ページ数が多いとか、不平不満をこぼしながら・・・・。

中学受験には、親の役割も大きいですね。
受験生といってもまだ12歳の小学生ですから、親のサポートは当然必要です。
スケジュールの管理、テキストの整理整頓、弁当作り、夜のお迎えなど、親子で受験するといっても過言ではないでしょう。

中には、積極的に勉強を教える親も少なくありません。
親がテキストを事前に解いておき、授業後に子供の理解度を確認しながら自宅で教える、なんて強者もいるようです。

私は、というと・・・・、
一生懸命に尽くしたのは「車での送り迎え」。
あとは、子供を見守ることに努めました。

ある時、算数の答案用紙に、投げやりな落書きをしたことがありました。
算数は元々大好きで得意な科目でしたが、何かに躓いたのではないかと思い、落書きを叱るのではなく、彼の胸中を聞きました。

また、「今日はこんな難問が解けたんだ!」と、子供が目をキラキラさせながら話すときは、仕事があろうと、考えごとがあろうと、真剣に聞いてあげるよう心掛けました。

信じて見守ること。
誉めて伸ばすこと。
セガレの受験を通して、私も学び、成長できた気がします。

ほかに奮励したのは、天神様巡りですかね(笑)。
「ここに最もエネルギーを費やしたんじゃない?」
「それって趣味じゃん!」
と言われると、弁解の余地はありませんが・・・・。

改めて数えてみると、合格を祈願した天神様は、北野天満宮を含めて22箇所でした。
湯島天満宮、町田天満宮など、既にお礼参りを済ませたところもありますが、年度末の繁忙期と重なったこともあって、なかなか捗っていません。

そんな中、今日の午前中、新井天神北野神社に行くことができました。
JR中野駅から徒歩10分ほどの場所です。

合格祈願に訪れたのは、昨年の11月でした。
その頃は、酉の市に向けて提灯がたくさん飾り付けられていましたが、季節は変わり、今日は早咲きの桜が迎えてくれました。

IMG_5084のコピー

この桜は「プリンセス雅」という種類です。
平成13年12月、愛子様のご誕生を祝して植樹されたのだそうです。

この辺りは桜の名所として有名です。
4月1日〜3日には新井薬師公園で桜まつりが開催されるとのことです。
今年は第30回目にあたるので、中野通りの桜のアーチ下を人力車が走るとか。

奇しくも、今日、東京・靖国神社で、気象庁が桜の開花宣言をしました。
来週末は都内のあちこちで、満開の桜を楽しむことが出来るのでしょう。

上野公園内にある五條天神社へも、お礼参拝に行かねばなりません。
ちょっと混むかもしれませんが、桜見物も兼ねて、来週訪れてみようかと考えています。

052 行儀作法

昨日は昼間も気温が上がらず、雪にならなかったのが幸いという寒い日でした。
そんな天気のせいもあり、私は自宅で一日中パソコン仕事をしていました。

しかし、今日は天気予報も晴れ。気温の予想も昨日比プラス5度。
ここぞとばかりに、早朝から神社へ出かけました。

訪れたのは、千葉神社。
その摂社である千葉天神に、以前息子の中学受験合格祈願に訪れたことがあります。
先日、無事に千葉県内の中学校から合格通知を頂戴できたので、御礼に伺った次第です。

参拝を済ませて帰りの電車に乗ったときのことです。
私は一番後ろの車両の、その最も後方に座りました。
車掌さんに一番近い場所ですね。

千葉駅は始発なので、座って発車を待っていると、目の前に20代の男性が座りました。
その男性は、座るとすぐにバッグを膝に置き、中からコンピニ袋を取りだしました。

出てきたのは、缶コーヒーとドーナツ。

私にとっては参拝帰りですが、時間はまだ午前8:30。
比較的空いている車両の一番隅で、朝食を食べようと思ったのでしょう。

男性はドーナツをビニール袋から少し出して、美味しそうに食べ始めました。
先程、タリーズコーヒーで抹茶ドーナツを我慢した私には、とても美味しそうに写りました。

すると、ドーナツの食べかすが膝に置いたカバンに2つ3つ落ちました。
塊ではなく、ほんの「食べこぼし」です。

気付いた男性はその食べかすをつまむと、私の予想と反する行動をとりました。

彼は、その食べかすを、食べているドーナツの脇から、袋にそっと入れたのです。

そうです、車内を汚すことなく、ビニール袋にしまったのです。

私だったら・・・・、
ひょっとしたら・・・・、
指ではじいて、電車の床に落としたかもしれません・・・。

少しダブダブのジーンズとハイカットのスニーカーの口を大きく広げて履いていたその男性。

車内で食べる行為は、におい・咀嚼音など、問題もあろうかと思います。
しかし、車内を汚さなかった彼の行為は、称賛に値すると思います。
これが電車の中でなければ、本当に品格があると言えるのでしょう。

何となく、複雑な光景ではありました・・・・。

049 喜色満面

ひとり京都旅行の続きです。

私の御朱印デビューは、一昨年の秋でした。
何の知識もないまま、圓光寺と詩仙堂で書き置きをいただきました。
そして、次に訪れた赤山禅院で御朱印帳の購入を勧められ、それが都七福神の御朱印帳でした。

翌年1月にはえびす神社、六波羅蜜寺、革堂で各々恵比寿神、弁財天、寿老人の御朱印をいただき、松ヶ崎大黒天、萬福寺、東寺の3ヶ所が残っていました。

そして、今回の旅で、その3箇所を巡ることができ、めでたく結願となりました。

都七福神御朱印

都七福神御朱印

こうして7つ揃うと、有難みがより増しますね。
見ているだけで、笑顔になってきます。

ましてや、すべて揃ったのが1月10日。
関西では、1月15日までを松の内と呼ぶ、と聞いたことがあります。
足かけ3年要しましたが、1月のこの時期に都七福神が結願できて、とても嬉しく思います。

そして、各所で御朱印を筆書きしていただいた方々に、改めて御礼を申し上げたいと存じます。

追伸:
みなさん、「結願」って読めますか?
「けつがん」ではなく、「けちがん」です。
わたしはこの旅行中に知りました。
教えてくれたのは親友のたけちゃんです。
なお、神仏に願をかけることは「発願」と書いて、「ほつがん」と読むことも彼から学びました。
博学です、彼は。
私は勉強が足りません・・。