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098 堅忍果決

21日、神田明神で、新春の風物詩「寒中禊(みそぎ)がまん会」が行われました。
新成人が冷水を浴び、身を清める行事ですが、一般の方も参加できるようです。

私が到着したのは9時半頃でしたが、すでに多くの人がカメラを持ち、集まっていました。

並んで待っていると、10時の開始直前「参加者が走ってくるので一旦下がって下さい」と。
カメラを構えて、30分以上前から並んでいた人にとっては不満だったでしょう。
中には自分のポジションを守るために、その場から動かない年配の男性もいました。

すると・・・・、
「はいはい、どいて!下がれ下がれ!邪魔、ジャマ!!」
法被が似合うお腹デップリの下町のオジさんは、なかなかの迫力でした。

そうこうするうち、ふんどし姿の男性と、白装束をまとった女性が走ってきました。
そして、2周目、禊の場所に参加者が入ると、下がっていた見物人が一斉に動きました。
元々2列目にいた私は、要領よく最前列を陣取りました。
ま、周囲の平均年齢は明らかに私より上でしたから、当然と言えば当然の結果です(°▽°)

寒中禊を間近で見たのは初めてでしたが、これは真似できませんね。
水を頭から浴びるたび、気合のこもった声を上げる参加者の迫力に押されっぱなしでした。

粉雪が舞った一昨日に比べれば、昨日は幾分気温も上がりましたが、時折強風が吹き荒び、見ているだけでも足先が冷えてきました。
そんな中、もちろん参加者は裸足。
しかも、冷水は一度浴びれば終わりではなく、ローテーションして何度も浴びるのです。

私も少しは見習って、午後から気合いを入れて、残った仕事を片付けたいと思います。

寒中禊02

寒中禊01

092 千変万化

初詣に関して、ちょっと衝撃的な報道を目にしました。
東京都港区の愛宕神社が、1月4日限定で、初詣の賽銭を電子マネーで受け入れるのだそうです。
以下、ニュースの抜粋です。

電子マネーの導入は、「楽天エディ」を展開する楽天側が提案した。
当日は楽天が無償で読み取り端末1台をレンタルする。
通常、決済ごとに加盟店からもらう決済手数料もとらない。
午前8時から日没ごろまで、本殿前に常設されている、さい銭箱の横に端末を置く。
参拝者は好きな金額を1円単位で入力。自身のカードや携帯をかざすと決済される。

愛宕神社は虎ノ門ヒルズの近く、都会のど真ん中にあります。
また、自然の地形としては東京23区でもっとも標高が高い愛宕山の山頂に鎮座しています。
総本社は京都の愛宕神社で、防火・防災に霊験のある神社として知られています。

愛宕神社01

偶然ですが、一ヶ月ほど前に、私もはじめて参拝しました。
参道には急な石段があって、「出世の石段」として知られていますが、噂に違わぬ急階段でした。

愛宕神社02

それにしても、お賽銭が電子マネーですか・・・・。
スゴイ時代になったものです。
賽銭泥棒が、成り立たなくなる訳ですね。

そのうち、拝殿で手を合わせている横から「ワオン!」なんて音がしたりするのでしょうか。
御朱印がプリンター出力、なんてことにはならないで欲しいなあと思ったりします。

愛宕神社03

083 天潢之派

平成28年10月27日、三笠宮崇仁親王が100歳で薨去されました。
謹んで哀悼の意を表します。

このニュースが報道されたとき、ほとんどのメディアが「薨去」と報じました。
確か、昭和天皇が亡くなられた際は「崩御」と報じられていたはず‥‥。
なぜ表現が異なるのか、ちょっと調べてみました。

崩御(ほうぎょ)
日本の天皇陛下をはじめ、皇帝、国王、太皇太后、皇太后、皇后、その他君主などが亡くなられたとき

薨御(こうぎょ)
皇太子や大臣が亡くなられたとき

薨去(こうきょ)
皇太子妃、親王、親王妃、内親王、または、*位階が三位(正三位・従三位)以上の方が亡くなられたとき

卒去(そっきょ、しゅっきょ) 王、女王、または、位階が四位(正四位・従四位)、五位(正五位・従五位)以上の方が 亡くなられたとき

*位階とは、長く官職にあった者や特に功績のあった者など付与される栄典の一つで、
第二次世界大戦以降は、故人にのみ与えられています。

これはなかなか難しいですね‥‥。

死去・逝去・永眠・他界・鬼籍に入る。
私のボキャブラリーはこの5つくらいでしたが、どれも皇室には使用しないんですね。
しかも、身分によって使い分けなければいけないところが、非常にデリケートだと感じます。
宮内庁のスタッフはこれら難解な用語がすべて頭に入っているとしたら、恐れ入りますね。

その宮内庁のホームページには「用語集」が掲載されています。
これもなかなかヘビーでしたが、とても興味深い内容でしたので、一部をご紹介します(http://www.kunaicho.go.jp/word/)。

・行幸(ぎょうこう)天皇が外出されること
・還幸(かんこう) 天皇が行幸先からお帰りになること

・行啓(ぎょうけい)皇后・皇太后・皇太子・皇太子妃が外出されること。
・還啓(かんけい) 皇后・皇太后・皇太子・皇太子妃が行啓先からお帰りになること。

・行幸啓(ぎょうこうけい)天皇・皇后がご一緒に外出されること
・還幸啓(かんこうけい) 天皇・皇后がご一緒に行幸啓先からお帰りになること。

おそらく、「幸」や「敬」には皇族が外出されるという意味があるのでしょうね。
私の持っている漢和辞典には、掲載されていませんでしたが‥‥。

いずれにしろ、こういった使い分けが理解できたら、新聞記事が楽しくなるかも知れません。
眞子様や佳子様、愛子様がご結婚される際には、目新しい言葉が紙面を飾るでしょうから。
ちょっと勉強してみようと思っています。

【余談】
「鬼籍に入る」は、「はいる」ではなく、「きせきにいる」と読むのが正解です。

073 一子相伝

先日、突然夜景が撮りたくなって、レインボーブリッジに行きました。
車は、お台場海浜公園中央駐車場に停めました。

まず目指したのは、アクアシティお台場3Fのスターバックスです。
広い店内に、椅子が独特に配置されており、とても寛げるスペースでした。
また、場所柄なのか、お客さんの平均年齢が非常に若かったですね。
ワタクシ、間違いなく最高齢でした。
カプチーノ(ホット)なんかオーダーしている人、私以外には見当たらなかったです。
2人に1人は、フラペチーノ、飲んでました。
3人に1人は、ポケモンGO、やってました。

ここに寄ったのは、コーヒーが飲みたかったという理由だけではありません。
ここのテラスからの眺望を確認したかったのです。
予想通り、目の前がレインボーブリッジで、少し高い位置から撮影できました。

スタバのテラスから

その後、テラスを歩いていると、若い女性に声を掛けられました。

写真を撮って欲しい、というリクエストでした。
快く応じると、20台前半の男女5人グループで、スマホを渡されました。

スマホか…。苦手だな…。老眼鏡持ち合わせてないし…。

本音は隠し、努めて明るく『撮りますよ〜』と言いながらスマホを構えました。
すると、カメラ越しの若者たちが、意外にカタい表情なのです。

ありゃ、テンション低いな。
ちょっとシャイな若者集団?

それとも、撮影を頼んだこのおっさん、苦手なタイプだった?

よし、アレをやろうと決めました。

じゃあ、もう1枚、撮りますね。
イチ・ニ・サンで撮りますよ。

イ〜チ・ニ〜・サ〜ン・シ〜・ゴ〜・ロ〜ク……。

え?みたいな反応でしたが、クスっと笑ってくれた「ロク」あたりでシャッターを切りました。

これ、アメリカ仕込みの『笑顔を撮る方法』なんです。

ワタクシ、大学時代にアメリカ西海岸でホームステイを経験しました。
そこでお世話になったホストファミリーのご主人・フランクは、大のカメラ好きで、
『これはとっておきの方法だ。必ず笑顔が撮れるぞ。Masamiにだけ特別教えよう。』
ニコンの愛機を手に、自信たっぷりに、伝授されました。

しかし、この必殺技、過去何度か大きく外したことがあります。
そういえば、日米の国民性の違いについては、フランクは言及してなかったか…。

071 嘉辰令月

今日は私がこの世に生を受けて、ちょうど20,000日目にあたります。
私にとって20,000回目の朝なんだなあと、今朝はどことなく感慨深い思いでした。
単純に20,000÷365=54.79ですから、なるほど、55歳の誕生日前にこの日は来るんですね。

20,000日目であることを知ったのは、思いがけないことがきっかけでした。

私には98歳になる伯父がいます。
10月が誕生日なので、来年秋には100歳になります。
100歳って日数にすると何日になるんだろう?
そんな疑問からでした。

振り返ってみると、私にとっての5,000日目は1975年6月30日(月)。
中学2年になって3ヶ月後。
スポーツに打ち込む訳でもなく、
一生懸命勉強する訳でもなく、
生意気盛りの中2には、彼女がいるはずもなく・・。
これといって特徴のある少年ではなかったですね。

10,000日目は1989年3月8日(水)。
27歳春。
どちらかといえば結婚願望のある方でしたが、全く叶いませんでした。
春が身近に感じられず、
将来の展望も開けず、
やや暗い青春時代を送っていました。

15,000日目は2002年11月15日(金)。
結婚して約7年。
40歳を過ぎても子宝に恵まれず、
友人たちの子は着々と成長し、
周囲から二世を期待する声も若干遠ざかりはじめ、
人生設計の修正が必要だな、と感じていました。
カミさんと二人の生活をどう楽しんでいこうかと・・。
まさか、翌年秋にセガレが生まれるなんて、想像もしていませんでした。

そして、20000日目、2016年7月24日(日)。
家庭は円満だし、
両親は元気だし、
今日のご飯に困ってはいないし・・。
人並みに仕事のストレスは抱えておりますが、幸せな節目の日だと思っています。

20000日だ、20000日だ、と騒ぐ私をよそに、家族の反応はいたって冷静でした。
しかし、しつこく訴え続けたらカミさんが晩飯に付き合ってくれました。
『20000円の料理を食べる資格が今日のオレにはあるんじゃないか!』との主張は、
あっさりと否定されてしまいましたが…。

因みに98歳になる伯父は、既に36,000日を超えています。
ん・・、先は長い・・。

068 覧古孝新

「どうして伊豆アートさんって名前なんですか?」

たまにこんな質問を受けることがあります。
所在地は東京ですし、私の名字は山田ですから、疑問に思うのは自然かと思います。

答えは、弊社の創業者である父が伊豆の生まれだから、という陳腐なものです。

静岡県田方郡で農家の三男坊として生まれた父は、昭和24年、荷物をひとつ抱えて上京しました。
印刷会社で働きはじめた少年の夢は、一人前の商人になって、将来自分の店を持つことでした。

そして、昭和52年4月、44歳にして夢を叶えました。

会社を辞めると聞かされた時も驚きましたが、もっと驚いたことがあります。
それは、会社名が「大伊豆印刷株式会社」だと知ったときです。
「えー、ほかにないのー?」
17歳と15歳の姉弟は、口を揃えて反対しました(笑)。
東京で開業するのになんで伊豆なの?と、子供の感性には合わなかったのでしょう。
そして、父の故郷愛に思いを寄せることも出来なかったのでしょう。

開業にあたっては、周囲の方々から多大なるご支援をいただいたそうです。
勤務していた会社の社長、お取り引き先のお客さま、下請けの皆さん、税理士の先生・・。
特に、○城様と西○様には、心強いご支援をいただいたと聞いています。
人とのご縁は、人生を変えるほど大切なのものだ、と改めて思います。

父は昭和8年生まれなので、現在83歳になります(平成28年7月時点)。
年齢なりにガタはきているようですが、お陰様で毎日仕事をしています。

昭和8年。
どんな時代だったのか、ちょっと調べてみました。

この年に生まれた著名人は・・、
誰はさておき、天皇陛下がお生まれになったのが、この年の12月23日です。
なるほど、父は陛下と同じ年齢だったんですね・・。

オノ・ヨーコさんは2月18日生まれ。父と誕生日が1日違いですね。
芸能人では、宍戸錠さん、若尾文子さん、草笛光子さん、黒柳徹子さん・・。
故人では、菅原文太さん、藤田まことさん、池内淳子さん、南田洋子さん・・。
なかなか大物揃いです。

注目すべきは、ビスコとトクホンがこの年に発売を開始したことです。

ビスコは、昭和8年2月、1箱10銭で発売されました。
馴染み深いのは赤い箱だと思いますが、緑の箱の小麦胚芽入りビスコが私は好きです。
また、我が家では、ビスコの保存缶(賞味期限5年間)を非常食として保管しています。

トクホンは、商品名でもありますが、現在は「株式会社トクホン」と社名にもなっています。
また、トクホンの名の由来は、室町後期から江戸初期にかけて活躍した医師・永田徳本です。
諸国を巡り、安価で医療活動を行ったといわれる放浪の医者だそうで、享年118歳とのこと。
何か謎めいた人物ですね・・。

どちらも80年以上愛され続けている裏には、多いなる企業努力があるはずです。
長年培ってきた信用、見習うべき点は多いですね。

補足
「大伊豆印刷」に関する表記については、他の企業名を中傷する意図はありません。

067 曇華一現

先日京都で立ち寄った、小さな小さな天神様の話です。

京都ひとり旅の楽しみのひとつは、昼ご飯です。
京都には様々なジャンルの美味しいお店がひしめいています。

今回私は、京都屈指の繁華街・四条河原町から少し西に進んだところにある、本家尾張屋という蕎麦屋さんでお昼をいただきました。

この店は、創業550余年という歴史を誇るお蕎麦屋さんで、蕎麦がおいしいことは勿論、「そば餅」というお菓子(饅頭)がとっても美味しいのです。
それもそのはず、創業時は和菓子屋だったのだそうです。

火除天満宮02

天麩羅御膳でお腹を満たしたあとは、すぐ裏手にある火除天満宮を参拝しました。

上の写真は寺町通りから撮影したものです。
見ての通り、ビルの一角のようなところに鎮座しています。

撮ったアングルが悪いのですが、左側はセブンイレブンです。
入口脇には大変立派な社号標があるのですが、神社の存在に気づかない人も多いと思います。

右側の鳥居の先が参道です。
が、ビルの側道のようなロケーションです。
左側はビルの壁面なので、かなりの圧迫感があり、一般的な参道とはかなり差違がありますが、当然手水舎もありますし、社務所や神牛もあり、小さな橋も架かっています。
そして、20mほど進んだ突き当たりの左側に拝殿があるのです。

因みに、火除天満宮(ひよけてんまんぐう)という名称の由来は、元治元年(1864)の蛤御門(はまぐりごもん)の変で、この一帯だけが奇跡的に類焼を免れ、その後もしばしば火難から救われたという伝承によるのだそうです。

とても小さな天神様なので、普段は無人です。
しかし、キレイに手入れがされていて、気持ち良く参拝ができます。

無人なので御朱印はいただけない・・と思われがちなのですが、実はいただけます!
もちろん、自動販売機で売っているわけではありません。

岡本鏡店

実は、斜め向かいにある岡本鏡店さんという一般の商店でいただけるのです。
火除天満宮さんには特に氏子がいないため、地域の中で「岡本鏡店」さんが代表で神社を管理されているそうです。

そうと知りつつも、入店するには少し勇気が入りました。
“ ひょっとしてガセネタなのではないか・・。”
“ そもそも鏡屋さんって、これまで入った経験がないし・・。”

少し胸の動悸を感じつつ、店のドアを開けました。

「こちらで天神様の御朱印がいただけると伺ったのですが・・。」

と申し上げると、男性スタッフの方が快く応対してくださいました。
社務所以外で御朱印をいただくという、貴重な経験をしました。

火除天満宮御朱印

064 感謝感激

ある資料によると、日本にはおよそ822,000人の山田さんがいて、日本の苗字ランキング、第12位だそうです。
印象としては、もうちょっと順位が上でもいいような気がします。

学生時代、周囲には、大抵私以外の「山田さん」がいました。
一番面倒だった思い出は、山田仁美さんという女性がクラスにいたときです。
ちょっと短気な体育の先生が、出席をとろうとして「山田」が混合したらしく、

『やまだまさみ、やまだひとみ、お前はどっちなんだ!』

とご立腹になったことがあります。
私は自分の名前が女性っぽいことを重々承知していますので、こういうことには慣れていますが、やまだひとみさんは女性ですからね、さぞイヤな思いをしたでしょうね。

そして、私には、山田という同姓の親友がいます。

彼の外見上の特徴は、185cmの長身。強面。威圧的。鳩胸。そして、凶暴。低音。
20年以上前、彼とよく飲みに行ったのですが、どちらも山田なので、お店では『大きい山田さん』『小さい山田さん』と、呼び分けられました。
これは正直あんまり気分が良くありませんでしたね(笑)。

で、先日、その大きい山田さん夫婦と焼肉を食べに行きました。
その際、第一志望校合格おめでとう、とセガレに入学祝いをいただきました。
そのほかにもうひとつ、スペシャルでサプライズなプレゼントがありました。

青果市場の店長でもある彼が用意してくれたのは『太陽のタマゴ』。

太陽のタマゴ

今年4月7日の初セリで、1箱2玉入りが20万円で競り落とされた宮崎産完熟マンゴーです。
彼曰く、今も有名果実店で、1個15,000円ほどで売られているのだそうです。
54歳にして、ワタクシ、初めて実物とご対面しました。

そして、その味は・・、

濃い!
甘い!!
深い!!!

言葉に尽くせぬ感動的な味でした!
今まで食べていたマンゴーとは、全く違う種類の食べ物でした!

太陽のタマゴ02

こんな高級品、ゼッタイ自分では買わないでしょうからね。
人生最初で最後の太陽のタマゴかも知れません。
いや〜全く有難いですね。

 

市場というところには、普段スーパーではお目に掛かれない商品が数多くあります。
特に、彼の店は、一級品を数多く揃えているので、心奪われる商品が所狭しと並んでいます。

見たこともないようなサイズ感の果物だったり、
何かと何かを掛け合わせた見慣れぬ新種だったり、
全く時季外れの商品が当たり前のように陳列されていたり・・。

千住市場の関水青果さんです。
一般の方も入場できます。
でも、市場ですから、午後は閉まってしまいます。
午前中早い時間帯に、ぜひ、足をお運びください。

059 吉凶禍福

石清水八幡宮に関して、もうひとつご紹介したいことがあります。
それは、おみくじです。
私が引いたおみくじはこれでした。

「平」

「平」です。
「たいら」と読むのだそうです。
調べて見ると、石清水八幡宮以外にも、広島の厳島神社や大阪の住吉大社、香川の金刀比羅宮などでも見られるそうで、場所によっては「へい」「ひら」と読む場合もあるそうです。

石清水八幡宮のおみくじに「平」があることは、事前に調べて知っていました。
ですから、参拝に行ったときは試しに引いてみようと決めていたのですが、まさか本当に「平」を引くとは思いませんでした。
いわば狙って引いたも同然ですから、「大吉」よりも嬉しかったですね。

「平」は『普通』という意味で、吉凶のふり幅が狭いのだそうです

調べてみると、ここには「未分」という運勢のおみくじもあるそうです。
「いまだわかれず」と読み、吉にも凶にもなるという意味だそうです。

普段は、大吉でも凶でも神社に結んでくるのですが、こればかりは持ち帰ってきました。
この日の午後、北野天満宮さんで引いた「大吉」のおみくじとともに。

046 半信半疑

今回も漢字の話題です。

画数の多い漢字は何?と聞かれて思い浮かぶのは、どんな漢字ですか?
私がとっさに浮かんだのは、憂鬱の「鬱」でした。
(といっても正確に書くことはできませんが・・)
この漢字はどうやら29画のようです。

それでは、最も字画が多い漢字は一体何画なのでしょうか?
調べてみると、84画の漢字があるようです。

その漢字は、まず、「轟」という字と同じように、雲を3つ並べます。
(「䨺」です。)
そして、その下に龍を3つ同様に書きます。
(「龘」です。)

それで一字です。
「たいと」「だいと」「おとど」と読むそうです。
(書き方は下図のとおり2種類あるのだそうです・・)

82画

その由来は・・・、

昭和のある日、とある大手証券会社に大金を持って現れたその人物が、名刺に残していったと伝えられる。
当人は、その時に「たいと」と名乗ったそうだ。
ただ、電話帳など他の姓のデータには見いだすことができず、当時は用いることが可能であった仮名(かめい)ではないかと推測される。

即ち、実際に存在したかどうか不明の「伝説の苗字」だそうです。
ちょっと実在したとは考えにくいですね・・。

ここで、面白い情報をひとつ。
北松戸駅前に「おとど」というラーメン屋があるそうです。
そうです、上記一文字が店の名前なのだそうです。
店の看板や暖簾には、あの漢字が大きく明示されているとのこと。
実際にこの漢字を目の当たりにしたら、何か感じることがあるかも知れません。
ちょっと行ってみたくなりますね。

ここで紹介した文章は、三省堂ワードワイズ・ウェブに詳しく掲載されています。
なかなか興味深いサイトですので、一度ご覧いただきたく思います。

余談:
因みに、憂鬱の「鬱」の書き順、ご存じですか?
最初に「木」を書いてはいけません。
上段中央の「缶」から書き始めて、左側の「木」、右側の「木」という順、だそうです。