投稿者「izuart」のアーカイブ

026 興味津々

昨年の11月に京都へひとり旅をし、御朱印デビューを果たしたことは既に投稿いたしました。

以来、御朱印に関するサイトをいろいろと調べました。
私にとっては新鮮そのものでした。

中でも最も印象に残っているのは、
「御朱印は集めるものではなく、集まるものです」
というフレーズです。スタンプラリーとは一線を画していることを肝に銘じないといけません。

私は以下のことを決めました。
1 御朱印をいただく寺社の由来や歴史を事前に調べてから参拝すること。
2 御朱印帳は神社とお寺を分けること。
3 京都の寺社とその他の場所の寺社の御朱印帳を分けること。

御朱印集めは、私の新たな趣味となりました。

まず、お正月に地元の神社でいただきました。
決して大きな神社ではありませんが、迫力ある毛筆が印象的でした。

そして、靖国神社でも頂戴しました。
ここは私の父の名付け親が眠っているので、子供の頃から毎年正月に参拝に訪れています。
御朱印はまるで書道のお手本のような、とても丁寧な文字でした。

その後、仕事で行った原宿の東郷神社でもいただきました。
東郷神社では御朱印よりも、御朱印帳が印象に残っています。
何と、キティちゃんの絵柄入りなのです。
どうやら新製品のようです。
御朱印とキティちゃんのコラボに胸をときめかせている自分に気味悪さを覚えつつ、神社を後にしました。

東郷神社御朱印帳

025 破顔一笑

我が家のセガレは小学5年生です。
土曜日は基本的に学校は休みですが、今日は土曜授業の日でした。

私はというと、朝7時過ぎから自宅で仕事をしていました。
カミさんの話では、3時間目が学校公開で見学可能とのこと。
ちょうどいくつか仕事が片付いたので、夫婦で学校へ向かいました。

3時間目は、1月下旬に開催されたウインタースクールの総括発表会が行われました。
3泊4日、クラスの仲間と一緒に寝食を共にし、昼は雪像作り、そり遊び、スキー。
夢のような時間だったことでしょう。

しかも、5年生92名が全員で出発し、全員揃って元気に帰ってきたのですが、聞いたところ、
「欠席者ゼロ、途中で帰宅した者もゼロ」というのは過去に例がないそうです。
そういう意味でも実りあるイベントでした。

さて、セガレの学校の話をするにあたって、担任のT先生について言及しなくてはなりません。

T先生は28歳男性、昨年新米パパになったばかりの若い先生です。
若い頃サッカーをしていたにしては、現在の体重は「やや重」です(笑)。
イベントでは、先頭に立って張り切っちゃう先生で、生徒たちから絶大なる人気があります。

そして、計画委員(学級委員)を務めているうちのセガレに向かって、
「いつもクラスをまとめてくれてありがとう」
と声を掛けてくれるのだそうです。
セガレはT先生の信者と言っても過言ではないほど、心酔しています。

話は今日の3時間目に戻ります。
生徒は班ごとに模造紙にレポートをまとめ、前に出て発表をします。
雪国の生活の工夫や、旅行中の思い出など、その発表は笑いも含んだとても楽しいものでした。

最後の班が発表を終えると、ある男子生徒がこう発言しました。

「お笑いが見たいです。」

一瞬何のことか理解できませんでした。
先生も「??」といったリアクションでした。

そして、
「あ〜、あの余興がまた見たいということですね。誰かが手伝ってくれるならやります。」
とT先生。

「はい、ぼく、やります!」
と笑顔で挙手したのは、ややぽっちゃり体型にメガネのK君。

「じゃあ、やりましょう」と先生はちょっぴり嬉しそうです。

そして、繰り広げられたのは、T先生とK君による「ラッスンゴレライ」でした。

これがなかなか上手なのです。最近流行しはじめたお笑いコンビのネタをキチンと再現していて、二人の呼吸もピッタリ。
ややぽっちゃり気味の「8.6秒バズーカ」で、教室は演芸場と化しました。

なーるほど!
サングラスも用意されていたし、これは打ち合わせ済みだったんです。

それにしても、学校公開の日に子供達の親の前でラッスンゴレライを披露してしまうT先生、
なかなか楽しい先生です。

私は小学校の後半3年間、担任の先生と反りが合いませんでした。
例えばこんなことがありました・・。

図書館での読書の時間、私はベーブルースの本を読んでいました。
すると、
「みんな、ヤマダはベーブルースの本なんか読んでいるんだよ!」
と皆の前で先生に叱られました。

図書館にあった本なのに・・。偉大な野球選手の話なのに・・。
子供心は大層傷付きました。
でも、その前に何か先生に反抗していたのかも知れませんね。

ですから、今のセガレとT先生の関係をとても羨ましく思います。
本当に幸せ者だと思います。
セガレは幼稚園の時も先生に恵まれました。
その話は、いつかの機会にしたいと思います。

024 商売繁盛

今日2月6日、弊社の近くにブルーボトルコーヒーが開店しました。
以前このブログでも紹介しましたが、清澄白河が日本一号店だそうです。

開店の日、午後にでもふらっと行ってみようかなあ、なんて悠長なことを考えていました。

すると、朝8:30に出勤してきた弊社営業のF君が、
「社長!朝から行列です!」
開口一番、そんな報告を受けました。

朝8時過ぎから、お客さんとマスコミが既に来ているようです。
そして、よくよく聞いてみると、営業のF君、ブルーボトルコーヒーの外国人社長とツーショットで写メを撮ったとか。
スマホを見たら、肩こそ組んではいませんが、社長さんと笑顔で写っていました。
F君は、話題好きというか、ミーハーというか、なかなか楽しい男です。

かくいう私も、お客さんを数件訪問した帰り、オープン当日の様子を見に行きました。

スゴイことになっていました。

写真は午後1時頃の様子です。

DSC_0033

お店の向かって右側に100人以上の行列ができていて、また、写真には写っていませんが、行列の右側にある路地にまで、人が溢れていました。

近所の製本所の社長の話では、朝来たお客さんが2時間半並んだそうです。
ということは、私が写真を撮ったころに来店したお客さんは、一体何時にコーヒーが飲めるのでしょうか?明日からの週末は、もっともっと混雑するのでしょうね。

弊社も、私が朝出勤してきたらお客さんがもう行列を作っていて、
「伊豆アートさん、印刷お願いします!」
なんてことにならないかなあ、と太陽が西から昇るよりも確率の低い妄想を抱きました。

我が町が賑やかになることは、大変嬉しいことですが、騒音やゴミなど新たな問題が起こらないことを祈りたいと思います。

023 後生可畏

2015年最初の投稿です。
今年も宜しくお願いいたします。

さて、弊社の近所にコーヒー屋さんがオープンしたことは以前に書きました。
「オールプレス・エスプレッソ・東京ロースタリー&カフェ」というカフェです。
一度では覚えられないですね。

このカフェに今週何度か足を運びました。
オーダーは決まって、「カプチーノをひとまわり大きなサイズで」。
今日は社員の分も含めて、ふたつ注文しました。

「ああ、この女性のスタッフさん、昨日もいたなあ・・」なんて考えていたら、
「このあたり、よく通られるんですか?」
と、その若くて可愛いスタッフの方に話しかけられました。

「会社がこの近くなんです。」
「どこなんですか?」
「信号の少し先です。へんてこりんな青いのビルの1階です。」
「へんてこりん?」
「ちょっと変わった建物なんですよ。」
「そうですか。」
「これから社に戻るので、女性社員の分も含めてふたつお願いしたんです。」
「あら、優しいんですね。」

少しだけ会話が盛り上がっちゃいました。
オジサンとしては少し照れもありましたが・・。

しかし、数回来店しただけで顔を覚えてくださるのは、客として嬉しいですね。
そして、こういう小さなことが、商売人として重要なことだと感じました。

ほんの日常の出来事ではありますが、若い女性から大切なことを教えていただきました。

ところで、このカフェ、なかなか人気があり、平日の日中も店内は混んでいます。
肝心な味の方は・・・、
すこぶる美味しいです。

香りも抜群です。

このカプチーノの味を覚えると、☆☆☆バックスコーヒーから足が遠のきます。
これ本当です。

来月にはブルーボトルコーヒーも清澄白河にオープンします。
今、我がエリアはカフェの町として人気急上昇中だそうです。

弊社の近くには深川七福神の大黒さんと毘沙門さんもあります。
カフェで寛ぎつつ東京の下町を散策、なんていかがですか?
皆さん、ぜひ清澄白河にお越し下さい。

補足:
オールプレスのコーヒーの写真です。
(何故MacBookの上で撮影したのか、理解に苦しみます・・。)
実は、このブログには写真は掲載しない!と決めておりました。
しかし、初フォト掲載です。
まあ、掲載しないことに、さしたる理由はありませんでしたので・・。

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022 会者定離

蓮心院日美信女。

大切な友人「ユミ」の戒名です。
平成22年1月4日、49歳で亡くなりました。

28日、大学の同級生達と静岡県三島市までお墓参りに行ってきました。
4年前、ユミの通夜にも今日と同じメンバーで参列しました。
ユミには当時大学生と高校生の息子さんがいて、大学生の長男が最後にお礼の挨拶を行いました。

「本日はお忙しい中、ご参列いただき有難うございました。・・・
・・・・・ぼくたちはこれで兄弟二人だけになってしまいましたが・・」

この挨拶を聞いた時、溢れる涙を止めることが出来ませんでした
今も忘れることができず、心に残っています

私は現在53歳です。既に、大切な友人を何人か亡くしています。

会者定離という仏教の言葉があります。
出会う者とはいつか必ず別れる運命なのでしょうが、悲しいことですね。

風もなく、大変穏やかな天気のもと、久しぶりにユミと繋がることができて今日はとても有意義な一日となりました。

ユミの墓石には「絆」の文字が刻まれています。
私の分も頑張って生きて、と言われたような気がしました。
一年頑張ったよと、来年、ユミに報告しに来たいと思っています。

021 愉快活発

日本最古の活字を見たくて訪れた圓光寺さんでのこと。
拝観料を納めるとき、『御朱印 300円』という文字が目に入りました。

そう言えば、以前雑誌『HANAKO』で御朱印に関する対談記事を読んだものの、ちょっと敷居が高いような感じがして、十分消化しないままにしていました。

御朱印帳を用意しないといけないとか、浄土真宗のお寺ではいただけないとか、常識やマナーをまずは勉強しないとダメだな、という印象を抱いていました。

でも、圓光寺さんで私が見たのは、A5ほどの用紙に既に日付も記入されたもの。

勇気を出して『拝観料と御朱印もお願いいたします』と申し上げると、お寺のパンフレットと一緒に、袋に入った御朱印を下さいました。

奉拝 平成廿六年十一月十五日
南無千手観世音
瑞巌山 圓光寺

そう書かれた墨文字と朱色の印が織りなす芸術品・・。
記念すべき御朱印第一号を手にしました。
遠い昔の偉人と、少し繋がったような感覚がしました。

続いて訪れたのは詩仙堂さん。
拝観料を納めて中へ進むと、
『先に本堂を見学してください。あとから戻ることはできません。
とのアナウンス。

靴を脱いで本堂へ進むと、絵はがきなどと一緒に並べられた御朱印を発見。
しかも、圓光寺さんと同じスタイル。

『御朱印を頂戴したいです。』

ほんの少し「こなれた感」を漂わせて、初穂料300円を納めました。
わずか30分ほどで、2枚の御朱印が私の鞄に仕舞われました。

この日、最後の目的地は赤山禅院です。
ぜひここでも御朱印を頂戴したいと思っていると、
「御朱印は福禄寿殿でお渡しいたします」との看板発見。

アレ?ここは七福神に関連しているのかしらん・・。

私はそんなことも知らずに訪れていました・・。
掛け寄せ(集金)の神さんであることは予習していましたが、ここが全国の七福神めぐりの発祥とされる都七福神のひとつ、福禄寿のお寺であることを知らなかったのです。

福禄寿殿でお参りをしたあと、
「御朱印をお願いします。」
その口調は、超初心者であることを忘れているかのようでした。
すると・・、

「御朱印帳はお持ちですか?」

「あっ、あの〜、忘れました・・。というか持っていません・・。」

「そちらにある御朱印帳はイラスト入りでお奨めです。いかがですか?」

「はい、ぜひお願いいたします。」

即答でした。2,000円お納めしました。
若干ドヤ顔になっていた私に、冷や汗が襲いました。
赤山禅院さんは、書き置きではなく、その場で書いて下さるようでした。

予定していなかった御朱印集めでしたが、3つの御朱印を眺めていると何故か有難い気持ちになってきます。
思い切って圓光寺さんでお願いしてみて良かったとつくづく思います。

私の購入した御朱印帳は、都七福神のイラストが書かれていて、そのとなりに御朱印が書けるようになっています。
毘沙門天は東寺、弁財天は六波羅蜜寺、布袋尊は万福寺・・。
都七福神の御朱印はぜひ集めたいと思っています。

帰ってきたばかりなのに、もう行きたくなってしまいました。

020 温故知新

京都日帰り旅の続きです。

清水寺や南禅寺など、中心部に位置している有名どころは外し、観光客が少なめで紅葉が進んでいるところはないものか・・、出発前、ネットやガイドブックでいろいろ調べました。

なるべく北へ行った方が色づきが進んでいるのではないかと思い、一乗寺・修学院エリアに狙いを定めました。

そんな中、圓光寺さんというお寺さんを見つけました。
正直、これまで知らなかった寺院でした。
十牛之庭(池泉回遊式庭園)、奔龍庭(枯山水)、水琴窟、紅葉・・。
見どころ満載の魅力的なお寺さんのようです。

そして、もうひとつ。

ここには、日本最古の印刷用木活字が保存されているのです。

私も印刷業の端くれです。大いに興味を抱きました。

昼食後、叡山電鉄一乗寺駅で下車し、歩くこと約15分。
圓光寺さんに到着しました。

拝観料500円を納めて、本堂へ。
重要文化財でもある日本最古の活字とご対面です。

結構大きなサイズで、2号とか3号くらいに見えました。
漢字もカナもありました。般若心経を組んだものもありました。
カナは「いろは順」ではなく「五十音順」で並んでいましたね。

日本最古の活字を前に、印刷のルーツに出会ったようで感動しました。

ところで、拝観料を納めた際にいただける圓光寺さんのパンフレット。
これがとってもスマートなのです。
A4やB5の三つ折りといった体裁はよく目にしますが、
圓光寺さんは、140ミリの正方形で、12ページ・中綴じなのです。

紙はダル系の135kgベース。
モノトーン調の瀟洒な表紙に、写真とテキストをすっきりレイアウトした本文。
デザイナーの優れた感性を感じるアートなパンフレットです。

それから圓光寺さんのオフィシャルサイトもぜひご覧下さい。
華美ではないけれど凄艶で、美的センス溢れるWEBです。

Facebookもあります。この時期は紅葉のニュースが楽しめます。

日本最古の活字を所蔵しているお寺さんだけあって、パンフレットをはじめ、ホームページもFacebookも、秀逸な出来映えです。

同業の大先輩から、印刷業はこうあるべし、と学んだ気がいたしました。

019 千客万来

一昨日の土曜日、日帰りで京都に行ってまいりました。
しかも、初めてのひとり旅です。

始発の次、06:06分東京駅発の新幹線の座席を確保。
私ひとりですから、04:30過ぎに起床する勝手気ままなスケジュールを組みました。
ところが、東京駅に着いてみると新幹線が発車を見合わせているとのアナウンス・・。
05:30過ぎに、新横浜駅で車両の上に人がよじ登って停電を引き起こしたそうです。
結局出発したのは約1時間遅れの07:10・・。
ちょっと残念なスタートでした。

予定より80分ほど遅れて、京都駅に到着しました。
京都には、我が家にとって大切なお寺さんがあります。
「京の世継ぎさん」とも呼ばれている、上徳寺さんという小さなお寺さんです。
結婚して8年、子宝に恵まれなかった私たち夫婦に、息子を授けてくださった有難い、ありがたい、お寺さんです。
「ここには君の神様がいるんだよ」と小さいときから言われている息子は、上徳寺さんに来ると神妙な顔をします。
子供ながら、なにか感じることがあるのでしょう。

この日も最初に訪れたのは上徳寺さんです。
今回の旅の大きな目的のひとつが、ここ上徳寺さんの参拝だからです。

ご加護のお陰で息子も無事に11歳。中学受験もだんだん近づいてきました。
元気に受験の日を迎えられますように、とお願いしてまいりました。

それから、商売の神様「伏見稲荷大社」を参拝しました。
社員の健康と社運上昇を祈願してまいりました。

昼食はカレーうどんで人気の「日の出うどん」さんと決めていました。
朝の事故の影響で予定より遅れていたため、伏見からタクシーで向かいました。

11:15、目的地に到着。開店は11:00です。
残念・・、大行列です・・。ざっと20人以上は並んでいました。
仕方なく、もう1件の候補に急遽向かい、どうにか食事にありつけました。

秋の京都は紅葉目当ての観光客で賑わいますが、真っ盛りというにはこの時はまだ早く、「色づきはじめ」という評価が目立ちました。

それでもたくさんの人が訪れていました。
外国人観光客も、ものすごく多く見かけました。
観光地・京都の人気はすごいですね。

ちなみに・・、
☆朝、京都駅のタクシー乗り場では乗車まで15分ほど待ちました。
☆路線バスは、お客さんが乗れないほどの混雑でした。
☆京都駅近くのコインロッカーは「使用中」ばかりでした。
☆スターバックスではお客さんが店の外にあふれていました。
☆蹴上のホテルの喫茶も待ち時間でした。

桜や紅葉が古都を彩る季節に訪れたい気持ちと、少し空いている時期にゆっくりと寺社を巡りたい気持ち。
難しいですね。

午後、洛北方面を巡った話は、改めてご紹介したいと思います。

018 風樹之嘆

先日、私の幼なじみのお母さんが亡くなりました。
小学校の同級生のお母さんですから、小さい頃からとてもお世話になった方です。

私が大学生の時。
デビューした頃の島田紳助さんのような髪型をした私は、友人と地元を歩いていました。

「あの子、ラーメン屋の出前持ちみたいな髪の毛してるけど、国立大学通っているのよ。」

私を見かけたそのお母さんは、近所のお友達にそう言ったそうです。
そうなんです、そんな遠慮の無い間柄なのです。
子供の頃から私を見知っているので、なんでもお見通しなのです。

大切な方の葬儀に参列するのは、時の流れとともに不可避なこととはいえ、悲しいです。

その同級生はお父さんを15年前に亡くしています。
不運にも、53歳にして、両親とお別れをしたわけです。

私は幸いにも両親が健在です。
父親は81歳にして、まだ現役です。
毎日仕事をしています。
車の運転が少し心配ですが・・。

母は料理が上手で、たまにご馳走になっています。
カミさんには申し訳ないけれど、やはり母の料理は絶品です。

「親孝行したいときに親はなし」

同級生を見回しても、両親が揃っている方が少なくなっているようです。
他人に迷惑を掛けずに生きていくこと。仕事をきちんとすること。
これが一番の親孝行なのかも知れませんが、今できることを再考したいと思います。

 

017 遠慮会釈

昨日、仕事で千葉県内を車で走っていました。
東関東自動車道・四街道インター近くの一般道路です。
そのあたりは、信号が少なく、道路交通法はちょっと置いとくと、60km以上の速度でビュンビュン走ることのできる道路です。

その途中に、「押しボタン式信号」がありました。
普段、滅多に赤にならない信号が赤になったので、正直、こんなところに信号があったのか、と思いました。

こんなところに信号があったのか、と思ったくらいですから、換言すれば「チェッ、ついてないな」くらいの感覚でした。
もっと言えば、「誰だよ、押しボタン押したのは・・」といったところでしょうか。

私は、信号の3台目で停車しました。
反対車線に車はいませんでした。

どんな人が渡ってくるのかと前方を眺めていました。
きっと近隣に住むお年寄りなのだろうと・・。

しかし、車のカゲから現れたのは、意外にも小学生でした。
しかも、5〜6年生と思われる長身の男の子でした。

「おいおい、男の子なら、押しボタンなんか押さずに、車のいないとこ見計らってダッシュで渡っちゃおうよ。」

そう思った瞬間、信じられないことが起こりました。

横断歩道を渡り終えたその小学生は、停車している我々の方を向き、学帽のつばに手を添えて、深々と一礼したのです。

心臓がドキリとしました。

赤信号でちょっと止まった程度で、何となく不快な気持ちになった自分が、すこぶる小さな人間に思えました。

そして、この少年の親御さんにお目にかかってみたい気がしました。
子は親を映す鏡と言います。きっと品格ある方なのだと思います。

反省が必要です。
しかも、猛省です。