政府は働き方改革を進めています。
その大きな課題のひとつに、長時間労働が挙げられています。
しかし、零細企業の経営者には、その是正はまるで縁のない話です。
今週末、土日ともに仕事をしました。
では、これがイヤかというと、そうでもありません。
むしろ仕事が手薄のときの方が、何倍も何十倍も重たいです。
零細企業とはそんなものだと、観念しています。
週末を仕事に費やすなら、楽しくやらない手はありません。
この時、抱えていた仕事は、すべてパソコン作業で、プリンターは不要。
ならば、今日だけ、ノマドワーカーになることにしました。
朝7時に自宅を出発して、まず向かったのは良く顔を出すカフェ。
ここで2時間以上、仕事をしました。
長居になりましたが、そこは顔なじみなので、許していただけるかなと・・。
その後、日比谷の帝国ホテルへ行きました。
「昼メシは、1階のパークサイドダイナーというレストランでステーキランチを食べる!」と、昨晩決めたのでした。
週末労働のご褒美といったところです。
帝劇で誰かを待ち受ける女性ファンの脇を抜けて、目的のレストランへ到着すると、ランチタイムを狙ったお客さんが、既に20〜30人並んでいました。
あちゃ・・と思ったものの、次から次へとお客さんが店内に案内されていきます。
結局、6〜7分後には、席に着くことができました。
メニューの「上高地フェア」に、若干気持ちが揺らぎましたが、初志貫徹でステーキをオーダー。
わさびとポン酢で、美味しくいただきました。
ライスの量を減らしてもらっても、十分お腹は満たされ、とても優雅な時間を過ごせました。
そして、最も関心したのが、スタッフのサービスです。
サラダを食べ終わり、器を下げると程なくして、
「ステーキランチ、ミディアムレアでご用意いたしました。」
ステーキを食べ終えると、間髪を入れず、
「紅茶をお持ちいたしました。お食事のお皿はお下げいたします。」
流石は一流ホテル。
このタイミングがまさに絶妙でした。
接客を通して、営業職の大切な基本を、改めて教えられた気がしました。
57歳・中年男のご褒美として、4,680円のステーキランチ。
たまには良しとしましょうか。
食後は、予約をした日比谷ミッドタウン内のワークスペースに行きました。
こういったスペースは都内のいたるところに存在するそうですが、私はここしか利用したことがありません。
私が借りたのは、1人用の「シングル」。
電源、wifi、コピー機、プリンター、スキャナーが設置されていて、もう少し人数の多いワークショップなどのために、プロジェクターやホワイトボードも用意されています。
それから、入店時にワンドリンク、いただけます。
追加の注文は、QRコードを読み取って、スマホから可能です。
隣席とは仕切りがあり、しかもカウンターにズラリと座るのではなく、1人用の席は2つ並んでいるだけなので、周囲はあまり気になりません。
仕事を始めて、ふと気付いた時は、入店から2時間15分が経過していました。
結局、夕方まで、4時間居座りました。
カフェに併設された場所なので、静寂の中という環境ではありませんが、仕事は順調に捗りました。
ここは、料金が安いのも魅力です。
この日、4時間で2,100円です。
ノートパソコンさえ持っていれば、様々なところで仕事ができるこの時代。
私がこの業界に入った活版印刷の時代は、遥か遠けき忘却の彼方ですね。