今日の読売新聞朝刊の社会面に、「先月 本が大売れ」
5月の紙の出版物の売り上げが前年比111.2%を記録し、
小中学校などの一斉休校により、児童書や学習参考書が大幅増加となったほか、「鬼滅の刃」など人気のマンガが、コミックの売り上げを前年比1.5倍以上に押し上げたそうです。
巣ごもり需要の高さがうかがえる結果だと思いますが、印刷業界に身を置く者として、このニュースを非常に嬉しく思います。
私の本業は商業印刷ですから、出版業界とは異なりますが、紙の本の需要が増えたという知らせは朗報です。
先月は新型コロナの影響で休業していた店舗も多く、
都市部の大型書店はほぼ休業していましたから、街中の書店が売り上げを伸ばしたのでしょう。
私は書店、特に大型書店が好きなので、営業を再開を心待ちにしていました。
それ故、先日神保町の三省堂書店と丸善丸の内店を久しぶりに訪れて、ひときわ楽しい時間を過ごすことができました。
大好きなノンフィクションをはじめ、新刊の小説などを結構買い込んだのですが、あっという間に読み終えてしまったので、今日は有隣堂へ出向きました。
レジでズッシリと商品を受け取った時、ちょっと買いすぎたか・・とも思いましたが、全国民へ支給される10万円の使い途としてはまあいいか、と思ったりしています。
ところで、新聞には、専修大学の植村教授(出版学)のコメントも掲載されていました
多くの人は子どもの頃から、教科書をはじめ紙の本に親しんだ経験がある。「ステイホーム」と言われる中で、「読書回帰現象」が起きた。一過性の現象に終わらせず、紙の本の良さを見直す機会にしたい。
紙をめくる。
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表紙には書店のカバーが付いている。
これが、私にとっての読書です。
紙の良さをぜひ見直していただきたいと思います。