038 四苦八苦

毎日、厳しい暑さてすね。
まだまだこんな日が続くと思うと、少しげんなりしてしまいます。

さて、 今日は電車でクライアントへ向かいました。
新しい仕事の打ち合わせでしたので、足取りは軽やか(なつもり)でした。

しかし、会社を出て歩き出した途端、汗が吹き出してきました。

「あっついなあ」

ハンカチを取り出し、額を拭う姿は、間違いなく、しかめっ面だったと思います。
眉間にシワを寄せたまま、信号を渡ると、突然声を掛けられました。
見ると、かなりふくよかな外国人の女性の方でした。

「Excuse me?」
とても小さな声でした。
眉間のシワが印象を悪くしていること、間違いなしです。

女性はやおらカバンからガイドマップを取りだし、ある地点を指差すのです。
どうやら、東京都現代美術館を目指している外国人観光客のようです。

「はいはい、お安いご用ですよ。
まず、この道を真っ直ぐ行くと、三つ目通りという大きな道路に突き当たります。
信号を渡ってから左に曲がってくださいね。少し歩けば右側にありますよ~。」

ところが、この程度の英語が出ないのです・・。
「Yes, I know!」と言ったまま、フリーズしてしまいました。

眉間にシワ。固まるオヤジ。
おもてなしの国とはほど遠い光景です。

「Do you have a map around here?」
(これは結構流暢な発音だったと思います)

地図を指でなぞれば、言葉は要らないかも?
我ながら良い閃きだと感心していると、女性が地図の1ページが開いてくれました。
しかし、我々がいる場所は、その地図からギリギリ外れていました(( ̄▽ ̄;))
絵文字のとおり、「ガーン」と音がした気がしました。

「ごー  すとれいと」
「ざ  さーどしぐなる  たーん  とぅ  れふと」
「そー  ゆー  きゃん  しー  ざ  みゅーじあむ  あっと  らいとさいど」
「あばうと  てん  みにっつ  うぉーく  ふろむ  ひあ」

その後は、おおよそこんなボコボコの英語を喋りました。
突き当たりも三つ目通りも説明できていませんでした。

でも、その女性はにこやかに去っていきました。
別れ際によくよく見ると、美しくチャーミングな方でした。

英語をもう一度勉強しなければ、と痛感しました。
5年後のオリンピックのためにも。

それにしても、あの女性、無事に到着できたかしらん。

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