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130 嫣然一笑

先日、お客様3人と食事会をしました。
しかも、私以外はすべて女性。
私もまだまだ捨てたものではないなと・・。

仕事で知り合った方と、こういう集いをもてることは本当に有難いことです。
食事もゴルフも「接待」という冠が付いた途端、純粋に楽しむことは難しくなりますが、先の会合は完全なるプライベート。
一緒に食事をするのは初めての機会でしたし、価値観の合う皆さんでしたので、心から楽しい時間を過ごすことができました。

帰り際には、LINEのグループを組みました。
グループ名は「Habitationの会」。
命名の理由は我々だけの秘密です。

また、嬉しいことに、洋菓子のプレゼントをいただきました。
バレンタインデーが近かったからかも知れません。

ひとつは、キースマンハッタンのローストナッツブラウニー。
チョコとナッツの組み合わせが美味しくて、帰ったその夜、寝る直前だというのに、2個食べてしまいました。
このお菓子は、取扱う店舗が限られているため、なかなか入手が困難なようです。
お取り寄せ専門サイトでも紹介されていました。

もうひとつは、焼き菓子専門店・ビスキュイテリエ ブルトンヌのウィークエンドという名のパウンドケーキ。
レモンの香りとシャリシャリの糖衣が、たまりませんでした。
私、元々パウンドケーキに目がないのですが、これまでに食べたものより、抜群の高級感でした。

この連休、甘い物には事欠かずに済みそうです。

この方々からは、以前、私が入院した際に、病室にお花を届けていただいたこともあります。
仕事を超えて、人としてお付き合いができることは無上の喜びです。

これからも「ご縁」は大切にしていきたいと思っています。

121 意気消沈

神社を巡っていると、美味しい和菓子をよく見かけます。
美味しいのはもちろんのこと、どれも歴史と伝統あるお菓子です。
有名なものばかりですが、いくつかご紹介したいと思います。

①福太郎本舗「福太郎餅」(三嶋大社)
この盛り上がったあんこの形状から、「リーゼント餅」とも呼ばれています。
「烏帽子」をイメージしているそうですが、見かけは黒髪のリーゼントです。
境内の福太郎茶屋で食べられる温かいお茶と福太郎餅2つのセットは、税込み200円。
値段も手頃で、オススメです。
お土産用は12個入りで950円、賞味期限は4日です。
私は12個入りを3つ購入しましたが、お餅なので結構重たかったですね・・。

②粟餅所澤屋「粟餅」(北野天満宮)
創業は室町時代の1682年。
炊きたての粟を店内の臼でついた餅に、餡ときな粉をまぶしただけの素朴な和菓子です。
作り置きはしないので、注文のたびに、職人さんが慣れた手つきで作ってくれます。
形状は、餡の餅は丸く、きな粉の餅は細長くなっています。
これは、きな粉はつけてもこぼれてしまうので、極力たくさんつくよう表面積を広くしたそう。
そのご主人の気持ちをあらわすかのように、きな粉餅には餅の形が埋もれるくらい、たっぷりのきな粉がまぶしてあります。
当て紙もクラシックでとても味がありますが、残念ながら写真がありません。

③やわた走井餅老舗「走井餅」(石清水八幡宮)
三大八幡様のひとつ、石清水八幡宮の門前名物は「はしりいもち」です。
独特なこの形は刀を模しているそうで、やわらかいお餅の中には、北海道産小豆を用いたこし餡がぎっしり入っています。
写真は煎茶セットで350円。
お土産用は、10個入り1200円、20個入り2,300円など。
きな粉、抹茶、いちごの3種類の味が楽しめる「八幡野」というチョコあられも、おしゃれで美味しいです。

④かさの家「梅ヶ枝餅」(太宰府天満宮)
その由来は、太宰府に左遷された道真公が、日々の食事にも困窮しているのを見かねた近くの老婆が、粟餅を梅の枝に刺して格子の間から差し上げた、というものです。
実は、私はまだ太宰府天満宮に行ったことがないのですが、カミさんが福岡に行った際、お土産にリクエストしました。
元々、大のあんこ好きな私も、さほどでないセガレも、大好きになりました。

冷凍をチンして食べても十分美味しいのですが、やはり、焼きたての「外はパリパリ、中はしっとり」をいつか味わいたいと思っていました。
すると、横浜そごうで九州物産展が開催されていて、かさの家も出店し、実演販売していることをネットで知りました。

「明日は、ベイクォーターのアイランドヴィンテージコーヒーでアサイーボウルを食べてから、そごうで焼きたての梅ヶ枝餅を食べに行くぞぉ!」

意気揚々と家族を誘い、好天の体育の日、食欲優先の計画を実行しました。

アサイーボウルの人気ナンバーワンとも言われるアイランドヴィンテージコーヒーでお昼を食べてから、そごうへ向かいました。
会場となっている8階の催事場に着くと、ワールドウォッチフェアという看板が目に入りました。

「ここじゃないな…。」
「ん?どこだ、九州は?」

「父さん、九州物産展はあさってからだよ( -_-)」

家族の視線が痛い、連休最終日となりました。

115 冷汗三斗

私は、大学受験に際して、経営学部や商学部といった学部を選びました。
卒業後は家業を継くであろう、という至って漠然とした思いがあったからです。

いざ大学に入学すると、親しい友人が5人できました。
すると、偶然にもその中の3人が社長のセガレ、しかも「2代目」という立場でした。
身近な友人からの影響に加え、優良可の「可」が頻出する成績表を見るにつけ、徐々に家業を継ぐ道筋が鮮明になってきました。

そして、運転免許取得後、父の会社で配達などのアルバイトを始めると、ひとつの想いが頭をもたげてきました。

「零細企業は、長い休みをとることは不可能だ・・。」

若いときにしかできないことを、今、しておかないと、将来後悔するなと感じ、海外へ目を向けようと思いました。
そして、3年生の夏「ロサンゼルスホームステイとハワイの旅27日間」なるありがちなツアーに参加しました。
ひとりで海外へ・・と一念発起したわりには、大学生協(売店)の片隅に置かれていたツアーパンフから選ぶという、極めて安直というかお手軽なチョイスでした。

そのツアーの参加者は、早稲田、中央、青学、京大、同志社など全国から集まった男子12名、女子21名、合計33名の大学生たちでした。
英語が堪能な者は皆無でしたし、20歳そこそこの若者集団でしたから、なかなかの珍道中でした。

現地で困ったことのひとつは、レストランのメニューでした。
英語で書かれたメニューは、ChickenやBeef, Rootbeerなど、断片的にしか理解できません。
従って、注文は「Hotdog & Coke」「Hamburger & 7up」など、定番モノに偏ってしまいました。

ある週末、オプションのツアーでラスベガスへ行ったときのことです。
ホテルのレストランで、ひとつ年下の早大生・Naokiが聞き慣れないメニューをオーダーしました。
「オレ、フレンチディップにしました。」
「なにそれ?途轍もないものが出てきたらどうする??」
「まあ、いいっす。ハンバーガーもちょっと飽きてきたんで。」

しばらくすると、Naokiのテーブルに、スープが運ばれてきました。
味見をしたNaokiが、
「Masamiさん、これ、スープっすかね?ちょっと飲んでみます?」
「どれどれ・・・・。ああ、コンソメスープだね。先に飲んじゃった方がいいね。」
「そうっすよね。」
「ちょっと濃いめだけどね。」
「アメリカンは薄いばっかりじゃないんだぞって、日本に帰ったら友達に説明してやりますか!」

ガハハと笑って、Naokiはスープを飲み干し、浅はかな若者たちは、楽しく食事を済ませました。
因みに、フレンチディップとは、フランスパンにローストビーフが挟まれたサンドイッチでした。

会計をして店から出ると、Naokiが浮かない顔をしていました。

「Masamiさん、さっき入口近くで現地のオジサンが、オレと同じもん食べてたんすよ。それがね、スープにサンドイッチを浸して食べてるんです。そういうもんなんすかね・・・・。」
「歯が悪いんじゃないのか?日本にもいるじゃん。コーヒーにパン付けて食べる老人。」
「でも、あのサンドイッチ、堅いフランスパンだったじゃないですか。だから、スープに・・・・。」
「けど、あれはスープだったじゃないか、コンソメスープだっただろ?」
「濃かったじゃないですか、あれ、飲むんじゃなくて、浸すためのスープなんですよ!」
「まあいいじゃないか、先に飲んじゃったって特別変じゃないだろ。」
「変ですよ!天ぷら屋に入った外国人が、いきなり天つゆを飲んじゃったのと同じなんですよ!」

この出来事は「天つゆ事件」と呼ばれ、このツアーの伝説になりました。

さて、このフレンチディップ、私は、後にも先にもあの時にしかお目に掛かっていません。
ネットで検索してみると・・・・、

LA名物、ローストビーフやパストラミなどのサンドイッチを牛肉スープに浸して食べる「フレンチディップ・サンドイッチ」。フレンチとは言えフランスとは無関係。20世紀初頭、最初に食べた人の名がフレンチだったとも、フレンチロール(ソフトタイプのフランスパン)を使うからとも言われている。発祥も諸説あり。有名な一つが、調理場でうっかり肉汁に落ちたサンドイッチを客が食べ「こりゃ旨い」と評判になったというもの。どこかその味わいに通じる、大らかな都市伝説だ。(山崎製パン株式会社サイトより改変)

やはり、アレは飲んじゃいけないんですね(笑)。

ロサンゼルスに向かう機上の人となったのは、昭和57年8月20日。
あれから35年の時が流れました。

080 報恩謝徳

昨年7月から、セガレの中学入試合格祈願のため、あちこち天神様を巡りました。
京都の北野天満宮をはじめ、東京近郊だけでも23ヵ所参りました。

その甲斐あって第一志望校に合格することができ、受験後、間もなく御礼参りを始め、先日、ようやく区切りを付けることができました。

拝殿で手を合わせていると、合格祈願のときは心の余裕がなかったな、と感じました。
御礼参りに出向いて、落ち着いた心境で新たに参拝できたことは収穫でした。

湯島天満宮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(文京区)
久里浜天神社・・・・・・・・・・・・・・・・・・(横須賀市)
亀戸天神社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(江東区)
谷保天満宮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(国立市)
平河天満宮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(千代田区)
五條天神社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(台東区)
布多天神社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(調布市)
西向天神社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(新宿区)
成子天神社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(新宿区)
永谷天満宮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(横浜市)
岡村天満宮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(横浜市)
牛天神北野神社・・・・・・・・・・・・・・・・(文京区)
荏柄天神社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(鎌倉市)
千葉天神〈千葉神社摂社〉・・・・・・(千葉市)
新井天神北野神社・・・・・・・・・・・・・・(中野区)
大宮天満宮〈大宮八幡宮摂社〉・・(杉並区)
町田天満宮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(町田市)
徳丸北野神社・・・・・・・・・・・・・・・・・・(板橋区)
(参拝順)

御朱印をいただいたのは上記18ヵ所です。
櫻木神社(文京区)と北野神社(江戸川区)では、あいにく頂戴できませんでした。

一方、受験が終わってからお参りに伺った天神様もあります。
菅原神社・・・・・・・・・・・・(東京都町田市)
東蕗田天満社・・・・・・・・(茨城県結城郡)
大生郷天満宮・・・・・・・・(茨城県常総市)

これで合計23ヵ所になります。
こんなにもたくさんの天神様でご祈願させていただいたんだ、と感慨深い思いです。
「お主、また来たんか!」と道真公に煙ったがられたかも知れませんが……。

しかし、参拝に訪れたい天神様は、全国にまだまだあります。

やはり、日本三大天神は、ぜひとも制覇したいですね。
北野天満宮には参拝させていただいたので、あとは太宰府天満宮と防府天満宮です。

名古屋三大天神の上野天満宮、桜天神社、山田天満宮もいいですね。
それから、大阪の上宮天満宮と福島天満宮も魅力的です。

忘れてはならないのが、仙台市にある杜の都の天神様・榴岡天満宮です。
「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花」
この有名なご詠歌が入った「見開き」の御朱印がいただけるのです。

宮城縣護国神社や大崎八幡宮・亀岡八幡宮も巡りながら、お昼は牛タン、食後は「ずんだ餅」。
そんな目論みを、家族には隠密に、そして、着々と進めています…。

064 感謝感激

ある資料によると、日本にはおよそ822,000人の山田さんがいて、日本の苗字ランキング、第12位だそうです。
印象としては、もうちょっと順位が上でもいいような気がします。

学生時代、周囲には、大抵私以外の「山田さん」がいました。
一番面倒だった思い出は、山田仁美さんという女性がクラスにいたときです。
ちょっと短気な体育の先生が、出席をとろうとして「山田」が混合したらしく、

『やまだまさみ、やまだひとみ、お前はどっちなんだ!』

とご立腹になったことがあります。
私は自分の名前が女性っぽいことを重々承知していますので、こういうことには慣れていますが、やまだひとみさんは女性ですからね、さぞイヤな思いをしたでしょうね。

そして、私には、山田という同姓の親友がいます。

彼の外見上の特徴は、185cmの長身。強面。威圧的。鳩胸。そして、凶暴。低音。
20年以上前、彼とよく飲みに行ったのですが、どちらも山田なので、お店では『大きい山田さん』『小さい山田さん』と、呼び分けられました。
これは正直あんまり気分が良くありませんでしたね(笑)。

で、先日、その大きい山田さん夫婦と焼肉を食べに行きました。
その際、第一志望校合格おめでとう、とセガレに入学祝いをいただきました。
そのほかにもうひとつ、スペシャルでサプライズなプレゼントがありました。

青果市場の店長でもある彼が用意してくれたのは『太陽のタマゴ』。

太陽のタマゴ

今年4月7日の初セリで、1箱2玉入りが20万円で競り落とされた宮崎産完熟マンゴーです。
彼曰く、今も有名果実店で、1個15,000円ほどで売られているのだそうです。
54歳にして、ワタクシ、初めて実物とご対面しました。

そして、その味は・・、

濃い!
甘い!!
深い!!!

言葉に尽くせぬ感動的な味でした!
今まで食べていたマンゴーとは、全く違う種類の食べ物でした!

太陽のタマゴ02

こんな高級品、ゼッタイ自分では買わないでしょうからね。
人生最初で最後の太陽のタマゴかも知れません。
いや〜全く有難いですね。

 

市場というところには、普段スーパーではお目に掛かれない商品が数多くあります。
特に、彼の店は、一級品を数多く揃えているので、心奪われる商品が所狭しと並んでいます。

見たこともないようなサイズ感の果物だったり、
何かと何かを掛け合わせた見慣れぬ新種だったり、
全く時季外れの商品が当たり前のように陳列されていたり・・。

千住市場の関水青果さんです。
一般の方も入場できます。
でも、市場ですから、午後は閉まってしまいます。
午前中早い時間帯に、ぜひ、足をお運びください。

051 珍味佳肴

もうひとつ京都ネタです。

さて、今回購入したお土産は以下の通りです。
中年オヤジが、お菓子ばかり、しこたま買っちゃうのです・・・・。

☆満月の「阿闍梨餅」
☆洛匠の「わらび餅」
☆西利の「千枚漬」
☆マールブランシュの「茶の菓」
☆亀屋良長の「焼きカカオ」
☆豆政の「丹波黒 黒豆チョコ」ほか
☆Frais Frais Bonの「濃厚チーズケーキ」
☆塩芳軒の「雪まろげ」
☆鶴屋吉信の「柚餅」

京都土産について評論したり、ご教示するほどの知識は持ち備えていませんが、何度か行って感じたことを書き流してみたいと思います。

一番人気は、阿闍梨餅ではないでしょうか。
ジェイアール伊勢丹の地下や、京都駅ビル専門店街・The CUBEの売り場は、いつも大行列です。
並びたくないならば、京都駅八条口の近鉄名店街・みやこみち内の「ハーベス」というショップに行くことをお薦めします。ほとんど行列することなく購入できると思います。
究極の裏技は・・、
日本橋三越地下1階に菓遊庵というコーナーです。
入荷状況は日によってまちまちですが、日本中の銘菓を扱っていて、かなりの確率で阿闍梨餅に遭遇できます。
態々京都まで行かなくても、結構お手軽に買えるんです(笑)。
ちょっと身も蓋もない話ですが・・。

それから、最近、マールブランシュが人気を集めているように思います。
毎回、大行列を目にします。
これを手っ取り早く買うには、新幹線の改札内をお薦めします。
ホームに上がる前に、特設の売り場があり、ここは空いています。
確か試食もできると思います。

個人的には、豆政の豆菓子が好きです。
特に、「弥次喜多 京の豆道中 わさびピーナッツ」がイチ押しです。
我が家の息子もこれが大好きです。
わさび味が結構強いので、「鼻痛ぇ〜」と半分泣きながら、喜んで食べています(笑)。
ちょっと高級バージョンの「京の町かど 丹波黒 黒豆チョコ」、これもおいしいです。
今回は、わさびx3、黒豆x2、お買い上げしました。

今回購入した中で、最も感動したのは、Frais Frais Bonの「濃厚チーズケーキ」です。
正直申し上げると、現地に行くまで知りませんでした。
実は、デパ地下で5〜6人が行列しているのを見て、思わず並んでしまったのです。
詳しいことは分からないのですが、ネットでも購入可能だそうです。
Frais Frais Bonは「フレフレボン」と読みます。
皆さん、お暇な時に検索してみて下さい。

043 美味求真

今朝、息子を車で塾まで送り、その後会社へ向かいました。
そして、残務を手早く片付け、高い秋空のもと、ウォーキングに出かけました。

まず、向かったのは牛天神北野神社です。大江戸線春日駅から10分ほどで着きました。

その由緒は・・、
鎌倉時代、源頼朝公が奥州東征の途中でこの地に休まれた際、菅原道真公が夢に現れて「二つの喜びがある」と告げられました。
翌年その喜びがあり、当地にあった現在の「ねがい牛」をご神体に、太宰府天満宮より魂を勧請したのが同社の始まりと伝えられています。

都会のド真ん中でありながら、小高い丘に建つ神社は静かで厳かな雰囲気でした。

参拝後、外堀通りを水道橋駅方面へ歩きました。
スターバックスコーヒーを左側に見ながら、小石川橋の交差点を南に渡ったとき、昔、ノーヘルで原付を運転中、この辺りでパトカーに止められたことを思い出しました。
しかも、青紙にサインをしなさいという警官の指示を拒否して、えらく叱られたっけ。
当時流行っていた横浜銀蝿が、私のどこかのパーツに影響していたのでしょうか(笑)。
今から30年以上も前の出来事です。

遠い昔の出来事に思いを馳せながら、私の足はある喫茶店を目指していました。
そこは、神保町の路地裏にある高校時代の思い出の店、「さぼうる」です。

高校生が喫茶店ですから、背伸びしてブラックコーヒー・・、と思いがちですが、私のここでの楽しみは「いちごジュース」でした。
男子高校生が何でいちごジュースなんだ!!と仲間は私を嘲笑しながらも、こりゃウマイ!と、私のジュースを一口飲んでは、皆、感動していました。

そういえばピザトーストも美味しかったなあ・・と思いながら店の前に着くと「日曜休業」の看板が・・。
思いつきで行動すると、こういうことになりますね。

いちごジュース&ピザトーストの夢が破れたので、次は神田藪蕎麦をターゲットにしました。
平成25年2月に火災で焼失しましたが、翌年秋に営業を再開した蕎麦の老舗です。
このまま行けば11:30の開店ちょうどくらいに着くぞ!と鴨南蛮モード全開で店に入ると、20人くらいのお客さんが列を作っていました・・。
日曜日のお昼時、ちょっと考えが甘かったですね・・。

そこで、今年オープンしたマーチエキュート神田万世橋へ行きました。
さあて、どこに入ろうか・・と思ったその時、「築地鳥藤直伝・究極の親子丼」という看板に心を奪われ、迷わず「むぎとオリーブ」という店に入りました。

先程まで鴨南蛮が占めていた私の味覚中枢を、卵とろとろの親子丼が一気に占領しました。
食してみると、これが美味い!しかも、鳥スープ付きで800円はリーズナブル!!

さぼうるも藪蕎麦もすっかり忘れて、満たされた気持ちでお支払いをしていると、そこはかとない違和感に包まれました。

・・・私以外のお客さんは、皆、ラーメンを食べているのです。
アレレ、こんなおしゃれな店構えなのに、ラーメン屋だったの?
店を出てからよくよく看板を見直しました。すると・・、

ミシュランに掲載された銀座「むぎとオリーブ」の支店??
店名の下には「CLAM(はまぐり)RAMEN」の文字が!!
鶏・煮干・蛤のトリプルSOBA!?

なーんだ、ラーメンで超有名なところだったんですね・・。
やっぱり行き当たりばったりはダメですね・・。

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余談:
因みに、横浜銀蝿の正式名は「THE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING SPECIAL」です。
横浜の大学に通っていた私にとって、
そして、大人と子供の狭間にいた私にとって、
突っ張っている彼らに、どことなく共感できる部分もあったのでしょう。
彼らは一度解散しましたが、その後活動を再開し、現在も活動中だそうです。

033 香美脆味

今日は土曜日ですが、先週に続いて出勤しています。
仕事があるというのは、大変有難いことですね。

お昼は何を食べようかと考えた末、行きつけの(?)オールプレスに行きました。
週末のお昼どきとはいえ、天気がはっきりしない今日ならさほど混んでいないのでは、という私の予想に反して、店内は満席でした。

で、仕方なく、テイクアウトです。
左がバゲット、右はベーグルです。800円+800円で1,600円でした。
ちょっとお昼にしては高価かと思いましたが、モチベーションアップになればいいかなと。
食べてみると結構ボリューミーで、お腹いっぱいになりました。

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さて、ここのカプチーノがとても美味しいことは以前ご紹介しましたが、実は最近、別のメニューにはまっています。
「フラットホワイト」です(ホワイトフラットだったか・・?)。
カプチーノよりも少しクリーミーで、これ、お勧めです。

そういえば、まもなく「アド街」で清澄白河が取り上げられるそうです。
以前のイメージとはガラリと変わりましたからね。
カフェが集まるオシャレな街って紹介になるのだと思います。
当然と言えば当然ですが、弊社は取材されませんでした(笑)。
でも、放送がちょっと楽しみです。

あっ、それから今日のランチ、コーヒーは朝の飲み残しなので、別のブランドです。
ハニーミルクラテ、ホットのグランデサイズ、スキニーミルクでシロップ少なめ、というやや要求過多なドリンクです。

さて、ブログ書いている時間があるなら、仕事しましょうかね。

追伸
タイトルの「香美脆味(こうびぜいみ)」は「ものすごく贅沢な食事」という意味です。
「無芸大食」よりは良いかと・・。

030 刎頚之友

先週末、京都に行ってきました。
といっても、今回はひとり旅ではありません。
2年に一度、「おとなの修学旅行」と題して仲間と京都旅行をしているのです。

その仲間とは・・、
小学校の同級生。

しかも9人。
男5人、女4人。

幼稚園から一緒なんて者もいますから、その付き合いは50年近くになります。
こんなに長い間、友達でいられることを本当に有難く思います。

もちろん子供の頃は皆近所(文京区)に住んでいたけれど、今は住まいもバラバラ。
仕事も様々、家庭事情も色々。
でも、何かあればすぐに連絡を取り合うし、集まる仲間。

「人生から友情を除かば、世界から太陽を除くにひとし。」
誰の名言か忘れましたが、親友は何にも代え難い存在ですね。

この仲間で、私は世話人のような立場にあります。
「忘年会やろう!」「花見に行こう!」など、常に言い出しっぺということです。

この「おとなの修学旅行」前には「公式ガイドブック」を制作します。
A5版、12ページ、中綴じです。
そして、旅行後には、写真のアルバムとDVDを作ります。
仲間からは「隊長」と呼ばれ、おだてられています。

そして、副隊長もいます。
この女性副隊長、京都の食と寺社にすこぶる詳しいのです。
そして、多方面にとっても顔が広いのです。
方向音痴が玉に瑕ですが・・。

今回が3回目の「おとなの修学旅行」は、天気にも恵まれ、非常に楽しい旅でした。
参拝したのは、初日に下鴨神社、市比賣神社、伏見稲荷大社。
翌日は平野神社、釘抜地蔵、千本釈迦堂、護王神社を巡りました。

市比賣神社を参拝後、少し時間に余裕があったので、上徳寺さんも参拝しました。
そうです、私に息子を授けて下さったお寺さんです。
皆がぜひ行きたいと言ってくれて、大変嬉しかったですね。

それから、初日の夜、ライトアップされた清水寺へ行きました。
これも予定外だったのですが、なかなか美しい風景を見ることができました。

お土産もたくさん買いました。

☆洛匠の「わらび餅」
☆満月の「阿闍梨餅」
☆吉水園の「京おんな」
☆祇園小石の「さくら飴」ほか
☆西利の「千枚漬」ほか
☆マールブランシュの「茶の菓」ほか
☆半兵衛麩の「ふふふあん」3種
☆豆政の「丹波黒 黒豆チョコ」ほか

ちょっと買いすぎでしょうか・・。

013 美酒佳肴

仕事中の昼食は、いろいろです。
会社で弁当を食べることもありますが、外食することの方が多いかと思います。

最も酷いのは、車を運転しながらパン等をかじることです。
時間がない時は、どうしてもこうなってしまいます。
もう若くないので、できれば昼食くらいはゆっくり食べたいのですが、忙しい時は、週に何度も「走り食い」になってしまうことがあります。
でも、忙しいのは有難いことですから、文句を言ってはバチが当たりますね。

近年、駐車違反の取り締まりが厳しいので、外食の際は駐車場の確保が必須です。
とはいえ、やみくもに駐車すると、「20分400円」みたいな料金もありますので、ランチ代が750円、駐車場代が800円みたいな事態に陥ります。

従って、駐車ができておいしいランチが食べられるスポットを自分なりにいくつか持っています。

そのうち、私の中で特殊な地位を占めているお店があります。
文京区にある「神名備」というラーメン屋さんです。
「かむなび」と読みます。

開店したのは1999年2月。
仕事中、偶然通りかかったのがきっかけで初めて入店したのですが、それがオープンしてまもないときでした。
ですから、私は「最も古くから通い続けている客」を秘かに自称しています。

神名備さんが好きな第一の理由は、お店の奥さんの人柄。
とにかく、接客が丁寧。そして、かゆいところに手が届くのです。

待合の椅子から店内へ誘導する時は、
「店内に段差がありますよ〜」。

会計を済ませて帰るお客には、
「自転車が両脇から来ますので注意して下さい〜」。

すべてがこんな感じなのです。

それから、客がオーダーしたものを全て記憶しているので、会計伝票が存在しないのです。
食べ終わった客がレジに行くと、オーダーしたメニューと料金を間違えることなく伝えます。
前述の通り、長く通っていますが、一度も金額を間違えられたことはありません。

一度、誉めて差し上げたことがあります。「良く全ての注文を記憶できますね」と。
すると、「何人も記憶するわけではないですから、大したことではないです・・。」
と謙遜されていました。
確かに、椅子が全て埋まったとしても12人程度ですが、私にはムリだと思います。

第二のお奨めポイントは、デザートがめちゃめちゃ美味しいこと。
マンゴープリンと杏仁豆腐、これはどちらもホント、絶品です。
「なんで?」と思った方、「町のラーメン屋で??」と思った方、一度食べてください。
一流ホテルの中華や、横浜・中華街の有名店を凌駕すること間違いないです。

第三のポイント、それは「安心」です。
化学調味料なし、国産を使用するなど、安全性にとても気を遣っているからです。
だから、値段は決して安くありません。
ラーメンとマンゴープリンを食べると、1,500円くらいになります。
加えて私は駐車料がかかりますから、決して安い昼食ではありません。

でも、キレイな店内で、気持ちの良い応対をしていただいて、おいしくお腹が満たされる、こんな幸せを味わえる対価として、全然高いとは思いません。

私のお昼に幸福感を与えてくれる神名備さんに、今後も通い続けたいと思っています。

補足:
ラーメンについて、何も言及していないことに気づきました。
もちろん、ラーメンも美味しいです。
醤油と塩がメインですが、ごまの酸辣麺もぜひご賞味いただきたいです。
お値段はヒ・ミ・ツ。