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110 皇統連綿

6月9日、天皇陛下の退位を認める特例法が、参院本会議で自由党を除く与野党の全会一致で可決、成立し、光格天皇以来約200年ぶりの退位に向けて第一歩を踏み出しました。
退位は陛下一代を対象としていますが、政府は、将来の先例となり得るとの見解を示しています。

昨年夏、陛下は、年齢と健康問題を理由に、在位30年を節目として譲位する意向を示されました。
しかし、天皇は憲法第4条で「国政に関する機能を有しない」と定められているため、陛下の「お言葉」を理由に法律を作ると憲法違反の疑いが生じることから、特例法の第1条には、以下の文言が含まれています。

・・・国民は、御高齢に至るまでこれらの御活動に精励されている天皇陛下を深く敬愛し、この天皇陛下のお気持ちを理解し、これに共感していること、さらに、・・・

主権者である国民の理解に基づいた法律であることが強調されている訳です。

一方、昨年開かれた有識者による会合では、「天皇は祈るだけで他に何もしなくてよい」「存在するだけで有難い」という意見があったと知り、非常に違和感を覚えました。

話の本質としては、棟梁が「もう歳だから後進に道を譲る」と言っているのですから、下で働く職人たちはその道筋をつければよいと思うのです。
隠居すべき、隠居すべきでないと議論するのは、筋違いなのではないかと・・。

最終的には、世論に押されて成立の運びになったと言っても過言ではないかと思います。

また、女性宮家の創設も重要な課題となっています。
自民党内では慎重論が強いようですが、私は必要ではないかと思っています。
ただ、眞子さまがご結婚されて民間人になられた後に、佳子さまや愛子さまが皇族の地位にとどまられたりすることになると、これも問題だと思います。

また、陛下の孫の世代で、男性皇族は悠仁さまだけですから、いずれ、相当量の公務を悠仁さまが抱えることになるのではないでしょうか。
安定的皇位継承や皇族減少への対策は、いち早く検討すべきだと思います。

今後の日程は、2019年元日に「平成」を改元する案を軸に、進んでいくようです。
ただ、印刷業としては、事前に改元が決定していると「特需」が発生しないなと感じたりします。
突然元号が変わった方が、刷り直しによって印刷業界が少し潤うかと・・・・。
些か不謹慎ですね。発言撤回します・・。

200年ぶりに行われる儀式に立ち会えることを、素直に、楽しみにしたいと思います。

103 鼓腹撃壌

先日ラジオで紹介されていた話です。

小学校3年生のお嬢さんが「籠(かご)」という漢字をさらさら書いたのだそうです。
びっくりしたお母さんが、
「どうしてこんな難しい字を覚えたの?」
と聞くと、娘さんの答えは・・、
「新聞に毎日大きな字で書いてあるからね。」

ふむ、森友学園の籠池理事長のことですね。

衆参両院の予算委員会の証人喚問での様子は、 NHKで生中継されていました。
その前日、侍ジャパンがWBC準決勝で敗れたこともあって、高い視聴率だったようです。

そもそも、鑑定価格9億5600万円の国有地を、1億3400万円という安値で購入した経緯が問われていたはずでしたが、いつの間にか、安倍首相夫人からの寄付金・100万円の存在が大きくクローズアップされています。
8億円より100万円に注目が集まっているところが、なんだか不思議な感じがします。

一方、東京都議会では、豊洲市場(東京都江東区)への移転問題を検証する百条委員会で、移転決定当時の最高責任者だった石原慎太郎元知事に対する証人喚問が先日行われました。
侍の心境だと述べていた石原氏でしたが、「記憶にない」を繰り返す答弁は残念でした。

どちらの問題も、犯人捜しに終始している気がしますが、多額な税金を扱う組織や体制の見直しや、職員の意識改革が肝心なのではないかと思います。

舛添前東京都知事による公私混同問題の際も、連日のように指弾して、辞職に追い込んだものの、結局、2,000万円以上ともいわれる退職金は支給され、刑事責任の追及も行われていないようです。

子供たちには、政治家って何してんだろ?と映っているのではないでしょうかね・・。

ところで、森友学園の小学校の設置認可手続きを巡って、大阪府議会は自民党が提出した調査特別委員会(百条委員会)の設置動議を大阪維新の会と公明党の反対多数で否決した、との報道を目にしました。

石原氏の証人喚問が行われたのも「百条委員会」。
私には耳慣れない言葉でしたので、ちょっと調べてみました。

自治体の事務に関して疑惑や不祥事があった際、事実関係を調査するため、
地方自治法100条に基づいて地方議会が設置する特別委員会。
関係者の出頭や証言、記録提出を求めることができるなど強い調査権限を持つ。
虚偽の証言をした場合は5年以下の禁錮刑、
正当な理由がないのに証言を拒否した場合などは6カ月以下の禁錮刑や
10万円以下の罰金を科すことができる。

                     (朝日新聞デジタルより引用)

なるほど、地方自治法100条に基づいているからゆえのネーミングだったんですね。
疑惑や不祥事の解明のために設置される特別な委員会である訳ですから、この委員会を立ち上げようとする動きがあること自体、健全な状況にないと言えます。

鼓腹撃壌(こふくげきじょう)。
満腹で腹つづみをうち、足で地面をたたいて拍子をとる意から、太平の世の形容。
善政が行われ、人々が平和な生活を喜び楽しむさま。

幸せな生活に良い政治が欠かせないことは、古人の言葉を引いても明らかですね。

69 仁者無敵

読売新聞の今日の朝刊の編集手帳が興味深かったので、ご紹介したいと思います。

日本の中で助けられる側と助ける側の人口比をみると、東日本大震災は1:12だった。
1人を12人で助けた計算になる。
南海トラフ地震では2:5くらいになるという。
〈中略〉
首都直下地震はどうか。
日本の人口のほぼ1割が東京で暮らすが、万一、東京が破壊された場合の影響は計り知れない。
〈中略〉
東京都心にある大学のホームページを以前眺めていて、目に留まった箇所がある。
将来の地震の折に支えてもらうためにも、いま東北を助けなければならない。
そんな論法で、復興支援の意義を教員が説いていた。

都知事選が始まった。
選挙サンデーとなるきょうの街頭では、地震対策ついても様々な訴えが聞かれよう。
美術館を巡る一方で、東北を訪ねることのほとんどなかった前知事の話を蒸し返す気はないが、東京の外への目配りも必要なのは確かだろう。

首都に多くの課題があり、候補者の数だけ公約もある。
目を凝らし、耳を澄ます。
選んだ結果に悔いを残さぬための第1条である。

某大学の先生がホームページで発信した発想は、非常にユニークで独創的なイメージですが、言及しているのは助け合いの精神であり、基本に返れと示教されているように思えます。
阪神淡路大震災の被災者が、恩返しがしたくて東北への支援を申し出た、というニュースは、新聞やテレビで何度となく目にしました。
同じ国土に生まれた人々に心を寄せることの意味深さを、改めて思量すべきと思います。

ところで、都知事選の戦いが本格化してきました。
自民党が分裂選挙になったり、有名な俳優さんが立候補に名乗りを上げたり辞退したり、野党の統一候補者が、政策は後回しで告示ギリギリに決まったり、バタバタ感は拭えません。

私は前回の都知事選で舛添氏に1票を投じました。
結果的には、世界に恥を晒すがごとき退任劇になってしまいました。

都知事選には50億円という莫大な費用がかかるそうです。
多くの都民が選んだ結果として、任期途中で今回の選挙になった訳です。
単なる人気投票ではなく、有権者も真剣に臨まなければなりません
私も投票日までの期間、各候補者の政策をしっかりと確認したいと思っています。

「仁徳者は慈愛をもって政治を行い、人民を分け隔てなく愛するから敵対する者がいない。」
タイトルの仁者無敵の意味です。

仁徳あふれる政治。
これを現在の政治家に求めるのは、難しいことなのでしょうか・・。

36 朝令暮改

今年も猛暑の季節が到来しました。
気象庁のサイトによると、昨日の東京の最高気温は34.5度。
今日も13時で32.7度だそうです。

最近38度、39度という気温を耳にすることが多いので、「32度か」と思う自分に感覚の麻痺を感じます。

近年の夏の高温はちょっと異常ですね。

そういえば2020年の東京オリンピックは7月24日が開会式だそうです。
こんな暑さでアスリート達が本来の力を発揮できるのか、少し心配になります。

オリンピックといえば、新国立競技場のデザインが白紙に戻されました。
今月10日、安倍首相は「やり直すには時間がない」と国会で答弁したばかりなのに、そのわずか一週間後、突然これを翻しました。
安保法案を数の原理で無理矢理通過させ、新しい競技場の設計もやり直さない・・。
これでは、来年の参議院選に影響があると思ったのでしょう。

お役人仕事、と言われても仕方ないように思います。民間ではあり得ない事態ですから。
おそらく、一連の迷走に対する責任所在が明確にされることもないのでしょう。

しかし、2500億を超える建設費用って、どう考えても高すぎますね。
当初の予算から900億上がってしまったそうですが、そもそも当初の予算が高額すぎです。

多くのオリンピックメダリストも反対意見をおっしゃっていましたね。

マラソンの有森裕子さんは、
「オリンピックが、皆さんの負の要素のきっかけに思われるようなことは本望ではない。」
と涙ながらに訴えていました。

また、アーチェリーの山本博さんは、
「国立競技場の件が話題になってから、オリンピックを支援するムードが急に減退した。このままでは、オリンピックの運営に必要な何万人ものボランティアを集めることは絶対にムリだ」
と熱く語っていました。

オリンピック招致はそもそも東京都が発起人のはずなのに、舛添知事もリーダーシップが少し弱い気もしますね。

オリンピック開催にあたっては、東日本大震災の被災地復興や福島第一原発の問題解決を優先すべきだという、開催反対の意見が根強くあることも忘れてはならないと思います。

5年後に、多くの国民が「オリンピックを開催して良かった」と思えるような運営を、政治家や役人の方々に強く望みたいと思います。

最後に、
デザインコンペをやり直すにあたり、日本人デザイナーによる設計に決まるといいなあ、なんて思ったりもします。