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047 謹賀新年

あけましておめでとうございます。
2016年が皆さんにとって、実り多い年となりますよう、祈念いたします。

さて、弊社の住所は江東区平野です。
かつて貯木場として有名だった江東区木場に接しています。
材木業者の大半は新木場に移転しましたが、現在もなお、一部にその面影を残しています。

突然ですが、「木場の角乗」って、聞いたことありませんか?
これは、木場で働く筏師が鳶口一つで太く大きな丸太を自由に操り、筏を組む仕事の中から生まれた民俗芸能です。
水に浮かぶ角材を自由に操る見事な技は、江東区民祭りで見ることができます。
毎年10月に開催されていますので、貯木場の故地である木場公園へ、ぜひ足をお運び下さい。

さて、ここで木場の歴史をご紹介しましょう。

江戸時代はじめ、材木は日本橋あたりの河岸に置かれていました。
しかし、寛永18年(1641年)の火事を契機に、木置場が深川に移ります。
はじめは、現在の江東区佐賀・福住一帯に設けられました。
その後、元禄12年(1699年)この地域は御用地とされ、
代わりに現在の木場一帯があてられました。

(木場町と命名されたのは、元禄16年(1703年)のことです。)
ところが整備が進まず、猿江に一時移ります(現在の猿江恩賜公園一帯)。
木場に再移転したのは、元禄14年(1701年)でした。
そして、昭和48年から材木業者は新木場へ移転を開始し、
木場は木材流通の中心地としての役割を終えました。

さて、下の写真をご覧下さい。
弊社近くの深川資料館通り商店街にある、善徳寺北側の正月飾りの写真です。

IMG_4730のコピー

深川に材木商や材木置場があった頃は、このような飾り付けがあちこちで見られたそうです。
そういえば、今オールプレス・ロースタリー&カフェがある場所も元は材木屋さんで、このような正月飾りで有名なスポットでした。

来年の干支がカラフルに描かれた横には、こんな文章が書かれています。

 新春を寿ぎ
 新しい年が
 輝かしい
 発展の年と
 なりますよう
 あなたに逢えて良かった
   深川資料館通り商店街協同組合
   協力 株式会社多田銘木店

また、弊社付近はお正月期間は深川七福神めぐりで賑やかになります。
毎年元日から1月15日の8時から17時まではご開帳期間なので、色紙と笹・鈴の授与があります。
(善徳寺さん脇の正月飾りも1月15日頃まで設置されているはずです。)

今年は三が日の天気予報も良好のようですから、ぜひ、東京の下町に足をお運びください。

046 半信半疑

今回も漢字の話題です。

画数の多い漢字は何?と聞かれて思い浮かぶのは、どんな漢字ですか?
私がとっさに浮かんだのは、憂鬱の「鬱」でした。
(といっても正確に書くことはできませんが・・)
この漢字はどうやら29画のようです。

それでは、最も字画が多い漢字は一体何画なのでしょうか?
調べてみると、84画の漢字があるようです。

その漢字は、まず、「轟」という字と同じように、雲を3つ並べます。
(「䨺」です。)
そして、その下に龍を3つ同様に書きます。
(「龘」です。)

それで一字です。
「たいと」「だいと」「おとど」と読むそうです。
(書き方は下図のとおり2種類あるのだそうです・・)

82画

その由来は・・・、

昭和のある日、とある大手証券会社に大金を持って現れたその人物が、名刺に残していったと伝えられる。
当人は、その時に「たいと」と名乗ったそうだ。
ただ、電話帳など他の姓のデータには見いだすことができず、当時は用いることが可能であった仮名(かめい)ではないかと推測される。

即ち、実際に存在したかどうか不明の「伝説の苗字」だそうです。
ちょっと実在したとは考えにくいですね・・。

ここで、面白い情報をひとつ。
北松戸駅前に「おとど」というラーメン屋があるそうです。
そうです、上記一文字が店の名前なのだそうです。
店の看板や暖簾には、あの漢字が大きく明示されているとのこと。
実際にこの漢字を目の当たりにしたら、何か感じることがあるかも知れません。
ちょっと行ってみたくなりますね。

ここで紹介した文章は、三省堂ワードワイズ・ウェブに詳しく掲載されています。
なかなか興味深いサイトですので、一度ご覧いただきたく思います。

余談:
因みに、憂鬱の「鬱」の書き順、ご存じですか?
最初に「木」を書いてはいけません。
上段中央の「缶」から書き始めて、左側の「木」、右側の「木」という順、だそうです。

044 覆水不返

平成7年11月5日、私は34歳の時に結婚しました。
即ち、明後日結婚20周年を迎える訳です。

こういう節目を大事にするのは主に女性で、男はズボラなことが多いですね。
かくいう私も、数ヶ月前には「今年で20年なんだ・・」と意識していたのですが、暑さが一段落した頃にはすっかり忘れていました。

改めて思い出したのは、先日横浜で親友のたけちゃん夫妻と4人で食事をした時。
デザートのプレートに「20years Anniversary」と書かれてあったのです。
たけちゃんは、我々の20周年を覚えていてくれて、サプライズを仕掛けてくれました。
それにしても、友人から気付かされたというのは、我ながら情けなかったですね。

後日、20年という大きな節目ですから、記念に何か欲しいものを買ってもいいよ、とカミさんに言いました。

ところで、結婚20年は「ナニ婚式」と呼ぶのでしょうか?
そこを知ることがまずは道理だと思い、早速ネットで調べてみました。

1年目 紙婚式
2年目 綿婚式
3年目 皮婚式

いろいろあるんだなあ・・。

5年目 木婚式
6年目 鉄婚式
7年目 銅婚式

なるほど・・。徐々に硬いもの・価値あるものに移っていくのか・・。

10年目 アルミニウム婚式
15年目 水晶婚式
20年目 磁器婚式

じきこんしき??
正直、もうちょっと格好いいネーミングなのかと思っていました。
例えば25年目の「銀婚式」のように。

ひょっとして・・、20年ってさしたる節目ではないのか??
ということは・・、カミさんへのプレゼントは5年後の銀婚式でいいか??
何はさておき・・、男に二言が許されるか??

040 槿花一日

8月23日以降、長雨が続いていた東京ですが、久しぶりに晴れの週末になりました。
好天に誘われ、久しぶりにカメラを持って、神社を参拝しました。

訪れたのは、東新宿にある西向天神社です。
その名の由来は、太宰府の方へ向かって社殿を西向きに造っているためと言われています。

ここの境内にはちょっと変わった石碑があります。
それは、歌手・藤圭子さんのデビュー曲「新宿の女」の歌碑です。
作詞を担当した石坂まさを先生が西向天神社の近くに住んでいた縁で、発売キャンペーンの出陣式をここで行ったのだそうです。

「新宿の女」歌碑

「新宿の女」歌碑

「♪ よ〜るがつめたい、しんじゅくの〜おんな〜♪」
ヒットした当時、まだ子供だった私ですが、サビだけなら今も歌えますね。

ちょっと気になったので、「新宿の女」についてネットで調べてみました。

「新宿の女」は1969年9月リリースされた藤圭子さんのデビュー曲で、累計売上は88万枚。
オリコン最高位は9位だったようです。

しかし、この曲が収録されたファーストアルバム「新宿の女/ “演歌の星” 藤圭子のすべて」は、なんと、オリコンアルバムチャート20週連続1位!
1970年3月30日付から1970年8月10日付まで、実に足かけ6ヶ月連続1位です。
20週連続首位記録は、未だに破られていないそうです。

そして驚くことに、21週連続首位を阻んだのは、何と藤圭子さんのセカンドアルバムで、これまた16週連続1位に君臨したとのこと。

この話はまだ終わりません・・・・。
17週目に首位に立ったのは、内山田洋とクールファイブと藤圭子さんとの混成アルバムで、これが5週連続1位になったので、都合、藤圭子さんの首位は41週続いた訳です。

スゴイです、凄すぎますね。
しかも、ドスの利いた声で暗〜い人生を歌っていた藤圭子さんは当時まだ17歳だったとか。
昔の女性は、大人びていますね。

なお、晩年は消息不明だったという報道もあるようです。
ちょっと哀しい最期だったようにも思います。

参拝後、JR新宿駅まで歩きました。
朝10時近くというのに、区役所通りは繁華街らしい淫靡な雰囲気を微かに残していました。
最も目に付いたのは、飲食店勤務を終え、疲労の色を滲ませながらタクシーに乗っていった「新宿の女」でしたね(笑)。

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029 多種多様

先日、都道府県別名字ランキングベスト3500という記事をネットで見つけました。
リクルーティングスタジオ株式会社が発表したものです。

輝く全国1位は佐藤さん、そして2位は鈴木さん。
これはよく知られているところですね。
以下、高橋・田中・伊藤・渡辺・山本・中村・小林・加藤。
これが、ベスト10です。
どれも納得です。私の周囲にもたくさんいます。

因みに、私・山田のランキングは12位。
ベスト10圏外であることは知っていました。
でも、記入例の定番といえば「山田太郎」ですよね。
日本人の代名詞みたいな山田が12位というのは、ちょっと意外な感じもします。

このランキングには、読み方が併記されています。
たとえば、佐藤(さとうなど)といった具合です。
「佐藤」と書いて「さとう」以外に読み方があるんでしょうかね・・。

あれ?よく見ると、「山田(やまだなど)」とあります。

一体「やまだ」以外にどう読むのでしょうかね。
「やま」さん。これはアリかも知れませんね。
ほかは、・・・ちょっと考えつきません・・。

それから、名字のランキングは都道府県によって差があるようです。
特筆すべきは、青森県、香川県、宮崎県、沖縄県です。

青森県で見事1位に輝いたのは、「工藤」さんです。
工藤姓は全国では63位ですから、ビックリです。
ちょっと老婆心で調べてみると、工藤静香さんのお父さんは青森出身。
ビンゴ!でした。

次に香川県の1位は全国100位の「大西」さん。
人口約98万人の香川県には、約11,000人の「大西さん」がいるそうです。
東京都は1,340万人近く人口を有していながら、大西さんは約8,300人。
不思議ですね。

それから、宮崎県は「黒木」さん。
全国順位は、なんと308位!
黒木瞳さんを調べてみたら、本名が伊知地昭子さん、旧姓・江上さん。
なんだ、芸名だったんだ・・・。
でも、元ロッテの投手・黒木知宏さんは宮崎出身でした!

最後に沖縄県。
ちょっとこれは例外かも知れませんね。
だって、1位が「比嘉さん」ですから。
沖縄県には、およそ46,000人の比嘉さんがいて、県民の3.25%を占めるそうです。
2位以下は、金城・大城・宮城・新垣・玉城・上原・島袋・平良・山城。
「城」が目立ちますね。

因みに、
私の伯父、
山田太郎といいます。