107 開巻有益

高校生のとき、ノンフィクションに目覚めました。
松本清張の「日本の黒い霧」を読んで、帝銀事件と下山事件を知ったことがきっかけです。
GHQの支配下という特殊な環境下で起こった、凶悪かつ不可思議な事件に、心を奪われました。

その後、凶悪犯罪や事故、死刑問題に興味を抱いた私は、今も関連の本を読み続けています。
それ故、自宅の書庫は、家宅捜索が入ったら疑いの要素には事欠かないラインナップです。

ただ、こういったジャンルの本は、小説のように数多く発行される訳ではありません。
従って、書店のノンフィクションコーナーに興味を惹く本がないと、「仕方なく」小説を買うことも少なくありません。

その仕方なく購入した小説が、気が付くと、数冊「積ん読」になっていました。
そのうち・・と思っているうちに、ズルズルと月日が経過してしまったのです。

しかし、連休前に意を決し、「ゴールデンウイーク積ん読ゼロ化」を人知れず宣言しました。
日中自宅で、就寝前に布団の上で、移動中の電車の中で、休憩中のカフェで・・。
様々なシチュエーションで読書を心掛け、本日、目標を達成しました。

読破後「読書は楽しいなあ」と改めて感じました。
元々書店に行くのは好きなので、来週末、新たな本を探しに行こうと思います。

余談ですが、私、電子書籍はダメです。
紙にインキで刷られた「本」が好きだからです。
しかし、電子書籍は印刷業界の敵ではないかという思いも、正直、心の隅っこにあります。
デジタル化の波に抗おうとする、商業印刷に携わる者としての譲れない何かが、思考回路の一角にこびり付いて離れないのだと思います。

ところで、セガレが小さいとき、私は意識して、自宅で本を読むように努めました。
「オヤジはよく本を読んでるだろ?」「読書は楽しいぞ!」とセガレに擦り込むためでした。
極端言えば、虚像でも構わないので、オヤジが日常的に読書している姿を印象付けることで、セガレに読書の習慣が付けば・・と願ってのことでした。

作戦が奏功したのかどうかは不明ですが、セガレは現在、通学の電車で読書をしているようです。
最近では、風呂場に本を持ち込み、浴槽につかりながら読書しています。
湿気で本がヨレヨレになるのは些か問題ですが、本を読む習慣は続けて欲しいと思っています。

ただ、読むのはミステリーが多いので、夏目漱石や川端康成も・・と願うのは欲張りでしょうか。
「じゃ、オヤジは今、なんの殺人事件の本、読んでんの?」
なんてツッコミに遭わぬよう、余計なことは言わずにおこうと思います。

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