月別アーカイブ: 2014年4月

005 福山雅治

今日は土曜日。
東京ガスの方がマンションに来て、ガスレンジ等の交換について10時から説明会を開くことになっています。

新築時に引っ越してきて早10年以上。
いろいろガタがきています。

「あー、いろいろ重なるんだよねー。」
と、うちのカミさん。

「何が重なるの?」

「今日福山さんのコンサートチケット発売なのよ、10時からなのよー。」

ガスの説明会とモロかぶり。
以前、親戚の告別式と発売日が重なったこともあるらしい。

「とーさん、一応置いておくね♥」と、新聞の切れっ端。
そこに書かれていたのは、「福山雅治HUMAN キャンセル分チケット発売決定!」。

キャンセル分って、何枚あるのやら・・。
ま、朝からしていた仕事も一段落したので、電話してあげるか。

10時ジャストからコードレスの子機でダイヤル。
当然つながるはずがない。
スマホも持ち出して、2台操作。
テレホンオペレータみたい、なんて思いながらリダイヤルの嵐。
しかも、説明会に行ったはずのカミさんは掃除機かけてる。
「ったく、オレに委ねるなよ・・。」

10:04。

「ガイダンスに従って操作して下さい。」

「かーさん!つながったよー!!!」
気がつけば掃除機に負けないほどの大きな声をだしている自分。
いい歳してオヤジも少なからず興奮状態。

結局S席2枚、チケットが購入できました。
カミさん、少女のように小躍りして喜んでいたなあ。
まあ、いいことしたんだろうなあ・・。
今夜の晩飯、一品増えるかなあ・・。

004 杞人天憂

私、スタバが大好きです。
「グランデサイズのカプチーノ、低脂肪で」
これがいつものセリフです。

今日、日本橋近辺のスタバに行きました。
注文を終えて商品を待っていると、私の前には大柄な外国人男性。
最初は、ふつーに待っていたのですが、突然カウンターに肘をついて、そう、「クイズ100人に聞きました」の関口宏のように肘をついて、店員さんに話しかけました。

話しかけられたのは、20代前半と思しき女性店員さん。
ワタクシ、とっさに思いました。

「店員さん、どうするんだろう・・・」

そしたらその女性店員さん、そんな私の心配をよそに、ネイティブに負けないくらい流暢な発音で、見事な会話のキャッチボールをはじめました。
それはそれは見事なイングリッシュでした。

ハバ ア ナイスデー!

なんて会話を最後に、外国人男性客は笑顔で店を出て行きました。
残されたワタクシ、なんとなく、敗北感を感じていました。

もしかして、あの店員さん、日本人じゃないとか?

ひねくれた、そして根拠レスな思考が頭に浮かんだその時、
「グランデサイズの低脂肪ミルクでお作りしたカプチーノお待ちのお客様ぁ」

ああ、私だ。
しかも、日本語上手・・。
ネームプレート見たら、
「Mariko」。

まちがいなく大和撫子でした。
素敵な店員さんでした。

003 質素倹約

突然ですが、日本で最も有名な印刷会社ってどこでしょうか?
凸版印刷?大日本印刷?

私は朝日印刷所だと思うのです。
朝日印刷所は東京都葛飾区柴又の印刷屋で、社長は桂梅太郎氏です。

???????
答えは、映画「男はつらいよ」に登場するタコ社長経営の印刷屋です(笑)。

社長は一年中、景気が悪い、景気が悪いと嘆き、常に金策に追われています。
また、寅さんの妹・さくらの旦那さんはここの職人さんです。
インキで汚れたグレイの暗い作業着で一生懸命働き、つつましく生活する。

これが日本の印刷屋の象徴的な姿だと思うのです。

でも、今は朝日印刷所のような活版印刷はほとんど姿を消し、デジタル全盛です。
印刷機を扱う者も、職人よりオペレータという表現が適切かも知れません。

でも、あの時代も、悪くないですね。

活版印刷。

ちょっとの直しだって、結構大変でした。
まさに職人技がそこにはありました。

今の若い人達は、文選(ぶんせん)なんて知らないんだろうなあ・・。